リノベーション入門③ リノベで叶えたい
満足度の高い間取り
スケルトンにして一から空間をつくり直す場合、どのような間取り、スタイルを取り入れると満足度が高いだろうか。自由が効くリノベーションだから、それぞれのライフスタイルに合わせてプランを立てたい。今の暮らしにフィットした、人気の間取りをご紹介。
ライフスタイルに合わせて
高度経済成長時代に大量供給されたマンションは、画一的な間取りが特徴だ。それは、北側に狭い玄関があり、廊下の左右に個室や納戸、浴室、トイレがあり、突き当たりのドアを開けるとキッチン&ダイニング、そして和室…。漢字の「田」のように各スペースを上下左右に分けて配置する「田の字型」と呼ばれるプランだ。
時代は変遷し、家族構成もライフスタイルも50年前と大きく変わった現代。部屋数重視で細かく仕切り、必ず廊下を挟んでいた空間から、より明るく広々とした空間を求める傾向が顕著になっている。例えば、バルコニーに面した個室をつぶしてLDKと一体に。同じ家族構成であっても、リノベーション前からひと部屋分減らしていくのが主流だ。また全体をワンルームにしてしまい、家具などをパーテーションにして必要なスペースを確保するプランも。通り抜けるだけの廊下は無駄と考え、廊下に洗面台を配置したり、クローゼットを設けたり。
空間を有効に活用しつつ、オープンで明るく暮らせる雰囲気づくりが人気だ。単なる食住の場からコミュニケーションの場へ。家族の繋がりが得られるリノベーションのアイデアを間取りに反映したい。
時代は変遷し、家族構成もライフスタイルも50年前と大きく変わった現代。部屋数重視で細かく仕切り、必ず廊下を挟んでいた空間から、より明るく広々とした空間を求める傾向が顕著になっている。例えば、バルコニーに面した個室をつぶしてLDKと一体に。同じ家族構成であっても、リノベーション前からひと部屋分減らしていくのが主流だ。また全体をワンルームにしてしまい、家具などをパーテーションにして必要なスペースを確保するプランも。通り抜けるだけの廊下は無駄と考え、廊下に洗面台を配置したり、クローゼットを設けたり。
空間を有効に活用しつつ、オープンで明るく暮らせる雰囲気づくりが人気だ。単なる食住の場からコミュニケーションの場へ。家族の繋がりが得られるリノベーションのアイデアを間取りに反映したい。
家事動線を考えて計画する
家の間取り図に、家事の流れをラインにして書き出してみよう。複雑であればあるほど、無駄な動きを繰り返していることになる。これを直線に近い、短くてシンプルなラインにしたい。帰宅後の流れから考えると、買ってきた食材などをすぐに収められるように、玄関付近にパントリー、キッチンを設置するのもおすすめ。衣類の片付けでは、手洗いのための洗面所、脱いだ服のためのランドリー、クローゼットを隣接させておくと、小さな子供のいる家庭でもラクになる。
将来のために、可変性を考える
個室数を減らす、ワンルームのようにオープンな空間にする、というプランが人気だが、子供の誕生や成長など、将来的に変更したい場合も起こり得る。そんな時のために、一角を緩く仕切って小部屋にする、個室としても使用できるストレージを設ける、いずれは土間をひと部屋にできるようにするなど、変更が可能なように予めプランニングしておくのも手。電気の配線は後からの変更が難しいため、リノベ時にスイッチの位置を想定して設置しておきたい。
人気なのは回遊性のある間取り
家の中に行き止まりがなく、グルグルと動くことのできる回遊性のある間取りは、生活効率がよく人気になっている。
例えば、キッチンが独立していると、バスルームやトイレにアクセスするのにワンクッション必要だが、1カ所にまとめてその周りを回遊できるようにすれば動線がスムーズになり、忙しい朝などに家族とぶつかることも防いでくれる。光や空気も遮断されることなく通り抜けるので、室内に暗く塞がった場所が生まれないのも魅力だ。
家の造りや設備に合わせて、水廻りをまとめて回遊動線をつくってもいいし、クローゼットや書斎をまとめてもいい。個室をコンパクトにしても、回遊性を優先する傾向にある。
例えば、キッチンが独立していると、バスルームやトイレにアクセスするのにワンクッション必要だが、1カ所にまとめてその周りを回遊できるようにすれば動線がスムーズになり、忙しい朝などに家族とぶつかることも防いでくれる。光や空気も遮断されることなく通り抜けるので、室内に暗く塞がった場所が生まれないのも魅力だ。
家の造りや設備に合わせて、水廻りをまとめて回遊動線をつくってもいいし、クローゼットや書斎をまとめてもいい。個室をコンパクトにしても、回遊性を優先する傾向にある。
アイランドキッチンでオープンに
リノベーション時に、いちばん時間をかけて検討されるのがキッチンだといわれる。広々としたLDKが主流の今、キッチンを独立型にするよりは、アイランドやペニンシュラでLDKの一部とするプランが多い。壁付けの場合は、家電がリビングから見えるなど、敬遠されがちだが、空間を広く使える利点がある。
逆に、アイランドは空間の中に占める面積が大きくなるが、回遊性が高くデザイン性と使いやすさの点で人気。LDKの総面積に十分な広さがない場合には、アイランドを廊下代わりの仕切りとして設置する案もある。またアイランドなどの天板上をデスクスペースとしても活用し、多用途に用いる例も。自由な発想で出したアイデアを、リノベーションで実現したい。
逆に、アイランドは空間の中に占める面積が大きくなるが、回遊性が高くデザイン性と使いやすさの点で人気。LDKの総面積に十分な広さがない場合には、アイランドを廊下代わりの仕切りとして設置する案もある。またアイランドなどの天板上をデスクスペースとしても活用し、多用途に用いる例も。自由な発想で出したアイデアを、リノベーションで実現したい。
どこかにワークスペースを設ける
コロナ禍以降、多くのリノベーションでリクエストされているのがワークスペース。リモートワークや趣味を楽しめるスペースとしても必要とされている。家で過ごす時間が長くなり、家での時間を充実させる空間が求められる傾向にある。LDKの一角にガラスの仕切りでワークスペースを確保したり、ベッドルームに机を造作したり、また、キッチンカウンターをつなげてワークスペースにしたり。限りある面積の中で様々な工夫が施されている。
家事室を設けて時短をはかる
共働きで忙しい夫婦が増え、家事をいかに効率的に行うかが大きなテーマとなっている。洗濯から物干し、アイロンがけ、クローゼット収納を一体にしてしまう家事室を設けるプランもおすすめ。洗濯物は乾燥機をメインに、一部を家事室に干せるようにする。洗濯し終わった衣類をベランダに運び、乾いたら取り込んで、リビングでアイロンをかけクローゼットへといった複雑な動線がカットされて時短になる。余裕ができた時間を家族とゆっくり過ごしたい。