いま価値の高まるビンテージマンションかっこつけすぎないが、
かっこいい。
人気の秘訣は、デザイン性と管理状態の良さ。
今年で結婚4年目を迎える下東家は夫婦2人暮らし。一昨年、約70㎡のマンションを購入し、フルリノベーションをした。
「もともと近くに住んでいて、このマンションの存在は知っていました。というか、前々から空き部屋が出ないか密かに狙っていました」と話すのはご主人。
リノベーション前提で物件探しを始めたという下東さんが選んだのは、築38年でありながら人気の衰えないビンテージマンションだ。
「外観からレトロで味のある、ビンテージマンションならではの雰囲気が気に入っています。さらにこの年代に建てられた物件は、土地の使い方が贅沢。エントランスや駐車場などの共有部分が広々としているのもポイントです」と続けた。
中古マンションの市場価値は、築年数に大きく影響を受けるのが一般的だ。しかし今回のケースのように、ビンテージとして価値を高めているマンションも確かに存在する。建築家による1棟ごとにこだわりを極めた設計が、質の高いメンテナンスによって保たれ、時を経るとともに味わいを深めているからだ。
「もともと近くに住んでいて、このマンションの存在は知っていました。というか、前々から空き部屋が出ないか密かに狙っていました」と話すのはご主人。
リノベーション前提で物件探しを始めたという下東さんが選んだのは、築38年でありながら人気の衰えないビンテージマンションだ。
「外観からレトロで味のある、ビンテージマンションならではの雰囲気が気に入っています。さらにこの年代に建てられた物件は、土地の使い方が贅沢。エントランスや駐車場などの共有部分が広々としているのもポイントです」と続けた。
中古マンションの市場価値は、築年数に大きく影響を受けるのが一般的だ。しかし今回のケースのように、ビンテージとして価値を高めているマンションも確かに存在する。建築家による1棟ごとにこだわりを極めた設計が、質の高いメンテナンスによって保たれ、時を経るとともに味わいを深めているからだ。
アイアンの引き戸で、金属の経年変化を味わう。
この家を語る上で欠かせないのが、玄関横に配された約2mの鉄板だ。グレーのアイアンの冷たい質感が、白でまとめられた空間に映える。
「この鉄板は引き戸になっていて、玄関から奥のプライベートな空間とリビングダイニングを仕切っています。白一色だとぼやけた印象になると思い、アクセントに鉄を使いました。この鉄板は専門店まで脚を運んで、一つ一つを見比べて選んだ一枚です。全部同じように見えても、手作りだから少しずつ風合いが違うんですよね。錆止め加工はあえてしなかったので、暮らしていくなかで金属の表情が変わっていくのも楽しみです」と、細かなこだわりについても話してくれた。
内装デザインで常に意識したのは、かっこつけすぎないことだと話す下東さん。
「なんというか、ゴリゴリにやりすぎなおしゃれな家にはしたくなかったんですよ。頑張ってキメキメな感じは違うな、という考えは僕も妻も一致していました」
なかでもシンプルにまとめたのが、キッチンスペース。壁は正方形の白タイルで統一し、床にはグレーのPタイル、台所には普遍的かつ実用的なサンワカンパニーのシステムキッチンを採用した。
「この鉄板は引き戸になっていて、玄関から奥のプライベートな空間とリビングダイニングを仕切っています。白一色だとぼやけた印象になると思い、アクセントに鉄を使いました。この鉄板は専門店まで脚を運んで、一つ一つを見比べて選んだ一枚です。全部同じように見えても、手作りだから少しずつ風合いが違うんですよね。錆止め加工はあえてしなかったので、暮らしていくなかで金属の表情が変わっていくのも楽しみです」と、細かなこだわりについても話してくれた。
内装デザインで常に意識したのは、かっこつけすぎないことだと話す下東さん。
「なんというか、ゴリゴリにやりすぎなおしゃれな家にはしたくなかったんですよ。頑張ってキメキメな感じは違うな、という考えは僕も妻も一致していました」
なかでもシンプルにまとめたのが、キッチンスペース。壁は正方形の白タイルで統一し、床にはグレーのPタイル、台所には普遍的かつ実用的なサンワカンパニーのシステムキッチンを採用した。
シンプルでいて個性的、ラーチ合板の床。
またシンプルを極めた結果、この家の顔といえるほど個性的に仕上がったのがリビングの床である。約30㎡あるリビング一面に採用した素材はラーチ合板。一般的には外壁や床の下地材として使われる安価な素材だ。そこに濃い目の染色塗装、さらにウレタン塗装を施して仕上げた。施工を担当したハウストラッド社の水野さんは当時のことをこう振り返る。
「床にラーチ合板を使うのは、弊社でも前例のない試みでした。ベニヤを使った事例はたくさんあったのですが、この家の雰囲気にはつるんとしたベニヤのきれいな感じより、独特な模様のあるラーチ合板で表情を出してあげた方が面白いんじゃないか、と思って提案しました」
「どんな感じに仕上がるのか、全く想像もつかなかったですね。ラーチ合板のサンプルに染色をしてもらって、何度もそれらを見比べながら色を決めていきました。結果、とても丈夫だしウレタンコーティングをしたので汚れにくく、足触りもいいです。濃い目の床色だから汚れや傷が気にならないのもよかったです」と下東さんも満足している様子だ。
「床にラーチ合板を使うのは、弊社でも前例のない試みでした。ベニヤを使った事例はたくさんあったのですが、この家の雰囲気にはつるんとしたベニヤのきれいな感じより、独特な模様のあるラーチ合板で表情を出してあげた方が面白いんじゃないか、と思って提案しました」
「どんな感じに仕上がるのか、全く想像もつかなかったですね。ラーチ合板のサンプルに染色をしてもらって、何度もそれらを見比べながら色を決めていきました。結果、とても丈夫だしウレタンコーティングをしたので汚れにくく、足触りもいいです。濃い目の床色だから汚れや傷が気にならないのもよかったです」と下東さんも満足している様子だ。