44㎡の女性ひとり暮らしリノベ斜め45度で大胆に仕切ったワンルーム
資金計画から相談できるリノベ会社を選択。
イラストレーターのFさんは、2023年に築51年のマンションを購入し、フルリノベーションをした。ブリティッシュショートヘアのタルホちゃんと共に暮らしている。
「インテリアスタイリスト・石井佳苗さんの著書『Love Custmizer』を読んで、リノベーションって楽しそう!と思ったのがきっかけでした。当時暮らしていた賃貸では、間取りはもちろんのこと、壁に穴を開けることすら難しくて。それならいっそのこと、家を購入してリノベーションしようと決めたんです」と話すFさん。リノベ会社2、3社に問合せをした中で、進め方が一番合理的だと感じた『ゼロリノベ』に依頼をした。
「ゼロリノベさんは物件探しの前にファイナンシャルプランナーさんが出てきて、予算の相談から始まったんです。資金計画から、設計、施工までの一連の流れがわかりやすく、お願いしたいと感じました」と続けた。
3つのエリアを三角形でゾーニング。
「インテリアスタイリスト・石井佳苗さんの著書で、壁をあまりつくらず緩く間仕切るというアイデアを見て、いつか自分の家をつくる時にやってみたかったんです」と話すFさん。担当デザイナーの野田歩夢さんには、家具や素材の違いで空間を区切ってみたいと伝えた。
「3つ提案をいただいた中で、一番大胆なプランだったのが今の間取りです。俯瞰して見ると、3つの三角形を斜めに間仕切っているように見えて面白いと感じました。それに奇抜なデザインでありながらも、それぞれのスペースが無駄なく広く使える気がしたんです」
3つの三角形のうち、1つ目はアイランドを斜めに配置した玄関からキッチンのエリア。2つ目はシルバーのラインが印象的なグレーのタイルを貼ったダイニングからワークスペースのエリア。そして3つ目はソファのあるリビングから寝室のエリア。それぞれのエリアが塩ビタイルやカーペットなど異なる床材で緩やかに仕切られている。
ワークスペースの横には造作のクローゼットを配置。これが寝室とワークスペースの仕切りの役割も果たし、ほどよい暗がりを作り出している。
「明るすぎる空間は得意ではないので、日中は電気をつけないで過ごすことが多いです。ワークスペースでは一日中、日光の影響を受けずにPC作業ができて気に入っています」
休日は愛猫と家でのんびりと過ごす。
休日はベッドでゴロゴロしながら、タルホちゃんとのんびり過ごすFさん。
「猫と自分、どちらも満足いく心地よい家をつくりたいと思っていました。タルホはクローゼットの上に登ったり、窓辺の造作天井に寝そべったりしています。愛猫が気分に合わせて好きな場所で過ごす様子を眺められて、とても満足しています」
テレビのないF邸。窓際のウッドブラインドを降ろせば、壁にプロジェクターを投影して映像を楽しむこともできる。
「ワンルームなので家のどこからでも映像を観ることができます。以前の間取りからこんなにも変わるって、リノベーションの醍醐味ですよね。体験としてやってよかったと心から思います」と笑顔で締めくくってくれた。