人も猫も、光も風も回る家23年暮らした住まいの
大規模リノベを敢行
ラワンの建具が回遊をいざなう
武満さんが23年前に購入した神楽坂の集合住宅の改装を検討した際、当初は猫がボロボロにした壁紙を張り替える程度のリフォームを想定していたそう。
「仕事でご一緒させていただいた磯崎新さんの事務所を独立した小俣裕亮さん(new building office)に相談したところ、3案を提案いただきました。その中の斬新な現在のプランに心動かされ、大規模なリノベーションに踏み切ることにしました。なにしろ、水回りを家の中心に集めてその周りを回遊するという発想は私たちにはありませんでした!」
「仕事でご一緒させていただいた磯崎新さんの事務所を独立した小俣裕亮さん(new building office)に相談したところ、3案を提案いただきました。その中の斬新な現在のプランに心動かされ、大規模なリノベーションに踏み切ることにしました。なにしろ、水回りを家の中心に集めてその周りを回遊するという発想は私たちにはありませんでした!」
間仕切りを撤去して大きなワンルームとなった空間の中に壁を立て、その周囲に生活の場が設けられている。外周の壁に沿うようにラワン合板の家具が連なり、視線の変化も楽しい。
人も3匹の猫ちゃんも、風や光も気持ちよくクルリと回遊する。
「3方に窓があるのですが、間仕切りをなくすことで光が家全体に回るようになりました。また、以前廊下だった床面積を居室として活用できるようなり、広々と感じます」
同居の猫たちも気ままに回遊
回遊の中心にある壁は、外壁材として使われるセメント板。この壁の中にバスルームとトイレが収まっている。セメント板の防音性が高いので、深夜でも音が気にならない。
大きなワンルームとなったお宅を悠々と回遊しているのが同居の3匹の猫ちゃんたち。
「3匹とも大塚の保護シェルターの出身です。
リノベーションの際、床暖房の範囲を広げました。温かい床は猫も快適なようです」
窓辺のカウンターにワークスペースを
「改装工事中にもコロナの影響がどんどん大きくなりました。ワークスペースを確保していたことで、リモートワークにも対応できたのがありがたかったです。ZOOM会議中に猫が入り込んでしまうことも多いです(笑)」
夫婦でリモートワークすることも増え、棚の両サイドを使って仕事することも多くなった。
「ここが終の棲家となるかもしれないことを考えると、思い切って大規模なリノベーションをするチャンスに恵まれ、とても良かったと思っています」
夫婦でリモートワークすることも増え、棚の両サイドを使って仕事することも多くなった。
「ここが終の棲家となるかもしれないことを考えると、思い切って大規模なリノベーションをするチャンスに恵まれ、とても良かったと思っています」