映像監督の新居 ストーリーが感じられる “好き”を集めたリノベーション

映像監督の新居ストーリーが感じられる
“好き”を集めたリノベーション

感性と響き合う細部のアイディア

映像監督のMさんが新たな住まいに選んだのは、都内の緑豊かな団地の一室。歩道と車道がしっかりと分離された街並みは、公園の中に家があるような安心感に包まれている。
「ちょうど子どもが生まれるタイミングで住まいを探しました。家族で快適に暮らせる広さのある物件を探すのは本当に大変で、リノベ前提の物件探しには1年かかりました。最終的に出会えたのがこの団地です。82.55㎡、築35年。妻の実家が近く、小学校も同じ公園の中にあるような距離感。子育てには理想的な環境でした」

リノベーションは『SNARK』に依頼した。
「知人が『SNARK』でリノベーションをしました。調べてみるとたくさんの近しい人が依頼していたんです。映画館の設計を手がけている点にも惹かれました。最初の打ち合わせで価値観や言葉の共通基盤があると感じ、ここなら安心してお任せできると思いました」
リノベのイメージ資料を見せると、打ち合わせは驚くほどスムーズに進行したという。
「こちらが“こんな家にしたい”と伝えただけで、どんどん形になっていきました」

完成した空間には、考えていた以上のアイディアが随所に取り入れられた。
「たとえば、大きな室内窓や引き戸の提案は自分では想像していませんでした。生活の動線や光の抜け方まで計算されていて、暮らしやすさと開放感のバランスが絶妙です」
さらに、「どこかにアーチの入口を作りたい」とリクエストしたところ、『SNARK』からは意外な提案が返ってきた。
「小さな書斎を作ってはどうかと。結果として、日常を少し離れて自分の世界に没頭できる空間が生まれました。3面がビッシリ本棚になっていてとても気に入っています」

アーチの入口の奥に読書スペースを作った。「妻の本と僕の本の両方の本を並べています。ここにはスマホを持ち込まないようにしています」

アーチの入口の奥に読書スペースを作った。「妻と僕の両方の本を並べています。ここにはスマホを持ち込まないようにしています」

「壁の作品は友人のイラストレーターのしんごさんに、子どもが生まれた時に描いていただいたものです」。ペンダントライトは幡ヶ谷のBULLPENのオリジナル。

「壁の作品は友人のイラストレーターのしんごさんに、描いていただいたものです」。ペンダントライトは幡ヶ谷の『BULLPEN』のオリジナル。

全体の仕上げはラワンベニアを使用。リビングの壁面は木目の方向を90度回転させて張り分けたり、場所ごとに染色オイルの色味を変えている。「キッチンの腰壁は違うものを考えたのですが、結果的に統一して良かったです」

壁やドアなど、住まい全体の仕上げにラワンベニアを使用。リビングの壁面は木目の方向を90度回転させて張り分けたり、場所ごとに染色オイルの色味を変化させている。「キッチンの腰壁は違う素材のものを使ってみたいとも思ったのですが、『SNARK』さんのアドバイスでラワンベニアに統一。結果的に空間に一体感が生まれて良かったです」

寝室とリビングは大きなガラスで仕切った。「夜はスクリーンを降ろします」

寝室とリビングは大きなガラスで仕切った。「リビングが明るく広く感じられるので、とても気に入ってます」。夜はスクリーンを降ろす。

HEYのソファとペンダントライト。「ブルーのソファはぜひ購入したかったもののひとつです」。ヴィンテージのダイニングテーブルはG-PLAN。

HAYのソファとペンダントライト。「ブルーのソファはぜひ購入したかったもののひとつです。できあがりまで4ヶ月かかりました笑」。ヴィンテージのダイニングテーブルはG-PLAN。「目黒通りの家具店で運よく購入することができました」

家族の顔が見えるキッチンに

キッチンは家族の希望がたっぷりと詰まった場所になった。
「リノベ前はセミクローズドキッチンだったので、リビングにいる子どもの顔を見ながら料理ができるようにしたいと思いました」
その希望から、広い調理スペースを確保できるL字型のプランを採用。元々キッチンがあった場所はパントリーとして再構成した。
「収納力のある吊り戸棚にするか、オープンな棚にするか迷ったのですが、最終的に飾り棚を作ってもらうことにしました。食器棚を別に造作してもらうことで収納量も十分に確保。お気に入りの器や道具を飾れるので、とても満足しています」

扉の色をシルバーに。タイルはグリーンをセレクト。目地を落ち着いたグレーにした。

扉の色はシルバーに。タイルはグリーンをセレクト。目地を汚れの目立ちにくい落ち着いたグレーにした。

セミクローズドキッチンから、オープンなL字型に変更。冷蔵庫は壁の後ろに見えないように配置。

セミクローズドキッチンから、開放感のあるL字型キッチンへ。冷蔵庫は壁の裏に隠して配置し、生活感を抑えたすっきりとした印象に。

夫婦それぞれの個室を設けた間取りに

「僕と妻、それぞれに個室をつくりたいという希望がありました。
僕の仕事部屋は、仕事で使う書籍をたっぷり収納できるよう、壁一面に造作の本棚を設置し、横長のデスクも造作で仕上げました。
コード類をデスクの背面に通せるようにするなど、細かな配慮が行き届いていてとても気に入っています」

家づくりの過程が本当に楽しかった振り返る。
「少しずつ形になっていくおもしろさや、こちらの想像を超えるアイディアを提案してもらえる驚きがありました。家具のアドバイスもしていただき、とても頼もしかったです」

壮史さんの仕事部屋。本棚とデスクは造作。正面の壁とクローゼットの扉はラワンベニアに。

本棚とデスクは造作。正面の壁とクローゼットの扉はラワンベニアに。

玄関の壁に有孔ボード。ラワンベニアの扉と色を合わせている。

玄関の壁に有孔ボード。ラワンベニアの扉と色を合わせている。

「『SNARK』さんに鏡と照明を選んでいただきました。必要だけれどなかなか気づかない細かい部分までフォローしていただいてほんとうに助かりました」

鏡と照明は『SNARK』がセレクト。「見落としがちな細部まで丁寧に提案してもらい、本当に助かりました」

扉は引き戸が多い。「最初はピンと来なかったんですが (笑) 、開き戸に比べて場所は取らないし、開けた時に部屋がすっきりするし、今ではとても気に入ってるアイテムです」

扉は引き戸を多用。開き戸より省スペースで、開け放つと部屋がすっきりと見える。「最初はピンと来なかったんですが、今ではとても気に入っています」

洗面の壁はキッチンと同様、正方形のタイルをセレクト。ここはイエローベースに。

洗面の壁はキッチンと同様、正方形のタイルをセレクト。ここはイエローベースに。

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