庭付きマンションのリノベーション芝生の庭がもたらす
開放感を楽しむ
窓の向こうに広がる景色に魅かれて
世田谷区内のターミナル駅から徒歩数分の好立地に建つマンションを購入し、リノベーションした髙野さん夫妻。広告業界でクリエイティブプロデューサーを務めるご主人は、「2人とも実家が持ち家ということもあり、いつかは自分たちの家がほしいと考えていました」と話す。「定期的に不動産サイトを見て、低層マンションの最上階、南西向き、駅近といった条件で物件を探していました」。
そんなある日、奥さまが見つけたのが、広い庭がある物件だった。最上階で探していたため1階は条件から外れるものの「庭付きという点と、駅から数分という点に魅かれました」と振り返る夫妻。さっそく翌日に夫妻で内見に訪れたところ、1階とは思えない抜け感のある眺望に魅了されたという。「午前中の光の入り方がなんとも言えずよく、駅近にも関わらずとても静か。これほどの環境のマンションが見つかることはあまりないだろうと思いました」(ご主人)。奥さまも「内見の際にオーナーとお話したところ、とても素敵なご夫妻で、大切に住まわれていたことが伝わってきました」と話す。
ゲストと庭を楽しめる空間に
内見時に物件を気に入った夫妻は、リノベーション前提で購入を決意。リノベーションは、ご主人の知人から紹介されたFINDに依頼した。「僕の知り合いのプロデューサーが自宅をリノベーションをする際に、価格とクオリティのバランスをリサーチしてFINDさんにお願いして、とても良かったと言っていたんです。信頼できる人から紹介してもらったので、他社には見積もりをとらずにFINDさんにお願いしました」。
髙野邸のリノベを担当したFINDの設計士・海老澤知絵さんは「庭につながる開放感を最大限に生かすことをベースに、ご夫妻の希望を伺いながらプランを提案しました」と話す。リノベーションにあたって髙野さん夫妻が希望したのは、広い庭とLDKにゲストを招いて、お料理やお酒を楽しめる空間にすること。ご主人が「妻は料理が上手なので、ラムのカクテルと一緒に、庭でふるまえたらいいなと思いました」と言うと、奥さまは「カクテルに使うスペアミントなどのハーブを庭で育てようと楽しみにしていました」と微笑む。
暮らしを変えた庭の存在
髙野邸のリノベでは、元々の2LDKの間取りは変えず、内装を一新することで心地良い空間をつくった。「壁紙と床のフローリングを張り替えることで、雰囲気を大きく変えました。設備面では、バスルームと洗面、トイレは入れ替え、状態がよかったキッチンは既存をいかしつつ、把手を変えたりカウンターを新設することで髙野さんのイメージに近づけました」(海老澤さん)。
LDKにつながる庭は、もともと3カ所にあった花壇を1カ所に減らし、全面に芝生を敷いた。「より広い空間がほしくて、花壇を減らしました。残した花壇では、ミントやレモングラスなどのハーブを育てています」(奥さま)。芝生の庭の手入れは、ご主人が担当。2週間に1回芝刈り機を使ってメンテナンスをしている。
リノベから約1年、庭のある暮らしを満喫している髙野さん夫妻。今後やってみたことを聞くと「庭にバーカウンターを出して、ご飯会を開催したい」(ご主人)、「庭にテントを張ってキャンプをしてみたい」(奥さま)とのこと。「この家に暮らし始めて、早起きになりました。毎朝、先に起きたほうが水やりをするのですが、植物の手入れをするのが楽しみです」と話す夫妻の笑顔が、リノベの可能性を物語っていた。