
広いワークスペースを設けた デザイナーとライターの住まい
環境の良さにひかれてリノベーションを決意
デザイナーのイクタマサヤさんとライターの奥さまが暮らすのは、埼玉県のふじみ野駅前に広がる11棟から成る大規模開発マンションの一室。東武鉄道が開発したこのマンション群は、広い敷地に豊かな植栽が植えられており、行き届いた管理が魅力だ。
もともとは、隣駅のタワーマンションに暮らしていたという夫妻。「フジミノデザイン」を主宰するマサヤさんが自宅にワークスペースが必要なこと、さらに当時奥さまが勤めていた会社への通勤のしやすさから、東武東上線沿線で物件を探し、3年前に築24年のマンションの購入を決意した。「3LDKで90㎡を超える広さと環境の良さにひかれてここを選びました。中古マンションであれば、購入費用を抑えてリノベーションしたいと考えていたので、リフォーム済み物件でないことも好条件でした」(マサヤさん)。
リノベーショーンは、埼玉県を中心にリノベーションや不動産業を展開する「ツバメクリエイツ」に依頼した。「雑誌を買ったりインターネットを調べたりしましたが、最終的に複数の会社を紹介していただけるサービスを通して、ツバメクリエイツさんへの依頼を決めました」(奥さま)。

開口部からは敷地内の桜の木がよく見える。「春には満開の桜を楽しめます。窓からの景色を眺めながら食事ができるよう、ダイニングテーブルの位置を決めました」(奥さま)。

リビングの壁面は、以前の壁紙を剥がした躯体をそのまま生かしている。無印良品のスタッキングチェストを組み合わせて本や雑貨を収納している。

キッチンは、リビングにいる人と会話ができるようにオープンなタイプにリノベーションした。2人でゆったりと座れるソファは、新居に合わせて御徒町のRignaで購入したもの。

テレビはキャスターつきのスタンドで移動できるようにしてある。

キッチン壁面の棚は、入居後にマサヤさんがDIYで設置したもの。
ゆとりのあるワークスペースが大活躍
こうした希望に対して、ツバメクリエイツはLDKとワークスペースの間にガラスのFIX窓を設けることを提案。「腰高窓なので、光は通しつつもLDKとは別の空間として仕事に集中できるのがいいですね」(マサヤさん)。
3年前の入居当時、奥さまは勤務先に毎日通勤していたが、昨春からはコロナの影響で在宅ワークが中心に。このため、現在は夫妻2人でワークスペースを使っている。「偶然のタイミングだったのですが、この家に暮らしていて良かったなと思っています。ワークスペースでは仕事以外のことはしないので、仕事と生活の切り替えが自然にできるのがいいですね」(奥さま)。

リビングからワークスペースを見る。ガラスの間仕切りにより、リビングとさりげなくつながる。

写真奥は奥さまのデスクが置かれたスペース。もとは押入れだったところをつぶして部屋の一部とした。

マサヤさんがリクエストした壁一面の本棚は、マルゲリータのもの。「収納力もたっぷりあってすごく気に入っています」(奥さま)。

ワークスペースは、床をタイルカーペット張りとして、他の部屋と変化をつけている。奥の造り付けのベンチは収納もかねる。

リビング側のデスクがマサヤさんのスペース。LDKが見通せ、開放感がある。

「ワークスペースのスイッチは、パチンと音がする、仕事のスイッチが入る感じのものを選びました」(マサヤさん)。

夫妻と語らうツバメクリエイツの樫村和哉さん。
ストレスを感じない心地良い暮らし
現在の住まいに暮らして3年になる夫妻。住み心地もよく、日々快適に過ごせていると話す。マサヤさんは「駅に近く、電車に乗れば都内にも横浜にもアクセスがいい点が気に入っています。あとは静かなので仕事がしやすいですね」と話す。また、マンションならではの温熱環境も暮らしやすさの一因だという。「窓を開けておくと風が通って、真夏でなければエアコンを使う必要がないくらい。一方、冬も日射しが入って暖かく過ごせます。こうした点はマンションのメリットなのかなと思います」(奥さま)。
窓からの景色に季節を感じつつ穏やかな日々を過ごす夫妻の暮らしは、今の時代にマッチした住まいのかたちを教えてくれる。

広く使いやすいキッチン。画面中央の開口部は洗面室に続く。

キッチンの背後に位置する洗面室。広くて使いやすい。

木の質感をいかしてリノベーションした洗面カウンター。

玄関の廊下からリビング側を見る。扉はくすんだブルーに塗装した。
