
シンプルかつ快適に間取りを変更できる団地を
自分好みの空間に
間仕切り壁を取れる物件を探して
なじみのある立川周辺で物件を探しながら、リノベ会社も検討。数社を検討した中から、多摩地域の団地のリノベーションの実績が豊富なDanreno−ダンリノ−に依頼することを決意。「コスト面で無理のない計画ができることに加え、自然素材を選べる点、さらに断熱性能までしっかりと整えるご提案をいただけたことに魅力を感じました」(Oさん)。
5、6カ所を内見し、条件に合う現在の住まいに出会ったOさん。「面積は50㎡ほど。壁が取れるので広いLDKを実現できる点が決め手になりました。ダンリノさんに物件購入からリノベーションまでをワンストップでお願いしました」。

南に面するリビング・ダイニング。購入した物件の外窓が大規模修繕で交換されていたため、合わせて外周面の断熱工事を行い、暑さ・寒さ・湿気対策を行った。「断熱工事で団地特有の住みづらさを解消でき、快適に過ごせています」(Oさん)。

リビング横の北側の部屋が寝室。アール壁はOさんの希望で実現。引戸は付けず、必要なときはカーテンで仕切る。

寝室のクローゼットには扉は設けず、ロールスクリーンを採用。

クローゼットには、着物を収納する棚スペースを造作。

床材の杉は、数種類のサンプルから八溝杉を選択。節も無く明るくすっきりとした雰囲気に。

寝室のカーテンは、Oさんがマリメッコの布を手縫いしたもの。鮮やかな色柄が寝室をポップに彩る。
居心地抜群のLDKにワークスペースも併設
購入した約50㎡・3DKの間取りを、1LDKへと間取りを変更。Oさんの希望する大空間のLDKを実現するために、仕切りとなっていた壁を取り壊し、LDKと洋室をひとつながりの空間に。「対面式のキッチンがほしいという希望を叶えるために、キッチンの向きを180度移動して、リビング側に対面するスタイルを提案していただきました」(Oさん)。
また、リモートワークがほとんどだというOさんにとって、仕事に集中できるワークスペースの確保も欠かせませんでした。「長い時間を過ごす場所なので、できるだけ明るい環境がいいなと思っていました。また、キッチンに立ったときに、リビング側に仕事関係のものが目に入るのは避けたかったんです」(Oさん)。
そうした要望を受け、ダンリノの設計担当者が提案したのが、キッチン奥のスペースにデスクを造作するプラン。Oさんは、「南側の窓の横にあるので明るく、机に向かっているときは視界に余計なものが入らず、自然と集中できます。1日のほとんどをLDKで過ごしていますが、とても快適ですね」と笑顔で話します。

既存のキッチンの向きを180度移動して、対面式に。キッチンはシナ材で造作した。ペンダントライトはレトロなガラスを使ったものをOさんが選んだ。

キッチンの奥にはレンジなどの家電や食材を置く大容量のパントリーを造作。

お料理好きなOさんは4口コンロをセレクト。フライパンや卵焼き器は大阪の会社にオーダーした愛用品。

キッチンの奥にワークスペースとしてデスクを造作。
シンプルな空間に映える赤い建具
自然素材を使ったリノベーションを希望していたOさん。床には栃木県産の八溝杉を選び、壁は塗装仕上げとしました。「無垢材のフローリングは足触りが良いだけでなく、暖かさを感じらるのもいいですね。壁については、将来的に部屋の雰囲気を変えたくなるかもしれないと思い、最初は全面を白く塗装してもらいました」。
シンプルなインテリアの中で、空間のアクセントとなっているのが玄関ホールの先にある赤い建具です。「建具はすべて造作なので、レトロなガラスを使ってもらうなど、楽しみながらつくってもらいました。赤い建具の色選びは最後まで迷いましたが、完成した空間を見て大満足。帰宅してこの建具が目に入ると、気分がぐっと上がりますね」(Oさん)。
Oさんがこの家に暮らし始めて、約1か月。「毎日快適で、思い切って家を買ってリノベしてよかったなと思います」という言葉が、この住まいの心地よさを物語っていました。

玄関の扉を開けると目に飛び込んでくる赤い木製建具は、この家のシンボルのような存在。

水回りを既存より少し広げたため、廊下側に少しせり出した。その部分をアーチ状に加工することで、圧迫感を解消している。

玄関ホール。土間のペンタゴンタイルやガラスのシャンデリアが、洗練された印象を演出。

Oさんのお気に入り、バブルシャンデリア。ガラス球の大小や気泡のあるなしを選んでオーダーできる。

脱衣洗面室とトイレを一つの空間にまとめ、省スペースでありながら開放的な空間を実現。

浴室もリノベーションで一新。既存よりも少しスペースを広くとった。

造作の洗面台や壁に設けたニッチが、空間に温かみを添える。








