経年変化が楽しみな家 家事が楽になる 大容量の収納を作る

経年変化が楽しみな家家事が楽になる
大容量の収納を作る

リビングにモダンな
ウォークスルークローゼットを設置

リノベーションを前提に、職場の近くで中古マンションを購入したHさん。
「このリノベ物件を紹介していただいた会社に、もっと他に……とワガママを言って探していただいたのが『向坂建築設計事務所』です。向坂さんが出してくれたアイディアはどれも魅力的でした」
同時にHさんもPinterestを使ってイメージを共有し、設計計画を進めていった。

収納スペースをしっかり確保したいという要望でできあがったのが、リビングに間仕切り壁を立て、その奥をウォークスルークローゼットとするアイディア。コンクリートの壁に細い木の格子を重ね、和の落ち着いた雰囲気を空間に加えている。

洗濯物を窓際のハンガーパイプで乾かし、そのままクローゼットに収納するので動線がスムーズ。
「我が家は、服は畳まずにすべてハンガーのまま収納して、家事を時短してます」

リビングで空間を分けるウッディな壁。壁の後ろが収納になっている。上部に空間が空いていて、圧迫感はなく広がりが感じられる。

リビングで空間を分けるウッディな壁の後ろが収納になっている。上部に空間を開けることで、広がりが感じられる。

壁の後ろは家族全員分の収納スペースになっている。ウォークスルークローゼットは動線もスムーズ。

壁の後ろは家族全員分の収納スペースになっている。ウォークスルークローゼットは動線もスムーズ。

窓際はタイル敷き。窓際のハンガーパイプで洗濯物を干す。エキゾチックなビカクシダは夏の間はベランダで管理。

窓際はタイル敷き。窓際のハンガーパイプで洗濯物を干す。エキゾチックなビカクシダは夏の間はベランダで管理。

ソファの後ろの引き戸と開き戸は、白い壁として空間に馴染んでいる。金物は真鍮。

ソファの後ろの引き戸と開き戸は、白い壁として空間に馴染んでいる。金物は真鍮。

縦格子の引き戸は、リビングに立てた壁のデザインを踏襲。

縦格子の引き戸は、リビングに立てた壁のデザインを踏襲。

たくさんのラグを使い、それぞれのスペースに表情を加える。1歳の愛娘はこの家ですくすく育っている。

たくさんのラグを使い、それぞれのスペースに表情を加える。1歳の愛娘はこの家ですくすく育っている。

広々とした土間にベビーカーを収納

もうひとつの収納のアイディアが、玄関入ってすぐのたっぷりサイズの土間。ベビーカーを畳まずに収納できる。
隣の部屋との間には室内窓があり、土間を通した光が室内に届く。

壁の厚みを利用して作る飾り棚で、家の守り神のシーサーや、インターホンの居場所を作っているのもおもしろい。
「リビングに作った壁にニッチを設け、TVの居場所も予め作っていただきました。TVの裏にはWiFi機器などを設置できるようになっています」

玄関入ってすぐの土間スペース。ベビーカーはここに収納。「雨に濡れたレインコートなどをハンガーパイプに掛けられるので便利です」

玄関入ってすぐの土間スペース。ベビーカーはここに収納。「雨に濡れたレインコートなどをハンガーパイプに掛けられるので便利です」

壁の中に棚を作り、シーサーの居場所を作った。

壁の中に棚を作り、シーサーの居場所を作った。

小さなカーテンの奥にインターホンが! 「古いインターホンは替えられなかったので、壁のニッチに隠しました」。金属板のスイッチプレートはマグネット式。

小さなカーテンの奥にインターホンが! 「古いインターホンは替えられなかったので、壁のニッチに隠しました」。金属板のスイッチプレートはマグネット式。

アカシア素材の床材が
空間に豊かな表情を加える

10年と築浅物件だったこともあり、内装をはがすと、きれいなコンクリートの躯体が現れた。
「躯体を残すところは残して、天井は白に塗ってもらいました」

フローリング材は無垢のアカシア。
「リーズナブルな素材ですが、豊かな表情がとても気に入っています」

アカシアの床材と白に塗った明るい天井がグッドバランス。真鍮の金物や、自然素材の床材や壁や引き戸など、経年変化とともにさらに味わいが育つ空間になるはずだ。

キッチンの壁の飾り棚の棚受けは真鍮を選んだ。

キッチンの壁の飾り棚の棚受けは真鍮を選んだ。

壁付けの真鍮の蛇口。タイルは名古屋モザイク。

壁付けの真鍮の蛇口。タイルは名古屋モザイク。

深さのある実験用のシンクを洗面ボウルに。大きな鏡で広がりを演出。

深さのある実験用のシンクを洗面ボウルに。大きな鏡で広がりを演出。

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