設計士の家族リノベーション主役は玄関。
モルタルのベンチに緑を植えて。
設計士ならでは。物件探しの決め手は?
結婚4年目を迎える斉藤家は、夫婦と3歳になる娘の3人暮らし。約83㎡ある築32年のマンション物件をフルリノベーションし、昨年から暮らしはじめた。それまでは都心に住んでいたが、保育園の落選が続いたこともあり都心から少し離れた場所で物件を購入した。
「2歳になる娘の保育園入園に間に合うように、リノベの計画を進めました。入園の時期から逆算して、物件探しはこの日まで、設計はこの日までという感じで、常に締め切りを意識していました」と話すのは、妻の加奈子さん。
「施工がスタートしてからも、必ずこの日までに入居させてください!と業者さんにお願いしながら(笑)その甲斐あって、なんとか入園の一週間前に引越しできました」と夫の勝也さんが続けた。
そんな斉藤家のリノベ計画の指揮をとったのは、設計士として働く加奈子さんだ。
「賃貸に住んでいた頃は、『床の色が気に入らない』とか『壁はもう少しこんな風だったらいいな』とか職業柄、常にそういう思いがありました。なので、物件探しでは解体できる内容を重視していました。せっかくリノベーションをするのだから、自分の好きなようにデザインできる自由度の高いものを選びたかったんです」と、プロならではの意見も飛び出した。
「2歳になる娘の保育園入園に間に合うように、リノベの計画を進めました。入園の時期から逆算して、物件探しはこの日まで、設計はこの日までという感じで、常に締め切りを意識していました」と話すのは、妻の加奈子さん。
「施工がスタートしてからも、必ずこの日までに入居させてください!と業者さんにお願いしながら(笑)その甲斐あって、なんとか入園の一週間前に引越しできました」と夫の勝也さんが続けた。
そんな斉藤家のリノベ計画の指揮をとったのは、設計士として働く加奈子さんだ。
「賃貸に住んでいた頃は、『床の色が気に入らない』とか『壁はもう少しこんな風だったらいいな』とか職業柄、常にそういう思いがありました。なので、物件探しでは解体できる内容を重視していました。せっかくリノベーションをするのだから、自分の好きなようにデザインできる自由度の高いものを選びたかったんです」と、プロならではの意見も飛び出した。
支度、遊び、読書。いろんな目的をもった玄関。
この物件を語る上で欠かせないのが、総面積の1/6を占める広い玄関。設計士である加奈子さんが最もこだわり抜いた空間だ。
「玄関部分は内装費を一切節約せず、思い切り使いたい素材を使いました。特にモールテックスで仕上げた床、ベンチ、洗面台はこだわりです。デザイナーさんに何度も予算の見直しを提案されたのですが、ここだけは最後まで譲らなかったんです(笑)」と加奈子さん。
ベルギー産まれの塗料・モールテックスはモルタルよりも高価だが、より強度があり薄塗りでキレイに仕上がるとあって人気だ。
そしてベンチの中央には、大小様々なグリーンを植栽。セメント系の無機質な空間と対比するように、緑が生き生きと映える。
「一つは、土いじりのできる庭がほしかったんです。そしてもう一つは、ただ靴を脱いで終わるだけではない、いろんな目的をもたせた玄関をつくりたかったんです。たとえばベンチに座りながら本を読みたくて、玄関横に本棚をつくりました。また、ベンチ後方にある洗面台は、お客様が来たときにすぐ手を洗えるようにつくりました。コートをかけて靴を脱いだ流れで手を洗って、そのままスムーズに部屋に入っていただける動線になっています」と、細かなこだわりまで説明をしてくれる加奈子さん。
「実は一番、玄関を使っているのは僕なんですよ。コーヒーを飲んだり本を読んだり、僕はもうずっと玄関にいますよ(笑)。回遊性があるので、娘はベンチの周りをグルグルと走り回っています。お出かけのときは、ベンチに座らせて靴を履かせたりできるので使い勝手もいいです」と勝也さんも嬉しそうに語ってくれた。
「玄関部分は内装費を一切節約せず、思い切り使いたい素材を使いました。特にモールテックスで仕上げた床、ベンチ、洗面台はこだわりです。デザイナーさんに何度も予算の見直しを提案されたのですが、ここだけは最後まで譲らなかったんです(笑)」と加奈子さん。
ベルギー産まれの塗料・モールテックスはモルタルよりも高価だが、より強度があり薄塗りでキレイに仕上がるとあって人気だ。
そしてベンチの中央には、大小様々なグリーンを植栽。セメント系の無機質な空間と対比するように、緑が生き生きと映える。
「一つは、土いじりのできる庭がほしかったんです。そしてもう一つは、ただ靴を脱いで終わるだけではない、いろんな目的をもたせた玄関をつくりたかったんです。たとえばベンチに座りながら本を読みたくて、玄関横に本棚をつくりました。また、ベンチ後方にある洗面台は、お客様が来たときにすぐ手を洗えるようにつくりました。コートをかけて靴を脱いだ流れで手を洗って、そのままスムーズに部屋に入っていただける動線になっています」と、細かなこだわりまで説明をしてくれる加奈子さん。
「実は一番、玄関を使っているのは僕なんですよ。コーヒーを飲んだり本を読んだり、僕はもうずっと玄関にいますよ(笑)。回遊性があるので、娘はベンチの周りをグルグルと走り回っています。お出かけのときは、ベンチに座らせて靴を履かせたりできるので使い勝手もいいです」と勝也さんも嬉しそうに語ってくれた。
押し入れ付きのダイニングルーム。そのわけは?
今ある家具のほとんどは、前の家からもってきたものだという。引越しの際に買い足したのは、「TIME & STYLE」のテレビ台くらいと話す、勝也さん。
「全体的な内装は、長く住んでも飽きのこないシンプルなものにしました。娘の成長と共にきっと物も増えていくだろうし、少しずつ好きな物を揃えて、家を作り上げていければいいな、と思っています」
最後に、将来について聞いてみた。
「ゆくゆくは個室を増やすことを考えて、ダイニングルームに押し入れのような大きな収納をつくりました。いまは寝室で家族3人、川の字に寝ているのですが、娘が小学校にあがるくらいには、今の寝室を子供の部屋にして、ダイニングルームを夫婦の寝室にしようと考えています。もしもう一人産まれたら、リビングの一画に部屋をつくることもできます。そしていつの日か、子供が巣立って夫婦二人だけの生活になったら、壁を全部とっぱらって大きなワンルームにしようと思っています」と二人笑顔で締めくくってくれた。
「全体的な内装は、長く住んでも飽きのこないシンプルなものにしました。娘の成長と共にきっと物も増えていくだろうし、少しずつ好きな物を揃えて、家を作り上げていければいいな、と思っています」
最後に、将来について聞いてみた。
「ゆくゆくは個室を増やすことを考えて、ダイニングルームに押し入れのような大きな収納をつくりました。いまは寝室で家族3人、川の字に寝ているのですが、娘が小学校にあがるくらいには、今の寝室を子供の部屋にして、ダイニングルームを夫婦の寝室にしようと考えています。もしもう一人産まれたら、リビングの一画に部屋をつくることもできます。そしていつの日か、子供が巣立って夫婦二人だけの生活になったら、壁を全部とっぱらって大きなワンルームにしようと思っています」と二人笑顔で締めくくってくれた。