
夫婦2人と愛猫2匹。2LDKの間取りは変えずに、
フルリノベーション。
猫2匹と2人。安心して暮らせる物件を探して
結婚5年目になるKさんご夫妻は、杉並区にあるこの物件を購入。2LDKをフルリノベーションをして、2021年からここで暮らしている。
独身時代から、猫のゆばちゃん、まめちゃんと暮らしていた旦那様。家を購入するなら、2匹と一緒に住むことのできる物件をと決めていた。
「小動物2匹まで可という条件に惹かれ内見にいったところ、築年数を感じさせないほどきれいな状態で驚きました。前オーナーさんは新築時からここに住んでいて、2年前にリフォームをしたばかり。急遽引っ越しが決まったということで、その方の退去のタイミングで入居することになったんです」
住民からの信頼の厚い管理人さんの存在も、購入の後押しになったという。
「以前、管理人さんが異動になるという話が持ち上がったそうです。そのときに住民の方たちが反対して、ここに残ることになったと聞きました。そういった関係性を大切にするコミュニティがあるってすごくいいなと思ったんです」と続ける。
リノベーションの設計は、デザインが好みだった リノベ会社「HOUSE TRAD」に依頼した。スケルトンにはせず、書斎とクローゼットのみ間取りを変更。内装は全面的に一新した。

築24年、総面積は67㎡。

リビングから部屋全体を眺めて。

床材には、ホワイトオークのパーケットフローリングを採用。

ペンダントライトは、レ・クリントの「ペンダント モデル1-35」。

観葉植物の数々は、奥様の趣味。

独立型だったキッチンは、セミオープン型に変更した。

ミーレ製の食洗機は、キッチン背面の棚に収納。
昼は書斎、夕方から趣味の部屋。
元々和室だった部屋は、旦那様のワークスペースに生まれ変わった。在宅ワークの日はここで仕事をし、勤務時間が終われば趣味の音楽に没頭する。
「中学生の頃から音楽が趣味です。今でも作曲をしたりコピーライブをしたりと、時間があれば活動を続けています。でも、ギターに音響機器、レコードなど、とにかく物が多くて」
書斎にはレコード専用のカウンターを造作したことで、部屋がすっきりとまとまった。カウンターの天板には、人工大理石を採用。木材にするとレコードの音が響いてしまうためだ。
「木の質感がメインの部屋で、大理石がちょっとしたアクセントになっていて、とても気に入っています」
独立型だったキッチンは、セミオープンに変更。背面に設けた収納棚には、ミーレの食洗機を収納している。
「システムキッチンは既存のものを活かしたのですが、食洗機が入っていなかったんです。どうしても食洗機は取り入れたかったので、設計士さんに相談して、後ろの棚に収納することにしました。扉をルーバーにしたので、匂いも湿気もこもりません」と話すのは奥様。

元はリビングと続く和室だった部分を、旦那様の書斎に変更した。

採光と通風を確保するため、滑り出しタイプの内窓をつけた。

レコードの大きさに合わせて造作した収納棚。

棚の下はルンバが通れる高さに設定した。

書斎の内窓から愛猫のゆばちゃんがひょっこり。
猫2匹と夫婦の、ちょうどよい距離感
部屋のいたるところに、モンステラやランなどの熱帯植物が置かれている。
「観葉植物は、引っ越したら絶対にやりたいことの1つでした。実家の母も植物が好きで育てていたので、その影響ですね。半年に一度、母が来るタイミングで育て方のレクチャーを受けています。エバーフレッシュの大きな葉っぱは、猫たちが猫草代わりに食べることもあるんですよ(奥様)」
平日は生活リズムが異なるというK夫妻。帰宅時間がバラバラのため、食事も別にとることが多いそうだ。
「一緒にいても、それぞれ違うものを食べたり、別々のことをしていることが多いです。私が2時間くらいかけて植物の水やりをしている間、夫はアニメを見たり、ギターを弾いたり。旅行先でも別行動をして、夕飯のときに再集合したり。でもその距離感がちょうどいいんです」
そして、そんな2人の距離感は、愛猫とも共通しているという。
「ゆばとまめは、決して仲が良いというわけではないんです。いつもつかず離れずで生活しています。それが2匹のちょうどいい距離感なのかもしれません。彼らも僕たちと同じ心地よさで過ごしてくれているといいですね」と、旦那様が笑顔で締め括った。

リビングから書斎方向を眺めて。

リビングのソファは、目黒の「brunch」で購入。

玄関側の廊下から、まっすぐに光が通る。

白いタイルと黒い天板で、モダンに設えた洗面室。

シンプルながらもこだわりを感じられる、バイカラーのトイレ。

寝室の壁紙は、やわらかな印象のミントグリーンに。

左が奥様用、右が旦那様用。動線を分けたウォークインクローゼット。
