映画の世界を再現 「恋するベーカリー」の インテリアに憧れて

映画の世界を再現 「恋するベーカリー」の
インテリアに憧れて

キッチンが家族の中心に

椎名邦義さん、エミリさんご夫妻が、リノベーションの相談のために「EcoDeco」を訪れた際、映画のDVDを持参したそう。人気ベーカリーを営む女性実業家(メリル・ストリープ)が主人公の『It’s Complicated』、邦題『恋するベーカリー』だ。
「この映画を観て以来、主人公が住む家に憧れていました。特にキッチンが素敵です。家族が集まる場所として描かれていて、もし自分が家を持てたら、こんな家にしたいとずっと思っていました」
 

そしてできあがったキッチンは白がベース。扉の把手はゴールド。黒の窓枠やカウンターテーブルの脚、ペンダントライトがピリリと空間を引き締め、甘くなりすぎないお洒落なキッチンにしている。
「人工大理石の天板の色もとても気に入っています」
映画の中でも印象的に描かれていたカウンターテーブルは、料理を作ったり、お皿に盛り付けたり、軽い食事をしたりととても便利に使えるのだとか。

1歳になる一生(いっせい)くんはこの家で生まれた。築35年のマンションとは思えない、気持ちの良い住まいに仕上がった。L字型のソファと、ダイニングセットはマルニ木工。

1歳になる一生(いっせい)くんはこの家で生まれた。築35年のマンションとは思えない、気持ちの良い住まいに仕上がった。L字型のソファと、ダイニングセットはマルニ木工。

エミリ忍さんの背の高さに合わせて作ったカウンターテーブルは、ナイフやフォーク、お箸を入れられる大きな引き出しもある。「将来的には子どもがここで宿題をしたり本を読んだりすることもあるかもしれません」

エミリ忍さんの背の高さに合わせて作ったカウンターテーブルは、ナイフやフォーク、お箸を入れられる大きな引き出しもある。「将来的には子どもがここで宿題をしたり本を読んだりすることもあるかもしれません」

既存の窓の手前に格子の曇ガラス入れて二重窓にすることで、海外の家を思わせるキッチンに。カウンターの下に食洗機やゴミ箱などをすっきりと収めた。「子どもがいたずらしにくいのもありがたいです」

既存の窓の手前に格子の曇ガラス入れて二重窓にすることで、海外の家を思わせるキッチンに。カウンターの下に食洗機やゴミ箱などをすっきりと収めた。「子どもがいたずらしにくいのもありがたいです」

シンクの下につま先を入れられる部分を作ると、前かがみになりすぎずに洗い物ができる。

シンクの下につま先を入れられる部分を作ると、前かがみになりすぎずに洗い物ができる。

ホテルライクなアーチ型の廊下。「このアーチも映画の中のモチーフのひとつです」。ダウンライトの光が物語を感じさせる。

ホテルライクなアーチ型の廊下。「このアーチも映画の中のモチーフのひとつです」。ダウンライトの光が物語を感じさせる。

廊下側からリビングを見ると、ブラインド越しの柔らかな光がとても素敵。

廊下側からリビングを見ると、ブラインド越しの柔らかな光がとても素敵。

世界で一番好きな場所

邦義さんは、リノベーションがスタートした時は、家に対してさほど思い入れはなかったそう。
「大きな収納を作って、できるだけモノを見せずにすっきりと暮らしたい、という希望のみでした(笑)。
それが今では、世界中で自分の好きな場所はどこか?と聞かれたら、即答で”家”と答えます。広々としたキッチンが完成したことで、料理にも目覚めました」
 

リビングの収納は当初、吊り戸棚を検討していたそう。
「コストがかかることがわかり、壁面収納にしてもらいましたが、収納力も高く、すっきり見えるので気に入っています」

玄関ドアを開けると、右側に連続した収納。年賀状のためにスタジオで撮影した家族写真が飾られた棚は、グルリと回遊できる。一生くんがグルグル走って遊ぶのだとか。

玄関ドアを開けると、右側に連続した収納。年賀状のためにスタジオで撮影した家族写真が飾られた棚は、グルリと回遊できる。一生くんがグルグル走って遊ぶのだとか。

キッチンのカウンターが壁一面に伸び、広々とした印象。「友達が大勢来た時はカウンターの上に料理を並べて、ビュッフェスタイルで楽しみます」。左側のTV台が回遊できる壁になっている。

キッチンのカウンターが壁一面に伸び、広々とした印象。「友達が大勢来た時はカウンターの上に料理を並べて、ビュッフェスタイルで楽しみます」。左側のTV台が回遊できる壁になっている。

キッチンのカウンターには飾り棚も。「『情熱大陸』で知った写真家の井上浩輝さんの作品がとても好きになり、キタキツネの写真を飾りました」

キッチンのカウンターには飾り棚も。「『情熱大陸』で知った写真家の井上浩輝さんの作品がとても好きになり、キタキツネの写真を飾りました」

ホテルライクなプライベート空間

「EcoDecoさんにはコストを下げる相談にもたくさん乗っていただきました」
フローリングをウォールナットからオーク材に変更したり、収納の仕様を変えるなどした一方で、巾木のデザインなど、必要な部分にはしっかりとこだわった。

「ダイニングのシャンデリアや廊下のランプシェード、洗面所の鏡などは、リーズナブルな価格のWEST ELMから個人輸入しました」
 

プライベートな空間はホテルライクな落ち着いた雰囲気に。
寝室には大型のウォークスルークローゼットを備え、収納力もたっぷり。
「子ども部屋はこれから作っていく予定です。外国の子ども部屋のように、楽しい感じにしたいと考えています。
どんな仕上がりになるか、自分でも楽しみです」

プライベート空間へと続く廊下。ドアのデザインや、巾木の仕様にもこだわった。

プライベート空間へと続く廊下。ドアのデザインや、巾木の仕様にもこだわった。

既存の壁にスッポリと収めたベッドは、不思議な安心感があるのだとか。背もたれはクッション素材に。手前に子供部屋へと続くウォークスルークローゼットがある。

既存の壁にスッポリと収めたベッドは、不思議な安心感があるのだとか。背もたれはクッション素材に。手前に子供部屋へと続くウォークスルークローゼットがある。

左側のウォークスルークローゼットの奥に子ども部屋にできるスペースがある。将来的に壁を作り独立した部屋にすることも可能。

左側のウォークスルークローゼットの奥に子ども部屋にできるスペースがある。将来的に壁を作り独立した部屋にすることも可能。

水栓金具はゴールドをチョイス。丸い鏡はWEST ELMで。

水栓金具はゴールドをチョイス。丸い鏡はWEST ELMで。

トイレは大胆な花柄の輸入壁紙を。「空間すべて花柄の予定だったのですが、落ち着かない気がしたので僕が白い壁も残してくださいとリクエストしました(笑)」。リノベーションコーディネートは『EcoDeco』

トイレは大胆な花柄の輸入壁紙を。「空間すべて花柄の予定だったのですが、落ち着かない気がしたので僕が白い壁も残してくださいとリクエストしました(笑)」。リノベーションコーディネートは『EcoDeco』

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