昭和の名建築に暮らす 好きなものを集めて
空間を自由にリメイク
TOKOSIEでイメージを喚起
昭和46年に建てられた内井昭蔵建築のヴィンテージマンションを、4年前にリノベーションした山口智春さん。購入にあたってはTO KO SIEが背中を押したのだそうだ。
「以前から気になっていて、購入の数年前にいちど内見したこともあるマンションだったんです。同じような間取りの部屋に暮らしている方をTO KO SIEで見てイメージも膨らんだので、思いきって決めました」。
傾斜のある敷地に、中庭を贅沢に挟んで何棟もの集合住宅が街を見下ろすように建つ。収納やベランダがボックスのように外側にせり出して設けられているのが特徴的な名建築だ。
「部屋の中に凹凸がないのでフラットでスクエアな空間なんです。無駄がなくてモダンでかっこいいなと思いました。この中だけで完結する理想都市をイメージしたコンセプトにも共感しましたね」。
「以前から気になっていて、購入の数年前にいちど内見したこともあるマンションだったんです。同じような間取りの部屋に暮らしている方をTO KO SIEで見てイメージも膨らんだので、思いきって決めました」。
傾斜のある敷地に、中庭を贅沢に挟んで何棟もの集合住宅が街を見下ろすように建つ。収納やベランダがボックスのように外側にせり出して設けられているのが特徴的な名建築だ。
「部屋の中に凹凸がないのでフラットでスクエアな空間なんです。無駄がなくてモダンでかっこいいなと思いました。この中だけで完結する理想都市をイメージしたコンセプトにも共感しましたね」。
DIYも行ってシンプルな箱を完成
購入から入居まで3カ月。ピンタレスト等を見て自分で固めていたイメージを業者に伝え、その通りに施工してもらった。
「時間がなくて大変でした。あまりリノベーションをやったことのない業者さんで、しょっちゅう電話がかかってきて質問されたり(笑)。ほぼ毎日、仕事が終わるとここに来てやり取りしていましたね」。
ベッドルーム以外にあったもうひとつの部屋は壁を取り壊して、ひとつながりのLDKに。決めていたのは、シンプルな箱をつくること。床には古材の足場板を張り、壁には上からペイントできる壁紙を貼った。
「最初にシンプルにしておけば、その時の気分に合わせて後からいくらでも変えられると思うんです。壁は何回も塗り重ねられるようDIYで白く塗装し、床は張り方の向きを自分で考えて、ビスも指定しました」。
長さの違う板を並べて張る乱尺張りの床は、LDKとベッドルームで張る向きを変えている。
「奥行きがでるような張り方にしました。あとは、LDKに入ったときに視界が奥まで抜けるように、ベッドルームのドアをガラス入りにものにして、さらに黒く塗装しました」。
その向こうに見えるベッドルームの壁は、入居後真っ先に、ポーターズペイントでブルーに。
「寝る部屋なので、まっ白だと病院のようかなと(笑)。ベッドヘッド替わりにもなるように、一面だけ塗ってみました」。
アンティークのドアやガラスの室内窓など、施主支給の形で選んだものを使い、DIYも行いながら理想の空間を完成させた。
「時間がなくて大変でした。あまりリノベーションをやったことのない業者さんで、しょっちゅう電話がかかってきて質問されたり(笑)。ほぼ毎日、仕事が終わるとここに来てやり取りしていましたね」。
ベッドルーム以外にあったもうひとつの部屋は壁を取り壊して、ひとつながりのLDKに。決めていたのは、シンプルな箱をつくること。床には古材の足場板を張り、壁には上からペイントできる壁紙を貼った。
「最初にシンプルにしておけば、その時の気分に合わせて後からいくらでも変えられると思うんです。壁は何回も塗り重ねられるようDIYで白く塗装し、床は張り方の向きを自分で考えて、ビスも指定しました」。
