ToKoSie ー トコシエ

照明器具の新しい楽しみ方インテリアのセンスを高める
照明の4つのアレンジを知る

インダストリアルな照明器具でも、デザインの巨匠が手がける名作でも、たとえばペンダントライトであれば傘のデザインだけに注目していたはず。けれど電球そのものの美しさをもっと楽しんでもいいんじゃない? ……そんな今までの照明器具の選び方の枠を超えた新しい楽しみ方を、オーダー家具やリノベーションを手がけるショップ『無相創』の米原政一さんに教えていただいた。

電球の他に主役でなかったものといえば、電気のコード。どちらかといえば邪魔な存在だったけれど、米原さんは細いコードを撚り合わせ、照明器具を構成する大事なパーツに変身させる。

[1]いろんなカタチの電球を楽しむ

電球そのものはあまり目を向けられない存在だけれど、『無相創』では、電球のカタチや、フィラメントの美しさも焦点を当てて楽しむ提案をしている。最近はフィラメントを見せるタイプのエジソンランプが数多く作られるようになっている。シンプルな照明器具で、エジソンランプのフィラメントの美しさを引き立たせてみたい。
ひとつひとつカタチの違う電球に、検眼用のレンズや鍵など、骨董市で見つけたたくさんの古道具がゆらゆらと美しい。
ひとつひとつカタチの違う電球に、検眼用のレンズや鍵など、骨董市で見つけたたくさんの古道具がゆらゆらと美しい。
モスが森のように見えるBOX型の照明。いろいろなカタチの電球で遊びたい。斜めに吊るして森の斜面を見せることができるよう工夫されている。
モスが森のように見えるBOX型の照明。いろいろなカタチの電球で遊びたい。斜めに吊るして森の斜面を見せることができるよう工夫されている。
あえてフィラメントを見せるタイプのエジソンランプが人気。ガラスやフィラメントのカタチ、光り方も様々なのでお気に入りを探したい。
あえてフィラメントを見せるタイプのエジソンランプが人気。ガラスやフィラメントのカタチ、光り方も様々なのでお気に入りを探したい。
時間が作る迫力の佇まい。チェーンも無骨なものを合わせて。バラバラな電球もさらに味わいが増す。
時間が作る迫力の佇まい。チェーンも無骨なものを合わせて。バラバラな電球もさらに味わいが増す。
古い電球ならば、ガラスの上の塗料を剥がしながら模様をつけて愉しむこともできる。
古い電球ならば、ガラスの上の塗料を剥がしながら模様をつけて愉しむこともできる。

[2]古道具を照明器具にする

骨董市などで見つけた古道具を、照明器具に変身させてしまう。新品のものには真似のできない味わいや、存在感を楽しめる照明器具だ。
古いガラス瓶や実験用のガラス器具も『無相創』の店主、米原政一さんの手にかかれば素敵な照明となる。実物を見に店を訪ねてみてほしい。
もともとはヨーロッパで使われていた古い燭台。それに穴あけ加工をして電球のソケットを入れられるようにした。
もともとはヨーロッパで使われていた古い燭台。それに穴あけ加工をして電球のソケットを入れられるようにした。
調理用の水切りが照明器具に変身。アクセサリーをつけて。
調理用の水切りが照明器具に変身。アクセサリーをつけて。

[3]壁を飾るアートに照明をプラス

絵や写真など、壁にアートを飾るのはインテリアの楽しみのひとつ。『無相創』では、壁かけのアートに電球をプラスするという新しい発想のオブジェを制作している。古道具が持つ木や紙やペンキといったマテリアルの存在感に電球が加わることで、インパクトのある壁面を演出することができる。クリエイティブな才能とDIYに自信があるなら、自作してみるのもおもしろいかも。
古い壁紙が残るボードに、電球をひとつ。ソケットから伸びるコードもアートのひとつになっている。
古い壁紙が残るボードに、電球をひとつ。ソケットから伸びるコードもアートのひとつになっている。
物語を感じることのできる奥行きのある壁かけのオブジェは、蝶を照らすライトがさらにドラマチックに。
物語を感じることのできる奥行きのある壁かけのオブジェは、蝶を照らすライトがさらにドラマチックに。

