主役はデンマーク家具現地の生活で学んだ
心地いい暮らしのルール
目指したのはデンマークの暮らし
都内に建つ築36年のマンション。去年、赴任先のデンマークから帰国した角田さんご家族は、このマンションの一室をリノベーションし、7ヶ月前から暮らしている。
「デンマークには外出するよりも、自宅に人を招いてもてなす文化があります。広い家には大きな家具がずっしりと佇み、親しいもの同士でホームパーティーに呼び合ったりします。私たちが現地で住んでいた家も100㎡ほどありました」と話す角田さん。
デンマークに住んでいたときから日本への帰国を見越して、家具を買い集め、さらにはネットで物件探しもはじめていたという。
「ある程度の広さがあってこそ家具が映えるので、90㎡以上の物件を探していました。しかし都内で90㎡以上の新築物件は、今ほとんど出回っていません。そのため、広さを求めると必然的に中古マンションに絞られていきました」
そんなときにネットで偶然リノベーションの存在を知ったそうだ。そして色々な施工会社のサイトを覗いたなかで、理想に最も近い事例が掲載されていた「ゼロリノベ」に依頼をするに至った。
「デンマークには外出するよりも、自宅に人を招いてもてなす文化があります。広い家には大きな家具がずっしりと佇み、親しいもの同士でホームパーティーに呼び合ったりします。私たちが現地で住んでいた家も100㎡ほどありました」と話す角田さん。
デンマークに住んでいたときから日本への帰国を見越して、家具を買い集め、さらにはネットで物件探しもはじめていたという。
「ある程度の広さがあってこそ家具が映えるので、90㎡以上の物件を探していました。しかし都内で90㎡以上の新築物件は、今ほとんど出回っていません。そのため、広さを求めると必然的に中古マンションに絞られていきました」
そんなときにネットで偶然リノベーションの存在を知ったそうだ。そして色々な施工会社のサイトを覗いたなかで、理想に最も近い事例が掲載されていた「ゼロリノベ」に依頼をするに至った。
カーテンなし、垣根なし。家の中を見せ合って楽しむ。
デンマークで暮らす前は、インテリアにほとんど興味がなかったという角田夫妻。
「デンマークでは街を歩いているだけでセンスが磨かれます。というのも、現地の人はカーテンやシャッターをほとんど付けないので、外から中の様子が丸見えなんです。日本では他人の家を覗くなんて考えられないと思いますが、北欧ではみんな家の内装を見たり見せたりして楽しんでいます。窓越しにふと、おしゃれな花柄のワンピースを着たおばあちゃんがコーヒーを飲んでいる姿を目にしたり。暮らしていくうちに、だんだんとインテリアに興味をもつようになりました」と話す。
またアンティーク家具が豊富で、かつリーズナブルな価格で手に入ることも大きかったという。
「休みの日は妻とロッペンマルクトという家具の市場によく出かけていました。古い家具でもベースがしっかりしていれば、メンテナンスをしながら長く使いつづけることができます。たとえば、リビングの中央にあるシングルソファは市場で8千円で買ったものを、リペアショップに持ち込んで生地を張り替えてもらったものです」と続けた。
「デンマークでは街を歩いているだけでセンスが磨かれます。というのも、現地の人はカーテンやシャッターをほとんど付けないので、外から中の様子が丸見えなんです。日本では他人の家を覗くなんて考えられないと思いますが、北欧ではみんな家の内装を見たり見せたりして楽しんでいます。窓越しにふと、おしゃれな花柄のワンピースを着たおばあちゃんがコーヒーを飲んでいる姿を目にしたり。暮らしていくうちに、だんだんとインテリアに興味をもつようになりました」と話す。
またアンティーク家具が豊富で、かつリーズナブルな価格で手に入ることも大きかったという。
「休みの日は妻とロッペンマルクトという家具の市場によく出かけていました。古い家具でもベースがしっかりしていれば、メンテナンスをしながら長く使いつづけることができます。たとえば、リビングの中央にあるシングルソファは市場で8千円で買ったものを、リペアショップに持ち込んで生地を張り替えてもらったものです」と続けた。
木製家具を引き立たせる、無彩色のタイル床
もちろん内装デザインにも、家具をより魅力的に見せる工夫が施されている。床の大部分を占めるモルタル調のPタイルもその一つだ。
「マンションを購入した当初は、オーク材のフローリングを検討していました。しかし持ってきた木製家具にはデンマークらしいチーク材のものが多かったので、それらを目立たせるために、床は無彩色のグレーに。モルタルのような冷たく無機質な床面と対比して、木の温かみが生き生きと映える空間になりました」と説明してくれた。
Pタイルとは、塩化ビニル樹脂でできたタイル状の床材のこと。硬質で耐久性に優れており、水にも強いことから、学校やオフィスなどの施設でも多く使われている。また今回使用したものは、表面に模様を印刷した通常のPタイルとは異なり、傷がついても色が禿げないというメリットも。
最後に、デンマークと日本の歴史について話を聞いた。
「デンマークと日本には、共通しているところって実は多いんです。たとえばロイヤルコペンハーゲンは有田焼の影響を受けていると言われるように、向こうの家具や雑貨には日本のインスピレーションが息づいたものも少なくないようです。日本の古い物件に、デンマークのアンティーク家具がしっくり馴染むのは、そんなところが影響しているのかもしれませんね」
「マンションを購入した当初は、オーク材のフローリングを検討していました。しかし持ってきた木製家具にはデンマークらしいチーク材のものが多かったので、それらを目立たせるために、床は無彩色のグレーに。モルタルのような冷たく無機質な床面と対比して、木の温かみが生き生きと映える空間になりました」と説明してくれた。
Pタイルとは、塩化ビニル樹脂でできたタイル状の床材のこと。硬質で耐久性に優れており、水にも強いことから、学校やオフィスなどの施設でも多く使われている。また今回使用したものは、表面に模様を印刷した通常のPタイルとは異なり、傷がついても色が禿げないというメリットも。
最後に、デンマークと日本の歴史について話を聞いた。
「デンマークと日本には、共通しているところって実は多いんです。たとえばロイヤルコペンハーゲンは有田焼の影響を受けていると言われるように、向こうの家具や雑貨には日本のインスピレーションが息づいたものも少なくないようです。日本の古い物件に、デンマークのアンティーク家具がしっくり馴染むのは、そんなところが影響しているのかもしれませんね」