ゼネコン設計者夫妻の自邸リノベ 美しいドレープで
柔らかく仕切られた大きなワンルーム
天井高を生かしたフルハイトカーテン
伯耆原(ほうきばら)洋太さん、智世さん夫妻は、ともに竹中工務店勤務の建築家。住まいを自分たちの手でリノベーションした。
「日頃、会社でオフィスや商業ビルの設計をしていますが、住宅の設計を手掛けるのは初めてでした。自分たちが住む家なので思い切った冒険ができましたし、またよい経験にもなりました」
「日頃、会社でオフィスや商業ビルの設計をしていますが、住宅の設計を手掛けるのは初めてでした。自分たちが住む家なので思い切った冒険ができましたし、またよい経験にもなりました」
マンションは、世田谷区内の人気のエリア、緑道沿いの1LDKの築浅物件を購入。
「入社して5年、30歳の節目に自分たち自身の設計をしたいと思い、中古マンションを購入しました」
たっぷりとした天井高と、螺旋階段とダイナミックな吹き抜けがある56㎡の1LDKだ。
「夫婦ふたりだからこそできる間取りに挑戦したいと思いました。仕切りを取って1LDKをワンルームに変え、広く豊かな暮らしを目指しました。リビングと寝室は分けておきたいけれど、壁で区切りたくはない。そこで、透け感のあるカーテンでゆるやかに仕切ることにしました。床も玄関からリビングへと土間をつなげ、それぞれの場所をあいまいにつないでいます」
多様な役割を担うスチールフレーム
S字カーテンの反対側の壁際には、シャープなスチールラックを設置した。ワンルームで表情の違う2面があるのがおもしろい。
このスチールフレームは、本棚、TV台、テレワークに欠かせないデスクスペースの役割を担う。智世さんの朝のお化粧もここで済ませる。
「造作家具はコストが高くついてしまうので、工務店さんの得意な作り方をアレンジさせてもらうことで、安く、美しいデザインのものになるよう心がけました」
「造作家具はコストが高くついてしまうので、工務店さんの得意な作り方をアレンジさせてもらうことで、安く、美しいデザインのものになるよう心がけました」
ルーフバルコニーを楽しむ
螺旋階段を上がるとルーフバルコニーに出る。ルーフバルコニーはもうひとつのリビングだ。在宅勤務中は気分転換でワークスペースとして活用することも。
天気のよい日はここで朝食をとったり、バーベキューを楽しむ。
「最近はベーコンやチーズ、ソーセージのスモークを楽しんでいます」
天気のよい日はここで朝食をとったり、バーベキューを楽しむ。
「最近はベーコンやチーズ、ソーセージのスモークを楽しんでいます」