デザインユニット夫妻の住まい 和風の昭和レトロ物件を
海外のアパルトマン風に
古い連棟物件に可能性を感じて
インテリアスタイリストの窪田俊さんとフローリストのHarunaさん夫妻が住むのは、中野区沼袋に建つ2階建長屋のような連棟住宅だ。築60年超えのこの物件には長く住むお年寄りも多く、一角には古き良き昭和の気配が漂う。
「知り合いのインテリアスタイリストさんが格好良いリノベをして住んでいて、気になっていた物件でした。空きが出たというので見にきて、夫婦で面白いね!と盛り上がり、すぐに購入を決めました。磨けば光りそうだというインスピレーションが働き、独特のアングラ感にも惹かれましたね」(俊さん)
当初の室内の雰囲気は「昔ながらの日本家屋」。時代を経た建物ゆえに、汚れや傷みもかなり目立っていたという。
「本当にボロボロで不安もありましたが、表口と裏口があったり、室内窓がたくさんついていたり、柄入りの磨りガラスが可愛かったりと、今の家にはない遊び心が素敵で、とても気に入りました」(Harunaさん)。
「知り合いのインテリアスタイリストさんが格好良いリノベをして住んでいて、気になっていた物件でした。空きが出たというので見にきて、夫婦で面白いね!と盛り上がり、すぐに購入を決めました。磨けば光りそうだというインスピレーションが働き、独特のアングラ感にも惹かれましたね」(俊さん)
当初の室内の雰囲気は「昔ながらの日本家屋」。時代を経た建物ゆえに、汚れや傷みもかなり目立っていたという。
「本当にボロボロで不安もありましたが、表口と裏口があったり、室内窓がたくさんついていたり、柄入りの磨りガラスが可愛かったりと、今の家にはない遊び心が素敵で、とても気に入りました」(Harunaさん)。
間取りは一新し、ビンテージ物件の味わいは残す
窪田さん邸のリノベーションを担当したのは、株式会社FIND。同社の笠原圭一郎さんと俊さんは元々知り合いで、気心の知れた間柄だったという。
「笠原さんに初めてここを見せたときは『うわっ、なかなかの古さですね』と驚くと同時に『しっかりベースを整えて、見違える空間にしましょう!』と言ってくださいました」(俊さん)。
プランやデザインを考案したのは、主に俊さん。趣のあるレトロな雰囲気は残しつつ、住みやすさや開放感を重視して、間取りや内装を決めていった。
「目指したのは、海外の小さなアパルトマンのような雰囲気と心地よさです。夜、お酒を飲みながら考えを巡らせるのは、至福の時間でしたね」(俊さん)。
メインの生活フロアとなる1階は、廊下や壁を無くしてひとつながりに。元々ガレージだった部分は、その日当たりの良さや開放感を生かし、Harunaさんの花屋へと生まれ変わらせた。
古い物件ゆえ、時間も費用も普通以上にかかったが、ご夫妻はその価値はあったと振り返る。
「この家に住み始めたら、もうここ以外での暮らしは考えられなくなりました。やりたいことを全部叶えてもらったFINDさんには感謝しています」(Harunaさん)。
「笠原さんに初めてここを見せたときは『うわっ、なかなかの古さですね』と驚くと同時に『しっかりベースを整えて、見違える空間にしましょう!』と言ってくださいました」(俊さん)。
プランやデザインを考案したのは、主に俊さん。趣のあるレトロな雰囲気は残しつつ、住みやすさや開放感を重視して、間取りや内装を決めていった。
「目指したのは、海外の小さなアパルトマンのような雰囲気と心地よさです。夜、お酒を飲みながら考えを巡らせるのは、至福の時間でしたね」(俊さん)。
メインの生活フロアとなる1階は、廊下や壁を無くしてひとつながりに。元々ガレージだった部分は、その日当たりの良さや開放感を生かし、Harunaさんの花屋へと生まれ変わらせた。
古い物件ゆえ、時間も費用も普通以上にかかったが、ご夫妻はその価値はあったと振り返る。
