東京タワーと暮らす  コンテンポラリーアートが 映える都心の空間

東京タワーと暮らすコンテンポラリーアートが
映える都心の空間

ギャラリーのようなワンルームに

東京タワーが見える麻布台のマンション。都心とは思えない開けた景色を部屋のどこからでも楽しめるように、大きな空間を確保したワンルームにリノベーションしたIさん。

コンテンポラリーアートが数多く飾られた部屋は、まるでギャラリーにいるかのようだ。Iさんはケニア生まれということもあり、特にアフリカの作家の作品を多く収集しているそうだ。そして多忙な本業の傍ら、アート関係の仕事を自宅で行う時間も多いのだとか。ワークデスクの前にはアルネ・ヤコブセンのスワンチェアが置かれている。
「スワンチェアは前に住んでいた家で使っていたものです。デスクチェアとして使っている人は少ないと思いますが、座り心地が抜群なんです。リプロダクトは座面を上下できるようですが、残念ながら僕のオリジナルは調節できません(笑)」

ウォールナットの背板が美しいソファは、大胆にリビングに対して斜めに設置。窓の外には東京タワーが見える。

ウォールナットの背板が美しいソファは、大胆にリビングに対して斜めに設置。窓の外には東京タワーが見える。

仕切りのない広々としたワンルーム。「〈マスターウォール〉のベッドのマットレスを、最近〈エアウィーブ〉に替えました」

仕切りのない広々としたワンルーム。「〈マスターウォール〉のベッドのマットレスを、最近〈エアウィーブ〉に替えました」

部屋から見える東京タワー。「何軒か物件を見に行きましたが、東京タワーの眺めが一番よかったこの部屋に決めました」

部屋から見える東京タワー。「何軒か物件を見に行きましたが、東京タワーの眺めが一番よかったこの部屋に決めました」

部屋の中にはもうひとつのタワー、建築家フランク・ロイド・ライトの名作、『タリアセン2』のフロアライト。

部屋の中にはもうひとつのタワー、建築家フランク・ロイド・ライトの名作、『タリアセン2』のフロアライト。

大きなキャンバスのアートは、モザンビークのルイジ・クリストファー・ベゲッティ・カンクがイタリアの街並みを描いた作品。

大きなキャンバスのアートは、モザンビークのルイジ・クリストファー・ベゲッティ・カンクがイタリアの街並みを描いた作品。

タンザニアのマティアシ・ナンポカのオブジェ。「作風が少し変わり、線が細くなってさらにいい感じになりました」

タンザニアのマティアシ・ナンポカのオブジェ。「作風が少し変わり、線が細くなってさらにいい感じになりました」

家具はウォールナットで統一

ベッドに寝転がりながら手元のスマートフォンで照明の明るさを調整し、赤外線コントロールの電動カーテンを開け閉めする。映画の中のワンシーンのような未来感溢れる都会的な暮らしだ。
窓まわりはすっきりとフラットにするために、壁をふかせてカーテンレールや電動カーテンの駆動部を中に納めている。

見る方向によって雰囲気が変わるように、壁の色や素材感を場所によって少しづつ変えている。一方で、家具や床はウォールナットで統一。
「ウォールナットの色や質感が好きで、ソファやテーブル、ベッドなど、ほとんどの家具が〈マスターウォール〉のものです。ちなみにハンガーもウォールナットのものを使っています。あまり機能的ではないのですが(笑)」

しずく型の卓上の間接照明は〈アンビエンテック〉のもの。「充電式で持ち歩いて好きな場所に置けます。オススメです」。スピーカーは〈Bang & Olufsen〉。

しずく型の卓上の間接照明は〈アンビエンテック〉のもの。「充電式で持ち歩いて好きな場所に置けます。オススメです」。スピーカーは〈Bang & Olufsen〉。

気に入ったものが見つかるまでなるべくモノを買わないようにしているというIさんがやっと見つけたゴミ箱。「宙に浮いているような蓋のデザインが気に入っています」

気に入ったものが見つかるまでなるべくモノを買わないようにしているというIさんがやっと見つけたゴミ箱。「宙に浮いているような蓋のデザインが気に入っています」

〈ポール・スミス〉のシューケアキット。「ロンドンに住んでいた時に〈ポール・スミス〉の世界観が好きになりました」

〈ポール・スミス〉のシューケアキット。「ロンドンに住んでいた時に〈ポール・スミス〉の世界観が好きになりました」

「〈PAVONI〉のエスプレッソマシーンがずっと好きで、最初のボーナスで買いました」

「〈PAVONI〉のエスプレッソマシーンがずっと好きで、最初のボーナスで買いました」

壁をふかして、間に電動カーテンを収納。「多少部屋が狭くなってもなるべくフラットに見えることを優先しました」

壁をふかして、間に電動カーテンを収納。「多少部屋が狭くなってもなるべくフラットに見えることを優先しました」

スイッチ類は最小限のものだけ見せている。普段使わないガスの操作パネルなどはグレーのカバーで目隠ししている。

スイッチ類は最小限のものだけ見せている。普段使わないガスの操作パネルなどはグレーのカバーで目隠ししている。

天井から降るレインシャワー

空間へのこだわりはバスルームの隅々まで生かされている。レインシャワーは天井に埋め込み、洗面ボールはモルタルで造作、窓の前の鏡は宙に浮くようなデザインにした。
「バスタブは気に入ったデザインのものが見つからなかったこともあり、無くてもいいかな、と。その分、水廻りのスペースがコンパクトになり、リビングを広く使えました」とIさん。

「東京タワーが見える物件探しから、ふかし壁やスイッチ類への設計のワガママまで聞いていただいたのが『スマサガ不動産』です。眺めはあとから変えることができないので、物件探しの段階でこだわって正解でした」

モルタルで造作した洗面ボウル。ガラスの一部を鏡にして、宙に浮いているようなイメージに。洗面台はガラス扉をはさんでキッチンまで一直線に繋がっている。

モルタルで造作した洗面ボウル。ガラスの一部を鏡にして、宙に浮いているようなイメージに。洗面台はガラス扉をはさんでキッチンまで一直線に繋がっている。

バスタブは設けず、レインシャワーを天井に埋め込みスッキリ見せている。

バスタブは設けず、レインシャワーを天井に埋め込みスッキリ見せている。

バスルームの洗濯機の上にも、オブジェを飾れるスペースを確保。〈Bang & Olufsen〉のスピーカーも。

バスルームの洗濯機の上にも、オブジェを飾れるスペースを確保。〈Bang & Olufsen〉のスピーカーも。

バスルームの壁は外壁材として使われることが多いフレキシブルボードを使っている。

バスルームの壁は外壁材として使われることが多いフレキシブルボードを使っている。

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