自分で考える楽しみリノベーションだからこそ叶えられる
オリジナルカラーの部屋
自由がある今のうちにやりたいことを
都心のとある駅から歩いておよそ5分。Yさんが暮らすマンションは、ある程度築年数が経っている建物ならではの重厚なつくりで、エントランスもきれいに手入れされている。玄関のドアを開け目にしたのは、打って変わって木の温もりにポップな色使いのインテリア。「この部屋を購入して、ずっと興味があったリノベーションに挑戦してみたんです。今住み始めて3年目になります」。というYさん。部屋は壁が取り払われたワンルームで、家具などでうまくリビング・ダイニングコーナーとベッドコーナーにわけられている。
以前は賃貸マンションに暮らし、物件を購入するつもりなどなく断然賃貸派だったというYさん。「ある時ふと、自分の年齢とライフスタイルについて考え直したのですが、今のうちにやりたいことをやろう、と思ってリノベーションに挑戦しようと思いました。でもどうやったらいいのか、何も知識がなかったのでインターネットで見つけた、リノべる株式会社が開催しているリノベーション講座に行ってみたんです」。
ワンルームに好きなものを詰めて
まずは中古物件の見方から教えてもらい、手始めに見に来たのがこの物件だったという。「大きい道路に面していたけれど、意外と静かだし立地的にもいい場所だったので、将来賃貸に出すことも考えてこの部屋に決めました」。さらに、マンションの管理もしっかりしており安心感もあったという。
つくりたかったインテリアのイメージを聞くと、 「まずは木の質感があることでした。でも木ばかりでなく、好きなグリーンの色や他の素材も足したくて。雑誌などから自分のイメージに近いインテリアや収納などの参考写真を集めてデザイナーさんに伝えました。それに対してご提案いただいて。タイルのカタログなんかもたくさん見ていたら楽しくて止まらなくなってしまいましたね」。
自分のイメージに近いものを一つずつ選んでいき、床は無垢材の板張りに壁は白塗装プラス一部グリーンのクロス貼りにするなど、バラエティに富んだ仕上げに。それに加えて各所を彩るタイルや家具が楽しい部屋を演出している。
自分の空間を持つ良さ
物件を決めるのが早かったこともあり、設計は2カ月、工期は3カ月ほどとスムーズに進んだというYさん。「もう少しちゃんと考えればよかったかなっていう部分もありますけど、家が心地よくて外に出たくなくなっちゃうくらい満足しています。仕事柄、帰宅が夜遅い日もしばしばなんですが、キッチンで軽い夜食をつくって食べたり、コーヒーを飲んだりしてくつろいでいます。友達を呼んでパーティーすることもあります」。
Yさんは暮らし始めてからなんとマンションの理事まですることに。「賃貸と違い、やっぱり自分のものだから大切に使おうと思えますよね。 理事もマンションの知らない部分を知ることができて意外と面白いですよ。こんな大きい買い物をするとは思いませんでしたが、一つ一つ自分で選んで決めていくのは楽しかったです」 。
本当は庭付きの1階の物件が良かったのだというYさん。「もう一軒くらい、リノベーションに挑戦してみたいですね 」。