カルテルの名作収納円柱状のキャビネット
コンポニビリに新色登場

1967年、カルテルの最初のデザイナーであるアンナ・カステッリ・フェリエーリにより誕生した「コンポニビリ」。当時、新素材のABS樹脂に着目して世界で初めてのプラスチック収納家具をデザイン。発売から50年以上たった今も人気のカルテルのベストセラーアイテム。

コンポニビリは使う場所を選ばない収納。一番ベーシックな3段タイプは、ソファやベッドサイドにちょうどいい高さで、収納しながらサイドテーブルとしても使える。また、天板部分には低い縁があるため、ペンなどの小さなものが転がり落ちない。
2段タイプは、高さ40cmと大変低いため子供部屋の収納やソファ前のコーヒーテーブル、マガジンラックなどにおすすめ。
4段タイプは、キッチンやサニタリー空間に溢れる小物の収納に向く。プラスチック製家具は、濡れたり汚れたりしてもサッと拭き取るだけで簡単に手入れができるので、水回りでも使いやすい。また、底にゴムが付いているため、滑りやすい床でも安定感がある。

コンポニビリは使い勝手の良さに加えて、豊富なカラー展開も魅力。tokosie読者にオススメのカラーは、艷やかなブラック、無骨な印象のミリタリーグリーン、ノスタルジックなペトロリアムブルー、鈍いシルバー、ピュアで美しいホワイトの5色。モダンなインテリアやインダストリアルな空間はもちろん、ヴィンテージスタイルの部屋にもよく似合う。
また、新作のマットカラーは、木製家具とも相性が良く、現代のインテリアにより馴染みやすい。メタリックカラーは、アートやモードな雰囲気を好む方におすすめ。ひとつ置くだけでおしゃれな空間が仕上がります。
イタリアの名作収納を1万円台から買えるという手頃さも魅力。

リビングでは、高さの異なるコンポニビリを複数台並べて、おしゃれな空間づくりにチャレンジ！ 同色でまとめても良し、色を変えても良し、アクセントに植物を置いたり、絵画やランプを並べても素敵。
スリムな円柱状のため、狭い廊下や玄関ホールに置いても邪魔にならないのが魅力。コンポニビリに花やオブジェを飾れば、無機質な空間が素敵なコーナーに。
ダイニングの一角にティーコーナーはいかが？ テーブルトップはコーヒーをドリップする作業台に、扉の中にはカップやコーヒー豆、茶葉、道具類をひとまとめ。立ったまま作業がしやすい77cmの4段タイプがおすすめ。
寝室ではコンパクトなドレッサーに。化粧品、ネイル、香水、アクセサリー、コンパクトミラーやドライヤーまで、細々としたものはすべて扉の中に収納。 テーブルトップは縁があるため、リップなどの小物が転がり落ちない仕様。
また、あえてモノを収納せずにネコが寛ぐ場所として使う方もいるそう。コンポニビリは収納、コーナーラック、ドレッサー、コーヒーテーブル、ネコの寝室など、アイデア次第でさまざまな使い方ができる。

カルテルの創設者ジュリオ・カステッリの妻であり、建築家としても活躍したアンナ・カステッリ・フェリエーリ。デザイン誌の編集に携わった後、1959年からデザイン活動を開始、1967年にカルテル社から「コンポリビニ」を発表。これまでにミラノトリエンナーレ展で金賞、コンパッソ・ドーロ賞、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定されるなど多数の受賞や功績を持つ。

フィリップ・スタルクの代表作ルイゴーストチェアは、ルイ15世時代に流行したバロックスタイルの椅子をモチーフに、ポリカーボネート樹脂で現代風にアレンジした独特な雰囲気。2002年の発表から瞬く間にミリオンセラーを記録、後にキッズチェア・スツール・チェストがゴーストシリーズとして誕生した。
今回はゴーストシリーズからチェストをご紹介。ゴーストバスターは、シンプルなフォルムに長い脚が特徴。曲線と直線を組み合わせることで、一味違う奥行き感と光の反射を生み出している。スモールゴーストバスターは、古典的な脚付き家具を、一体成形プラスチックで現代的に表現。ゴーストシリーズは細部に古典のモチーフを込められているのが魅力。

クリスタルカラーのゴーストバスターは、自然光の空間に置くのがおすすめ。アクリル樹脂に光が反射してエッジが際立つことで、ファンタジックで独特な雰囲気に。印象的な壁紙の前に設置すると模様が透けて見えるので、まるで絵画を飾っているよう。寝室などの暗い空間に置くと、収納したモノやランプが浮いているような浮遊感も楽しめる。
ブラックやホワイトは、家具そのものの美しさが際立ち、艷やかな質感なので近未来的でモダンな雰囲気も感じる。コンソールやベッドサイドテーブルとして置くことで、部屋のアクセントにも。奥行きがしっかりあるため、大きめのランプも置けて収納力も抜群。

フィリップ・スタルクは、1999年に透明のポリカーボネートでつくられた最初の椅子「ラ・マリー」を発表。2002年には彼の代表作となる名作チェア「ルイ・ゴースト」を発表。コンパッソ・ドーロ賞、ニューヨーク近代美術館パーマネントコレクションに選定されるなどの受賞歴を持つ。