アイディアとセンス溢れるインテリア術アートを日常で楽しむ
ペイントやタイル貼りなど、
リノベ工事に積極的に参加
「隣がお寺の敷地なので、目の前に高い建物が建つことはないと考えて、ここに決めました。お寺とマンションの間に川が流れていたようで、緑が多いのも気に入りました」と高木 剛さん。
取材に伺った我々を愛想よく迎えてくれたのが、8歳のボストンテリアのダイズちゃん。獣医師の高木さんの愛犬だ。
「高校生の頃から絵を描いていて、美大への進学も考えていたのですが、別の道を進んではどうかとアドバイスがあり今に至ります。けれど今も絵は見るのも描くのも大好きです」
そんな高木さんのお宅は、生活空間の中にセンスよくアートを取り入れたインテリアが魅力的。
「部屋のリノベを考えてるときに、最初はあるリノベ会社に相談していたのですが、なかなか自分の好みが伝わりませんでした。そんな時に、友人の建築家の井野 哲くん(福井英晴建築設計事務所)に相談したら、様々なアイデアを一緒に出してくれました。こうして生まれたのがこの部屋の構造です」
モルタルを塗ったりタイルを貼ったり、建具のペイントも自分たちで手伝ったのだそう。
「モノづくりが好きなので、とても楽しい体験でした」
楽しいアイディアにあふれる空間
ダイズちゃんが粗相をしてしまうので敷くことのできないカーペットはキッチンカウンターに貼っている。リビングの床のフローリングとモルタルは敢えて斜めに。照明のソケットコードを縛って存在感のあるペンダントライトに。カーテンにした薄い布にプリントを施す。バスルームとリビングの間の窓にカラフルなアクリル板を置いて、バスルームの色の変化を楽しむ、などなど。
「イスもそうですが、お皿も一枚一枚違います。揃えるよりも、違うものを使うのが好きです」と高木さん。キッチンの照明器具の電球もバラバラだ。
リビングでピラティスのレッスンも
獣医師でありながら、ピラティスのインストラクターも務める高木さん。リビングでレッスンをすることもあるので、大きな鏡を買ったのだそう。
「お客さんが多いので、キッチンは大きめのものにしてもらいました。施工会社さんがIKEAのものを探してくれました」と高木さん。
ここに越して、もうすぐ1年になるそうだ。
「先日、友人に寝室の白い壁に絵を描いてもらいました。ちょこちょこインテリアを変えてるのですが、これからは壁に絵を描いたり、大胆に手を入れて、もっと楽しんでいこうと思っています」