
猫ファーストなリノベインテリアにこだわりながら、
猫と心地良く暮らす
保護猫のために住み替え
ヨーロッパのオーベルジュにモダンなセンスが加わったような素敵な住まいは、保護猫ボランティアをしているMさんが、猫が快適に暮らせることを第一に考えてリノベーションした空間。
「海外出張のあと2週間の自宅隔離期間があったことが保護犬猫ボランティアを始めたきっかけでした。
フリーランスになり、自宅で仕事するようになったのも後押ししてくれました」。
ボランティアに力を注ぎたいという気持ちから賃貸から持ち家への住み替えを考え、目黒区に築20年ほどの物件を見つけた。
「夜は猫たちが運動会を繰り広げるので、1階にして良かったと思います」
リノベーションを手掛けたのは『DEN PLUS EGG』。
「好みの空間の写真をInstagramやPinterestで集めるうちに、その多くが『DEN PLUS EGG』の事例だということに気がつきました」
リノベーションが今回で2度目となるMさん。
「最初のリノベーションの時に、同じ共通言語を持つ会社を選ぶことが大切だと知りました。ヴィンテージ家具にも精通している『DEN PLUS EGG』と、阿吽の呼吸で楽しくリノベーションを進めることができました」

スモーキーなグレーの壁がアンティーク家具を引き立たせる。「飾って楽しむことが好きなので、棚をたくさん作りました」

室内窓はアンティーク。窓からダイニングとキッチンを見渡せる。

室内窓の手前は玄関。玄関をドアと室内窓で独立させることで、猫の安全を確保。

どうしても使いたかったというガラスブロックを室内窓の下の壁に。オーク材の床は念願のヘリンボーン。
キャットタワーは螺旋階段
撮影に行った日は、預かり中の猫と愛猫の計9匹が、のんびりと思い思いの場所でくつろいでいた。
上下運動が大好きな猫のためのマストアイテム、キャットタワーも、Mさんならではのさすがの逸品。
「前に住んでいた家に螺旋階段があったのですが、階段を回りながら上り下りする猫の姿がとても楽しそうで。新しい家にもあったらいいなぁとキャットタワーを螺旋階段にすることを思いつき、作っていただきました」

猫専用の螺旋階段。ここを昇って窓の上のキャットウォークへ。

撮影隊にキャットタワーの昇り方を実演してくれました。

キャットウォークの上、ソファの上、ソファの下。猫たちはお気に入りの場所を見つけるのが得意。

窓際のグリーンの奥に身を潜めるのも大好き。

家の中を見渡せるキッチンのカウンターの上がNo.1の人気スポット。

庭を眺めるのも好き。庭は第二期工事でリノベーションが完成したばかり。「高いウッドフェンスを作りました。今後はバードフィーダーを置いて鳥を呼びたいと思っています」
寝室はグレートーンに
「ベースの色を決めてからインテリアのプランを考えます。リビングはブラウンを基調にし、寝室はグレーにしました。
黒に近いネイビーの天井の寝室は、ぐっすりと眠れます」
ホテルライクなしっかりとマットレスに厚みのあるベッドは、実際にウェスティンホテルで使われているヘブンリーベッド。
「猫たちがベッドに乗るので大きめサイズを選びました」

ベッドと壁にはさまれた三角のコーナーをデコレーションして楽しむ。腰壁は白のモールディング。グレーの壁の美しさがひきたつ。シェードカーテンはFLUFFY AND TENDERLYオリジナル。

ベッドルームの複雑な形を生かすようにベッドを配置。空間の物語性を高める。

アーチ開口の奥はウォークインクローゼット。天井にはシーリングファンを設置。

「部屋のあちらこちらに雰囲気のあるコーナーを作るのが好きです。ここの壁面だけ今後DIYができるように簡単に貼ってはがせるタイプの壁紙にしています」
イメージに合わせたヴィンテージのコーディネイト
「キッチンにはカウンターを作りました。室内を見渡せるので猫たちはカウンターの上が大好きです。お客さんが来るとカウンターを囲んでおしゃべりすることが多いです」
キッチンに置かれているもののどれもが美しい。毎日使うものこそお気に入りのものに囲まれていたい、そう話すMさんのお宅は、ひとつひとつのものを吟味して選んでいることが伝わってくる。
アンティークのレンガやヴィンテージの家具、真鍮の照明など、経年変化とともに味わいの増すものが多く使われている。これからの猫との暮らしでどんなふうに変わっていくのかとても楽しみだ。

キッチンの壁はグレーのアンティークレンガに。

水栓、照明、棚受けはゴールドをチョイス。

「洗面所には丸いミラーを使いたいと思っていました」。タイルは彫りの入ったデザインのもの。真鍮の水栓は壁付けに。

洗面所はアーチの開口に。カーテンで間仕切りする。「ルーバーのドアもやりたかったことのひとつです」
