「和」のおもてなし“四角”を意識して
お洒落な和のテーブルを作る
洋食器を組み合わせてセンスアップ
前回、初夏のテーブルコーディネートを教えてくださった『selected by A』主宰の白塚愛子さんに、深まりゆく秋を楽しむ“和”のティータイムのテーブルコーディネートをご紹介いただいた。
「“和”は、東アジアの文化のひとつではありますが、どことも違う独自のテイストを持っています。
和を感じさせるテーブルにするポイントは、“四角”のものをコーディネートのアイテムに取り入れることと考えています。ロイヤルコペンハーゲンやウエッジウッドといった洋のテーブルと同じ器を使っても、“四角”を使うことで和のコーディネートに変身します。ぜひ試してみてください」
「四角いフォルムの角盆はとても便利なアイテムです。私は黒とナチュラルな木目のものを色違いで購入しています」
四角いお重をコーディネートに加える。お菓子を入れたり、食卓ではちらし寿司を入れて楽しむ。
前回教えていただいた、テーブルコーディネートに入れる３つの要素、丸・三角・四角。今回の三角は、木の葉をモチーフにした真鍮の菓子楊枝置きと、カリグラフィの入ったコットンペーパー。
四角い角皿にお菓子を取り分ける。
「フィンランドの友人に教えていただいたのですが、ロイヤルコペンハーゲンの青は緑茶にもよく似合います」。お茶菓子と一緒に角盆に載せれば、華やかな和のティータイムに。
『selected by A』主催の白塚愛子さん。上質なリネンで食卓をセンスアップ。定期的にレッスンやポップアップを開催している。
“お懐紙”をお皿の代わりに
温かな質感の和の器を使ったティータイムのテーブルコーディネート。
和菓子を載せるお皿がなくても、お茶で使う“お懐紙”をお皿として利用できる。
「テーブルコーディネートでは、布がとても重要なアイテムになります。上質なリネンは、器の良さを引き立たせます。
そしてぜひ、テーブルランナーとテーブルクロスのカラーコーディネートを楽しんでください」
黒の角盆の色違いがこの木目の角盆。温かなぬくもりの和の器によく似合う。
白塚さんがメソッドで大切にしている、テーブルに入れる丸・三角・四角の３つの要素。丸いお皿と器、四角い角盆。三角は葉っぱに見立ててちぎったコットンペーパー。
お皿がなければ、“お懐紙”を使うのもテ。「百貨店の催事で購入した、お気に入りの寅のお返しです」
質感の見極め
器には、陶器と磁器がある。粘土を原料とした陶器と、石を原料にし、焼き締まってガラス化した磁器がある。磁器は光を通し、陶器は光を通さない。
「よく生徒さんから、結婚の際などに買い揃えた磁器のコーディネートがわからずに持て余している、と相談を受けます。
磁器は冷んやりとした見た目や触感が魅力です。その良さを活かし、ステンレスやガラスの食器を合わせると良いです。和のコーディネートにも使えますよ」
磁器には、右のシルバーのスプーンより、左のスレンレスのスプーンが似合う。「こういう細かなところまで気を遣いコーディネートすることで、テーブルがごちゃごちゃせずにすっきりとまとまります」
磁器には、ステンレスやガラスの、冷んやりとした器と合わせるとGOOD。