[4]棚の中に照明を飾る

棚の中は家の中でも暗い場所なはず。そこに照明器具を飾れば、ワット数の小さな電球でも、部屋の中の灯りの微妙な濃淡を楽しめる。『無相創』では、電気スタンドではなく、ペンダントライトを棚の中で楽しむアイデアを披露している。棚板の裏にフックをつけて、そこにペンダントライトを下げるアイデアは、すぐにでも真似したい。
棚板の裏側にフックを数か所つけ、味わいのある2本取りのコードを渡してペンダントライトを下げている。
棚板の裏側にフックを数か所つけ、味わいのある2本取りのコードを渡してペンダントライトを下げている。
古い木材の節の部分に開いた穴から、電球を下げている。コードをクルリと巻いて洗濯バサミで止める味出しもおもしろい。
古い木材の節の部分に開いた穴から、電球を下げている。コードをクルリと巻いて洗濯バサミで止める味出しもおもしろい。
左が『無相創』店主の米原政一さん、右がスタッフの古野晃紘さん。「空間に合わせた照明器具のオーダーも承っています」
左が『無相創』店主の米原政一さん、右がスタッフの古野晃紘さん。
「空間に合わせた照明器具のオーダーも承っています」

[DIY]照明器具を自作してみる

『無相創』でも販売している市販のソケットを使えば、簡単に照明器具をDIYできる。作り方を米原さんに教えていただいた。ちなみにこの真鍮製のソケットは、年月とともに味わいのある金色に変化していく。

「実験器具のフラスコの中に、今ブームになっているテラリウムを、生きている植物ではなく、プリザーブドフラワーを使って作ります。中に入れたものの形を整えるのは長いピンセットを使います。ピンセットはAmazonなどのネット通販で簡単に手に入ると思います。あまりたくさん入れずに、“間”を作るくらいのほうがセンスよく仕上がります。海で拾った流木など、思い出の品を飾るるのもいいですね」

中に入れるものの配置ができたら、あとはフラスコを下げることのできるホルダーがついたソケットを装着するだけ。

「電球はLEDか、中に入れたものと電球が触れることがなければ20W以下の白熱球を使うことも可能です」

準備するもの:フラスコとソケットと電球、ピンセット。中に入れるものは、プリザーブドフラワー、モス、ツゲの枝。
準備するもの:フラスコとソケットと電球、ピンセット。中に入れるものは、プリザーブドフラワー、モス、ツゲの枝。
①分量をみながら、フラスコの中に飾りたいものを押し込んでいく。あとでピンセットで整えるので、大胆に押し込もう。
①分量をみながら、フラスコの中に飾りたいものを押し込んでいく。あとでピンセットで整えるので、大胆に押し込もう。
②ピンセットを使ってイメージ通りの配置に整える。ピンセットはまっすぐなものと曲がっているものの2種類使うとよい。
②ピンセットを使ってイメージ通りの配置に整える。ピンセットはまっすぐなものと曲がっているものの2種類使うとよい。
③最後に、ホルダーのついたソケットをフラスコにセットする。ネジを締めてソケットとフラスコを固定する。
③最後に、ホルダーのついたソケットをフラスコにセットする。ネジを締めてソケットとフラスコを固定する。
④できあがり。電球はほとんど発熱のないE17サイズのLED球がオススメ。
④できあがり。電球はほとんど発熱のないE17サイズのLED球がオススメ。
フラスコを置いて、中に電球を垂らして飾る方法も。フラスコ上部の吊り下げ金具は『無相創』オリジナル。
フラスコを置いて、中に電球を垂らして飾る方法も。フラスコ上部の吊り下げ金具は『無相創』オリジナル。
今回紹介した照明器具は代沢の『無相創』で実際に購入することができる(既にSOLD OUTの場合はご容赦を)。オーダーの相談も受け付けている。
今回紹介した照明器具は代沢の『無相創』で実際に購入することができる(既にSOLD OUTの場合はご容赦を)。オーダーの相談も受け付けている。

information

無相創

今回紹介していただいた照明器具の他に、アイアンシェルフなどのオリジナルのオーダー家具の製作販売、さらにはショップや個人宅のリノベーションなどを幅広く手がけている。古道具を組み合わせて作るスペシャルな世界観のインテリアアイテムには熱いファンが多い。

東京都世田谷区代沢4-25-8
OPEN / 10:00~19:00
定休日:火曜日
TEL:03-3795-7373