家族4人が暮らす快適な住まい 家族のライフスタイルに寄り添う
おおらかな住空間
理想の住まいを求めて、2度目のリノベーション
森本さんご夫妻と6歳と1歳のお子さんの4人家族が暮らすのは、東京都世田谷区用賀に建つ築45年ほどの約74㎡のマンション。リノベーションを前提に物件を購入し、昨年9月から新たな住まいでの生活が始まった。「以前の住まいもリノベーションを行っていたので、今回が2度目のリノベーションになります。次男が生まれたことで手狭になってきたこと。さらにコロナ禍により在宅ワークの頻度が増えたことが重なり、新しい住まいを考えるようになりました。希望するエリアや間取り、広さ、予算などを考慮するとリノベーション以外に選択肢はなかったので、最初から中古マンションに絞って探しました。何棟か比較検討した結果、緑豊かな周辺環境やマンション全体の管理状態がよかったこのマンションに決めました」(奥さま)。
森本邸のリノベーションの設計は、建築事務所「A+Sa(アラキ+ササキアーキテクツ)」の佐々木高之さんが担当した。 「前回のリノベーションの際に、私たちの希望するリノベーションのテイストに合うのではないか、と不動産会社からの紹介で佐々木さんと出会いました。とても素敵な家に仕上げてもらったので、2度目のリノベーションもぜひ担当していただきたいと思い、依頼しました」(奥さま)。
家族のライフスタイルに応える可変性のある住まい
今回のリノベーションにおいて、森本さんご夫妻が特にこだわったのは「個になれる空間」と「家族が集まる空間」の両立。「家族4人がのびのびと過ごせる空間と在宅ワークのための書斎を確保することが前提としてありました。そして、これから先の子どもの成長をはじめ、私自身も今後仕事に復帰する予定なので、そうした家族のライフスタイルの変化にその都度対応できるような可変性のある住まいにしたいと考えていました」(奥さま)。
仕切られていた空間を一続きにすることで、おおらかな空間となったLDKや利便性を追求した無駄のない家事動線など、これまでの住まいの経験値を生かしたリノベーションを行った森本邸。その中でも、大きな特徴の一つとして挙げられるのが、LDKに隣接する土間風スペースだ。屋内でありながらも、土間のような中間領域としての役割を担っている。「玄関から土間をつなげる案も検討していました。しかし、どうしても構造上難しかったため、佐々木さんと打ち合わせを重ねて、現在の配置に決まりました。リビングまで見通すことができるように、ガラスの室内窓と隅切りにしていただいたのも、こだわりの一つです」(ご主人)。
暮らしやすさにこだわった快適な空間
内装面では、特に実用性にこだわったという森本さんご夫妻。以前の家では塗装仕上げだった内装を手入れのしやすい壁紙クロスに、床材もタイルから耐久性や耐水性に優れたPタイルにそれぞれ変更している。「子育てを経験したことで、今まで気づかなかった実用性の部分にも注目するようになりました。今回は一度目のリノベーションよりも暮らしやすさにこだわって、内装などを決めていきました」(奥さま)。
この家に暮らして約半年が経つ森本さんご一家。暮らし心地について伺うと、「家事動線も快適で以前の住まいよりも暮らしやすくなりました。また、玄関ホールをクローズドにしたことで、LDKに外気の影響が受けにくく、冬場も暖かく過ごすことができたのはとても良かったです」と奥さま。一方、ご主人は「子どもたちが遊ぶにしても、勉強するにしても、やりたいことを制限せずに自由にのびのびとできるのが一番だと思っています。この先、子どもたちの成長とともに、この家がどのように姿を変えていくのか今から楽しみです」と今後の楽しみについて語ってくれた。ライフスタイルに寄り添うこの住まいが、これからも森本さんご家族の豊かな日々を支えていくことだろう。