「この家に住み始めたら、もうここ以外での暮らしは考えられなくなりました。やりたいことを全部叶えてもらったFINDさんには感謝しています」(Harunaさん)。
異なるテイストを組み合わせ、引き立たせる
窪田さん邸の2階に上がると、そこは明るいアトリエのような大空間。モルタルの床と壁、そこに置かれた家具や植物を、たっぷりの光が優しく包み込む。
「元は四つの部屋に区切られていたのを、大改造してホールのようにしました。名称のない自由なスペースなので、色々な使い方を楽しめると思います。ご希望をいただければ、スチール撮影スタジオとしてお貸ししています。夜はもっぱら僕の晩酌スペースになっています」(俊さん)。
インテリアは全て俊さんが選んだもので、海外のアンティークを基調に、デザイナーズ家具、シンプルモダンな家具などが組み合わされている。2階のインテリアは何度も模様替えを重ねた上で、最近ようやく落ち着いたそうだ。
「僕が好きなスタイルは、アンティークとモダンの融合。どちらか一辺倒だと飽きがきちゃうこともありますが、組み合わせることでどちらも引き立って退屈しない空間になります」と話す俊さんに、「本当にずっと家具のことを考えているよね」と微笑むHarunaさん。
「元は四つの部屋に区切られていたのを、大改造してホールのようにしました。名称のない自由なスペースなので、色々な使い方を楽しめると思います。ご希望をいただければ、スチール撮影スタジオとしてお貸ししています。夜はもっぱら僕の晩酌スペースになっています」(俊さん)。
インテリアは全て俊さんが選んだもので、海外のアンティークを基調に、デザイナーズ家具、シンプルモダンな家具などが組み合わされている。2階のインテリアは何度も模様替えを重ねた上で、最近ようやく落ち着いたそうだ。
「僕が好きなスタイルは、アンティークとモダンの融合。どちらか一辺倒だと飽きがきちゃうこともありますが、組み合わせることでどちらも引き立って退屈しない空間になります」と話す俊さんに、「本当にずっと家具のことを考えているよね」と微笑むHarunaさん。
インテリアと花を愛でる暮らし
俊さんとHarunaさんが結婚したのは2017年。インテリアと花に対する互いの感性を尊重し合う2人は、2019年から「F.I.N.D UNIT」というデザインユニットを結成し、インテリアと花の力で無限の可能性を持つ空間を創り出している。
自宅に小さな花屋「GERMER」を併設し、オーダーアレンジメントの製作やフラワーレッスンを行うHarunaさんは、結婚してすぐ、フランスに1年間の花留学に行ったという思い切った経歴を持つ。
「色づかいやドライフラワーの楽しみ方が日本とは大違いで、とても素敵な刺激を受けてきました。心良く送り出してくれた俊さんも少し変わっていますよね(笑)」。
レッスンの日は「GERMER」に幅広い年代の生徒さんが集うが、なぜか家の見学ツアーも始まるそうだ。
窪田さん夫妻がこの家に暮らし始めてもうすぐ8カ月。俊さんが情熱を注ぐインテリアとHarunaさんが愛情を注ぐ植物に彩られた住まいは、お二人の生き様を体現しているようだった。
自宅に小さな花屋「GERMER」を併設し、オーダーアレンジメントの製作やフラワーレッスンを行うHarunaさんは、結婚してすぐ、フランスに1年間の花留学に行ったという思い切った経歴を持つ。
「色づかいやドライフラワーの楽しみ方が日本とは大違いで、とても素敵な刺激を受けてきました。心良く送り出してくれた俊さんも少し変わっていますよね(笑)」。
レッスンの日は「GERMER」に幅広い年代の生徒さんが集うが、なぜか家の見学ツアーも始まるそうだ。
窪田さん夫妻がこの家に暮らし始めてもうすぐ8カ月。俊さんが情熱を注ぐインテリアとHarunaさんが愛情を注ぐ植物に彩られた住まいは、お二人の生き様を体現しているようだった。