リノベーション入門⑤ アイデアを取り入れて
暮らしを豊かに楽しむ
コンパクトな面積のマンションでも、空間を効率的に活用して、豊かな暮らしを楽しみたい。スペースを無駄なく使いつつ、ゆとりの必要な部分ではゆとりを楽しむ、そんな工夫あるスタイルが今、人気。取り入れたいアイデアをご紹介。
ロフトを設けて、空間を立体的に
面積が限られるマンションでは、空間を立体的に使うことが有効。そこで人気なのが、リビングにロフトを設けるプランだ。ロフトの上下は「ベッドルーム+ストレージ」、「趣味部屋+ウォークインクローゼット」、「リラクゼーションスペース+書斎」など様々。上部は天井高がそれほど必要のない寝室やリラクゼーションスペース、子供部屋などに活用する場合が多い。1.5畳ほどのスペースを上下に2分割し、下を勉強部屋に、上をベッドルームにして子供部屋を完結させたプランも。
空間を縦に活用することで、LDKが広くなり、ゲストを招くこともできる家が実現する。また、個室にすると閉鎖的になるが、ロフトならオープンで家族との繋がりが保てることも魅力だ。
空間を縦に活用することで、LDKが広くなり、ゲストを招くこともできる家が実現する。また、個室にすると閉鎖的になるが、ロフトならオープンで家族との繋がりが保てることも魅力だ。
パントリーを設置してすっきりと
キッチンには、ストック食材や調理器具などを収めるパントリーがあると便利。アイランドキッチンであれば併設して一体型にすれば、その周りをぐるりと回遊できるプランになり動線的にも便利。パントリーを活用できる分、キッチン背面の壁には吊り棚の代わりに棚板を渡して、お気に入りの器などの「見せる収納」を楽しむことも。キッチンツールもスタイリッシュなものが揃っているので、吊るして収納できるよう、フックなどを設置してもいい。
インナーテラスでグリーンを育てる
インナーグリーンは、もはや住空間に欠かせないものになった。特に躯体現しなどの無機質な空間には、有機物のグリーンが癒しと潤いを与えてくれて相性がよい。そこで、日光が差し込むベランダ前の開口に、ちょっとしたインナーテラスを設けるのもおすすめ。水に強いモルタルやタイルなど、リビングの床材と切り替えるだけで、スペースを区分けすることができる。また、ダクトレールなどにグリーンをハンギングできるよう、パーツを取り付けよう。
小上がりで居場所と収納を確保
かつては客間として使われることの多かった和室は、必要のない部屋として取り壊されることが多い。しかし、寝室としたりリビングとしたり、様々に活用することができれば、無駄なスペースではなくなる。
そこでリノベーションでは、和室の代わりに畳敷きの小上がりにするプランが人気だ。小上がりの下部を収納にすれば、空間を縦に活用することができるし、また、広々とさせたリビングの中で、空間を視覚的に分ける役目も果たしてくれる。上に敷く畳は、縁のない半畳サイズの畳を市松模様に置いて敷く琉球畳なら扱いやすく、モダンな空間に仕上げることができる。ちょっと昼寝をしたいときなどにも、ちょうどよいスペースとなってくれる。
そこでリノベーションでは、和室の代わりに畳敷きの小上がりにするプランが人気だ。小上がりの下部を収納にすれば、空間を縦に活用することができるし、また、広々とさせたリビングの中で、空間を視覚的に分ける役目も果たしてくれる。上に敷く畳は、縁のない半畳サイズの畳を市松模様に置いて敷く琉球畳なら扱いやすく、モダンな空間に仕上げることができる。ちょっと昼寝をしたいときなどにも、ちょうどよいスペースとなってくれる。
玄関土間を幅広く活用する
玄関に広々とした土間を設ける人が増えている。水濡れや汚れに強く、掃除もしやすいため、アウトドアグッズやベビーカーなどのほか、観葉植物を育てるスペースとしても便利。モルタルを敷いてスタイリッシュに仕上げた土間に、ストレージを設けたり、棚を造作してアートや雑貨を飾るディスプレイスペースを作ったり。狭くて暗かった玄関から、明るく開放的、そして暮らしの役に立つ空間へと生まれ変わろうとしている。あえて広さを確保して、暮らしのゆとりを楽しめる場所としたい。
壁一面に造作の棚を設ける
リノベーション時には、空間に合わせたサイズ、デザインの家具を造作することが可能。たくさんのモノの収納を考えつつ、ディスプレイも楽しみたいのなら、壁一面のウォールキャビネットを造作するのがおすすめだ。予め置くものを想定し、棚板の高さを設定すると美しく仕上がる。棚板は同じ高さ、幅ではなく、グリッドを意識しつつ様々に組み合わせることで、よりおしゃれ感を演出できる。視線の高さの位置に、飾りたいアートや小物を配置し、定期的に置くものを変えるなど、コーディネートも楽しめる。
ペットも幸せなアイデアを
ペットとの暮らしのために、リノベーションを希望する人も増えている。いちばん心配な脱走を防ぐために、玄関ホールと室内の間にはドアがあると安心だ。ガラス戸であれば様子もすぐに伺える。床は滑りにくい素材や塗装で思わぬケガを回避。ペット専用の出入り口を設けたり、トイレの置き場所なども考えたりして、ペットにも人にも暮らしやすい空間にしたい。猫であればキャットウォークやキャットタワーを、インテリアの一部として計画してもよい。
スマートホーム化で利便性を向上
近年、注目されているのがスマートホーム。AIやIoT対応の技術を活用して、暮らしをより便利にしてくれるスマートホームは、理想とする機能をリノベーション時に盛り込んでおくといいだろう。カーテンの開閉や照明の点灯と明るさ調整、空調のオンオフ、ロボット掃除機やスピーカーの操作など、音声だけで行うことが可能だ。決まった時間に照明やテレビを点灯したり、コーヒーを淹れたりなど、ルーティーンの作業を自動化することもできる。