棕櫚の産地和歌山の髙田耕造商店昔ながらの暮らしの道具
紀州の棕櫚たわし
棕櫚製のたわしは、柔らかくてコシがあるので、器を傷つけることなく洗え、細かくしなやかな繊維が汚れをかき出すので、力を入れなくてもしっかり汚れが落ちる。
1948年創業、棕櫚産業で有名な和歌山県海南市の高田耕造商店がつくる紀州産棕櫚たわしは、棕櫚皮の採取から製造まで、すべてを地元の熟練職人による手作業で行われる。貴重な紀州産の棕櫚皮を厳選してつくるたわしは最高級品といわれ、プロの料理人も愛用するほど。見た目にも美しい棕櫚たわしを、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
洗い物から掃除、洗濯、道具のお手入れまで。
棕櫚たわしで根菜を洗うと、棕櫚の適度な弾力が栄養の詰まった外皮の下の部分を残したまま、しっかりと泥を落としてくれる。
“ねじり”は、針金を隠して仕上げることで、器を傷つけることなく両方の部分で洗える。また、“ねじり”や“細め”など、毛先が短く繊維が詰まったブラシ型のたわしは、着物や衣類のシミ抜きにも最適。やさしく叩いたり、そっと繊維で汚れをこすり落とすように使えば、手洗い表記の繊細な衣類も傷めにくく、すっきりと汚れを落とすことができる。
柄付きや棒状の棕櫚たわしは、手をなるべく濡らさずに洗い物をしたい時や、底の深いポットやコップの洗い物に。棒”は、同タイプの“麦茶ポットにやさしいたわし”よりもさらに5mm細いので、細い花瓶やシャンパングラスにも。また、先端は、くるりんとしたネコの手状に仕上げられているので、届きにくい底の隅々までしっかり汚れを落とすことができる。絶妙な硬さの棕櫚たわしは、繊細なガラスやステンレスも傷つけることなく、スポンジで洗うよりも茶渋や黄ばみを落としてくれる。
木柄の持ち手は、やさしい手ざわりのブナを木管職人が握りやすい形に加工したもの。竹柄の持ち手は、和歌山の竹柄職人が厳選した竹の根を、磨きから穴あけ、曲げ、上塗りまでひとりの職人が手作業で丁寧に仕上げている。
紀州産棕櫚“ささら”は、一般的な竹製ささらとは違い、柔らかくてコシがあり繊維が詰まっているのが特徴。樹脂コーティングのフライパンや鉄器、琺瑯製品を傷つけることなく洗えるので、長く愛用したい調理道具の手入れに使いたい。
“すみっこ”は、上質な棕櫚を厳選し、繊維状に加工。銅線を巻き始めから巻き終わりまで一本で締める“綴り”とよばれる匠の技で、丁寧に仕上げられたもの。丁寧につくられた道具の美しさにも惹かれる。
髙田耕造商店の紀州産棕櫚たわしは、通常のパームヤシのたわしと違い、繊維が柔らかいのにコシがあるため、陶磁器やガラス、琺瑯製品を傷つけることなく、しっかり汚れを落とすことができる。しなる繊維で汚れを掻き出すように力を入れずに洗うのがコツ。また、一般的なパームたわしに比べると棕櫚は水ハネが少ないので、洗い物や掃除のストレスにならない。水への耐久性も高く、カビの繁殖や繊維の折れも少ないため、長く使える。日頃のお手入れは、水を切って吊るしておくだけ。気になる場合は、熱湯消毒の後天日干しを。また、柄付きたわし以外は、食洗機で食器と一緒に洗っても問題ないそう。
棕櫚皮の採取から、すべての工程を和歌山で行う。
昔から、紀州産の棕櫚製品は何十年も使える耐久性、上質の柔らかさで評判だったものの、安価なパームなどに取って代わられ、棕櫚繊維がたわし作りに使用されなくなったそう。そこで、国産棕櫚を復活させようと、2010年に髙田耕造商店が、紀州棕櫚山の再生に取り組んで、再び棕櫚たわしがつくられるようになった。
紀州産棕櫚たわしの原料は、採取した棕櫚皮の中から一番毛と呼ばれる全体の15%の上質な繊維だけを使用。残りの85%は、棕櫚縄に加工し、たわしの横に巻き込む際の紐に使われる。また、たわしに使用する針金は、強度とサビなどの耐蝕性に優れるステンレスや銅を採用。棕櫚自体にも耐蝕性があるため、カビにくく長持ちする。材料から製造までこだわり尽くした棕櫚たわしは、固くごわごわとしたイメージが定着しているたわしとは異なり、柔らかいのにコシがあり、手触りもしっとりしている。
髙田耕造商店
073-487-1264
和歌山県海南市椋木97-2
商品価格は、消費税別の本体価格です。
cooperation : UTUWA