インテリアを楽しめる住まい作り いつも大好きな作品に 囲まれて暮らせる家づくり

インテリアを楽しむ住まい作り大好きな作品に
いつも囲まれて暮らす

お気に入りの家具を厳選して

子どもの頃からインテリアが大好きだったという小林夕里子さん。現在はインテリアショップ『IDÉE』で、全国のイデーショップのディスプレイを監修するヴィジュアルマーチャンダイザーに就いている。そして家では、アート作品やオブジェを素敵に飾り、部屋にいる時間をゆっくりと楽しむ。
 

ここに越して約4年。駅に近い便利なエリアで、窓が大きい明るい住まいを探した。
「購入には勇気が要りましたが、必要がなくなったら売ればいいんだよ、とアドバイスをもらい踏ん切りました」

リノベーションの際、壁にたくさんアートを飾るため、壁に下地材を入れた。
「好きな作品を飾る際は、色や季節のもの、植物といったテーマを決めて場所を決めています。そして、お気に入りの場所からどんなふうに見えるかを大切にしています。たとえば、ダイニングチェアに座って見たときにちょうどよい高さになるようにキャビネットを特注し、その上にお気に入りのものを飾っています」。

家具やオブジェはゆっくりと時間をかけて選ぶようにしているそう。
「とりあえず、という気持ちで家具を買うと、家が家具で溢れてしまうので、これだ!というものに出会えるまで、少し不便でも我慢するようにしています。
壁にかける作品やオブジェも、飾る場所を考えてから買っています」

IDÉEの特注キャビネットと壁面の両方を上手く使い、大好きなコーナーを作っている。今は爽やかな水色をテーマカラーに。本を飾っている壁面の木枠は、テニスラケットのフレームを保護するためのもの。

IDÉEの特注キャビネットと壁面の両方を上手く使い、大好きなコーナーを作っている。今は爽やかな水色をテーマカラーに。本を飾っている壁面の木枠は、テニスラケットのフレームを保護するためのもの。

「部屋にキッチンが馴染むよう、ステンレスではなく白の天板を選びました」

「部屋にキッチンが馴染むよう、ステンレスではなく白の天板を選びました」

丸いダイニングテーブルは福岡のクランクで。「塗装を剥がして無垢の状態にしてあります」。手前左の黒のチェアはDIYでペイント。

丸いダイニングテーブルは福岡のクランクで。「塗装を剥がして無垢の状態にしてあります」。手前左の黒のチェアはDIYでペイント。

アートと日常の食器を一緒に飾っている。壁は引っ越してから自分でペイント。「右の白のラックはIKEA、左のワイヤーのラックはByTricoで購入しました」

アートと日常の食器を一緒に飾っている。壁は引っ越してから自分でペイント。「右の白のラックはIKEA、左のワイヤーのラックはByTricoで購入しました」

キッチン周りの布ものはフックを使って素敵にディスプレイ。細かなものはカゴを使って収納している。

キッチン周りの布ものはフックを使って素敵にディスプレイ。細かなものはカゴを使って収納している。

デスクスペースがテレワークで大活躍

築約35年の3DKのマンションを、1LDKにリノベーション。
リビングにはゆるやかに空間を分けるガラスのパーテーションを入れた。
「明るい光をデスクスペースまで届けたいのでガラスを使いました。空間を分けたのは、リビングに置いてある家具と、色の濃いデスクの雰囲気が違うので、分けて置きたいと思ったからです」
ここに越した当初はあまりデスクに座ることがなかったが、リモートワークが多くなり、大活躍のコーナーになったそう。
デスクはIDÉEに入社してすぐに購入したもの。イスはイルマリ・タピオヴァラのファネットチェア。

デスクはIDÉEに入社してすぐに購入したもの。イスはイルマリ・タピオヴァラのファネットチェア。

「ここのスペースは夫のものが多く、渋いテイストになっています」

「ここのスペースは夫のものが多く、渋いテイストになっています」

ワークスペースとリビングスペースをパーテーションでゆるやかに分けている。写真左側のリビングスペースのソファはIDÉEのもの。「入社直後に購入しました。生地を張り替えながら愛用しています」

