集合住宅に土壁を白×ベージュ。トーンと
質感を楽しむリノベーション
壁のニュアンスを大切に
世田谷区内の築10年の築浅マンションをリノベーションしたコンサルタントの太田陽介さん、『ビームス』にお勤めの芙未さん夫妻。ここが2階とは思えない、緑がたっぷりの広いテラスに面したL字型のお宅だ。
「リノベーションは『無相創』の米原政一さんにお願いしました。土壁や、ニュアンスのあるペイントの壁にしたいと考えていた時、友人から『無相創』を紹介していただきました」
「リノベーションは『無相創』の米原政一さんにお願いしました。土壁や、ニュアンスのあるペイントの壁にしたいと考えていた時、友人から『無相創』を紹介していただきました」
リビングの壁は無相創オリジナルの樹脂左官。グレーの濃淡のトーンを4層に左官をした、透け感を活かした施工だ。
「玄関の土壁は『無相創』に職人さんを紹介いただいて仕上げました。土壁には縁のある土を使ってみても面白いですよとご提案いただき、夫の出身地である長崎・大村の土を手配しました」
キッチンにパントリーを新設
「キッチンはもともとアイランドキッチンだったのですが、パントリーのスペースが欲しかったので、片側を塞いでパントリーを作り、セパレート型のキッチンにしました。リビングから冷蔵庫も隠れたのでとても良かったと思います」
もとからあった吊戸棚はそのまま生かし、扉をタモの無垢材のものにチェンジ。リビングから見たキッチンがナチュラルで暖かさを感じさせる。
フローリングは明るい色の幅広のオーク材をチョイスし、光溢れるリビングに。
「夫がソファは要らない主義なので、リネンの大型のクッションを並べて、ゴロゴロしながらくつろぐスタイルにしました」
Pinterestでイメージを共有
「『無相創』の米原さんとはPinterestで写真を共有し、イメージをすり合わせていきました。
洗面所の壁はタモの無垢材を手斧な削ったものを使い、無機質になりがちな空間に人の手仕事の暖かさを加えました。トイレの大理石素材のタイルは優しい形の木の葉のデザインを選びました。経年で変化するそうなので、これからが楽しみです」
洗面所の壁はタモの無垢材を手斧な削ったものを使い、無機質になりがちな空間に人の手仕事の暖かさを加えました。トイレの大理石素材のタイルは優しい形の木の葉のデザインを選びました。経年で変化するそうなので、これからが楽しみです」
洗面所やトイレの棚はもともとあったものを生かし、玄関の棚と同じコンクリートフィルムを貼った。
「洗面台は作り変えていません。ダブルボールは必要なかったので数を減らし、オークの無垢材を埋め込んで温かみを出しました」
部屋ごとにテーマカラーを決めて
「娘の部屋はグレイッシュなピンクのツートンカラーに、主人の書斎はオリーブグリーンの壁を作りました。そして寝室はグレーベージュと、部屋ごとにテーマカラーを決めました」
それぞれテーマカラーがありながらも、家全体で色の統一感があるセンスの良さはさすが。
それぞれテーマカラーがありながらも、家全体で色の統一感があるセンスの良さはさすが。
今回のリノベーションは、間取りは変えずに、キッチンの横にパントリールームを作り、ウォークインクローゼットを新設し、そして廊下の物入れのスペースを使って家事室を作るなど、使い勝手や動線を考えた変更を行った。