子育て世代の75㎡リノベーション 遊びにも勉強にも集中できる、子供部屋のある3LDK。

子育て世代の75㎡リノベーション 遊びにも勉強にも集中できる、
子供部屋のある3LDK。

引っ越しのタイミングでリノベーションを決意。

結婚11年目を迎えたU家は、夫婦と2人の娘の家族4人暮らし。約75㎡ある築21年のマンション物件をフルリノベーションし、約2年半前から暮らしている。
リノベーションのきっかけは、友人の家へ遊びに行ったことだった。
「数年前に遊びに行った友人宅がフルリノベーションをしたマンション物件で、すごく素敵でした。その時からいつか家を買う日が来たら、自分たちもリノベーションできたらいいなぁと漠然と考えていました」と話すのは奥様。
「もともと近くの賃貸物件に住んでいました。2人目の子供が生まれて手狭になってきたので、もう少し広いところへ引っ越そうという話になり、いま引っ越すなら家を買うタイミングかなと思い購入を決めました」と旦那様が続けた。
築21年、総面積は約75㎡。

築21年、総面積は約75㎡。

玄関から廊下を通ってリビングダイニングへと続く。

玄関から廊下を通ってリビングダイニングへと続く。

キッチン壁面には「長江陶業」のタイル。

キッチン壁面には「長江陶業」のタイル。

ルーバー天井でキッチンを緩やかにゾーニング。

ルーバー天井でキッチンを緩やかにゾーニング。

リビング床のヘリンボーンと対になるように貼られたルーバー天井。

リビング床のヘリンボーンと対になるように貼られたルーバー天井。

キッチンの奥には約2.5㎡のパントリーを設けた。

キッチンの奥には約2.5㎡のパントリーを設けた。

調理器具や家電をパントリーにまとめることで、生活感を感じさせないキッチンに。

調理器具や家電をパントリーにまとめることで、生活感を感じさせないキッチンに。

理想の住まいを、自作の資料でデザイナーと共有。

3LDKだった間取りは、フルリノベーションによって2SLDKへと生まれ変わった。間取りの中心に位置するのは、約6㎡の子供部屋。
「よく娘たち2人で子供部屋にこもって遊んでいますよ。勉強するときはリビングのカウンターデスクを使ってもいいよと言っても、子供部屋のほうが集中できるみたいです」と奥様。
そして内装デザインの打ち合わせでは、事前に要望をまとめた資料を持参としたというU夫妻。その資料のおかげで計画から着工までをスムーズに進められたという。
「間取りや生活導線だけでなく、収納したい家電や持ち物まで具体的に書き出しました。さらにネットや雑誌で見つけた好みのインテリアの写真を添えて、言葉だけでなく視覚的にも目指すイメージをデザイナーさんに伝えました」と奥様。
打ち合わせはその資料をもとに、デザイナーがプロの目線で細かな部分を作り込んでいく形で進んでいった。たとえば子供部屋と寝室の扉にはめられた八角形の型ガラスは、資料にあった子供部屋の八角形の内窓のデザインに合わせてデザイナーが新たに提案したものだ。
早い段階で具体的なイメージをデザイナーと共有できたことで、時間や労力のロスを削減できただけでなく、実際に住んでからもズレのない思い通りの空間に仕上がった。
リビングでお絵描きをする娘さんたち。

リビングでお絵描きをする娘さんたち。

窓際には造り付けのカウンターデスクを設置。

窓際には造り付けのカウンターデスクを設置。

ボタンのようなデザインの子供用スツールは「studio CLIP」で購入。

ボタンのようなデザインの子供用スツールは「studio CLIP」で購入。

カウンターデスクの天板にはコード穴を設けて配線を下に逃した。

カウンターデスクの天板にはコード穴を設けて配線を下に逃した。

インナーテラスの床にはグレーのフレキシブルボードを貼って。

インナーテラスの床にはグレーのフレキシブルボードを貼って。

ダイニングテーブルはインテリアショップ「unico」で購入。

ダイニングテーブルはインテリアショップ「unico」で購入。

照明は飛騨のガラス工芸作家・安土草多さんの作品。

照明は飛騨のガラス工芸作家・安土草多さんの作品。

リビングの隣には約6㎡の子供部屋。

リビングの隣には約6㎡の子供部屋。

八角形のガラス窓は開閉もできる。

八角形のガラス窓は開閉もできる。

子供が遊びや勉強に集中できる空間。

子供が遊びや勉強に集中できる空間。

子供部屋のドアには、窓のデザインに合わせて八角形のガラスをはめた。

子供部屋のドアには、窓のデザインに合わせて八角形のガラスをはめた。

つくって正解だった、リビングの引き戸とキッチンのパントリー。

様々な工夫を凝らしたU邸のフルリノベーション。そのなかでも特にやってよかったと夫婦が語るのは、リビングの入り口に設けた引き戸と、キッチン奥のパントリーだ。
「玄関からリビングの奥まで扉がなく、一直線に視界がひらけているのが理想でした。一方で、空調や防音のことを考えると扉があったほうがいいのではないかと悩んでいました。その2つを同時に叶える策として、デザイナーさんが提案してくださったのが引き戸です。使わないときは壁にすっぽりと隠れるデザインになっていて、デザイン面でも実用面でも満足しています」と旦那様。
そしてキッチン奥に設けたパントリーは、生活感のない空間づくりに最適だと奥様は話す。
「オーブンや炊飯器などの調理家電はパントリーの中に置いています。キッチンから家電製品がなくなるだけで、生活感が消えてかなりスッキリとして見えますよ。それでいて全て一箇所に揃っているので、使いやすいのもメリットです」
最後に、将来について聞いてみた。
「娘が大きくなったら、一人一部屋あげられるように設計しました。いまの子供部屋と寝室をそれぞれ娘の部屋にして、いまクローゼットとして使っている部屋を夫婦の寝室にしようと思っています。その時に備えて、クローゼットはダブルベッドを置ける大きさにしました。受験などのタイミングで子供たちが勉強に集中したくなったら、考えようと思います」と、2人笑顔で締めくくってくれた。
ピンクの壁紙と真鍮で吊るされた丸い鏡が印象的な洗面所。

ピンクの壁紙と真鍮で吊るされた丸い鏡が印象的な洗面所。

フレームの無いラウンドミラーは「MOEBE」のもの。

フレームの無いラウンドミラーは「MOEBE」のもの。

玄関を入ってすぐ横に洗面所と浴室がある。

玄関を入ってすぐ横に洗面所と浴室がある。

玄関からリビング方向への眺め。

玄関からリビング方向への眺め。

リビングの入り口には引き戸を設けた。

リビングの入り口には引き戸を設けた。

金工造形師・西本卓也さんのブランド「千」の照明。

金工造形師・西本卓也さんのブランド「千」の照明。

真鍮のスイッチはパーツショップ「PARTS & SUPPLY」で購入。

真鍮のスイッチはパーツショップ「PARTS & SUPPLY」で購入。

子供部屋の隣には約6㎡の寝室。

子供部屋の隣には約6㎡の寝室。

寝室の隣には約6.5㎡のウォークインクローゼット。

寝室の隣には約6.5㎡のウォークインクローゼット。

リノベーションは「nu(エヌ・ユー)リノベーション」に依頼。

リノベーションは「nu(エヌ・ユー)リノベーション」に依頼。

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