ワークスペースとリビングスペースをパーテーションでゆるやかに分けている。写真左側のリビングスペースのソファはIDÉEのもの。「入社直後に購入しました。生地を張り替えながら愛用しています」

以前にIDÉEのイベントで作った間伐材を使ったBouillon(ブイヨン)の家具。棚板を好きな場所に入れ替えることができる。

以前にIDÉEのイベントで作った間伐材を使ったBouillon(ブイヨン)の家具。棚板を好きな場所に入れ替えることができる。

テレビ台にしている木箱はキャスターつきの鉢受けの上に載せることで、掃除の際など簡単に動かせるようにしている。

テレビ台にしている木箱はキャスターつきの鉢受けの上に載せることで、掃除の際など簡単に動かせるようにしている。

寝室は優しい雰囲気に

「朝起きた時、床がフローリングだとひやっとするので、寝室はカーペットを敷きました」。
壁の色は落ち着いたペールグリーンに。
寝室は特に優しい雰囲気のお気に入りの作品を飾っている。
ペンダントライトはフェルト製のIDÉEのもの。「寝室に合う柔らかな光が気に入っています」。
ペールグリーンの壁にかけている絵は、小林さんがDIYで使ったペンキを使ってペイントしたものだそう。

ペールグリーンの壁にかけている絵は、小林さんがDIYで使ったペンキを使ってペイントしたものだそう。

「ベッドサイドのチェストは、初めてひとり暮らしをする時にカーフで買ったものです」

「ベッドサイドのチェストは、初めてひとり暮らしをする時にカーフで買ったものです」

真ん中のガラスケースは海女さんが海に潜る時に使っていたものだそう。

真ん中のガラスケースは海女さんが海に潜る時に使っていたものだそう。

「壁に飾った毛糸と木枠で作られた作品は、IDÉE SHOPで購入しました」

「壁に飾った毛糸と木枠で作られた作品は、IDÉE SHOPで購入しました」

梁と梁の開いたスペースにDIYで古材の棚をつけた。「フックで下げている古いトランペットのラッパ部分がついた箱は、中に携帯を入れて音楽をかけると蓄音機のような柔らかな音になります」

梁と梁の開いたスペースにDIYで古材の棚をつけた。「フックで下げている古いトランペットのラッパ部分がついた箱は、中に携帯を入れて音楽をかけると蓄音機のような柔らかな音になります」

場所ごとに色を変えて楽しむ

『暮らしを愉しむお片づけ』(すばる舎)の著作がある小林夕里子さんは、お片付けのスペシャリストでもある。
「たくさんのアート作品やオブジェがあると掃除が大変ではないですか?とよく聞かれるのですが、一度すべてものをどかして掃除をして、ひとつづつ拭いて戻します。どれも愛着のあるものなのでその作業も楽しみのひとつです。お店でもやっていることなので大変とは思わないです」

浴室の壁と扉はグレーにし、棚板をDIYで取付けた。
「お店のディスプレイを変える際、壁を自分たちで塗り替えることが多いので、自宅も自分で塗りました。浴室のタイルは自分で貼ったのですが、タイルのDIYは初挑戦でした」

寝室の奥にウォークインクローゼットを作った。「夫の分が増えて手狭になったので、季節の洋服は収納サービスを利用しています」

寝室の奥にウォークインクローゼットを作った。「夫の分が増えて手狭になったので、季節の洋服は収納サービスを利用しています」

洗面所の壁にDIYで棚をつけ、壁と同色にペイント。上にはタオルや石鹸のストックを。

洗面所の壁にDIYで棚をつけ、壁と同色にペイント。上にはタオルや石鹸のストックを。

小さな空間には鮮やかな色のポスターを飾る。

小さな空間には鮮やかな色のポスターを飾る。

床材は幅広のオークの無垢材。右側に寝室、左側にトイレと洗面所。扉をグレーに。

床材は幅広のオークの無垢材。右側に寝室、左側にトイレと洗面所。扉をグレーに。

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