長さの違う板を並べて張る乱尺張りの床は、LDKとベッドルームで張る向きを変えている。
「奥行きがでるような張り方にしました。あとは、LDKに入ったときに視界が奥まで抜けるように、ベッドルームのドアをガラス入りにものにして、さらに黒く塗装しました」。
その向こうに見えるベッドルームの壁は、入居後真っ先に、ポーターズペイントでブルーに。
「寝る部屋なので、まっ白だと病院のようかなと(笑)。ベッドヘッド替わりにもなるように、一面だけ塗ってみました」。
アンティークのドアやガラスの室内窓など、施主支給の形で選んだものを使い、DIYも行いながら理想の空間を完成させた。
好きなものを楽しむ空間に
「以前は賃貸だったので釘ひとつ打てなかったんです。自分が好きなようにできる空間を手に入れたことで、インテリアへの興味がどんどん膨らんでいきました」。
シンプルな白い箱は、山口さんの感性で創造性豊かに彩られている。
「昔勤めていた会社で取り扱っていたロンドンのブランドELEY KISHIMOTOのアトリエが、真白い空間にカラフルなテキスタイルがディスプレイされていて、すごく格好良くて。そんな所は今のインテリアにかなり影響を与えています」。
ELEY KISHIMOTOの色鮮やかな壁紙があしらわれた玄関からLDKに入ると、アンティークやヴィンテージの家具や雑貨、グリーン、オブジェなど、ファッション関係の仕事に携わる智春さんと妻の好きなものが集結。
「キッチンは妻の希望でステンレスのフレームだけのものを探しました」。
収納や扉は設けず、DIYでワイン箱を壁に取付けたり、オープンラックやかごを活用したり。壁を壊して現れたベージュのタイルや、深い緑色のタイルがクラシカルな雰囲気を添え、選ばれた器や雑貨を引き立てている。
シンプルな白い箱は、山口さんの感性で創造性豊かに彩られている。
「昔勤めていた会社で取り扱っていたロンドンのブランドELEY KISHIMOTOのアトリエが、真白い空間にカラフルなテキスタイルがディスプレイされていて、すごく格好良くて。そんな所は今のインテリアにかなり影響を与えています」。
ELEY KISHIMOTOの色鮮やかな壁紙があしらわれた玄関からLDKに入ると、アンティークやヴィンテージの家具や雑貨、グリーン、オブジェなど、ファッション関係の仕事に携わる智春さんと妻の好きなものが集結。
「キッチンは妻の希望でステンレスのフレームだけのものを探しました」。
収納や扉は設けず、DIYでワイン箱を壁に取付けたり、オープンラックやかごを活用したり。壁を壊して現れたベージュのタイルや、深い緑色のタイルがクラシカルな雰囲気を添え、選ばれた器や雑貨を引き立てている。
まだまだ手を加えていきたい
「家具はここに来てから、色々と揃えました。イギリスのG-PLANのダイニングテーブルは、北欧ものに比べて頑張りすぎない感じが好きです。イスは1脚ずつ、ヤフオクやアンティークショップなどで買い揃えていきました」。
大ものの家具が入った今は、細かなディスプレイに関心が向いているそう。
「家にいる時間も長くなったので、マクラメを自分で編んでみたんです。これが意外と簡単で楽しくて。もっと増やしていきたいですね」。
2面採光の明るい空間に、「壁面が少なくて飾るスペースが限定される」という贅沢な悩みも抱えつつ、空間に手を加え楽しむ暮らしが続いていく。
大ものの家具が入った今は、細かなディスプレイに関心が向いているそう。
「家にいる時間も長くなったので、マクラメを自分で編んでみたんです。これが意外と簡単で楽しくて。もっと増やしていきたいですね」。
2面採光の明るい空間に、「壁面が少なくて飾るスペースが限定される」という贅沢な悩みも抱えつつ、空間に手を加え楽しむ暮らしが続いていく。