建築家とともに家づくり建物の意匠を活かした
シンプルなアパルトマン
家族に思い出を残したい
広々とした贅沢な中庭と個性のある建物。築40年を超える、内井昭蔵建築のヴィンテージマンションに出会った辻さん家族。
「もともとこの近くに住んでいて、かっこいいなと思っていたんです。内見して、リノベーションをするならここがいいと直感しました」。
ネットで設計・施工者を探し、このマンションのリノベを既に数軒手掛けていたHandiHouse project共同主宰の加藤渓一さんに依頼することに。
「妻と子供に家づくりの思い出を残したい、という思いもありました。施主と一緒になってつくるHandiHouseさんのコンセプトも良かったんです」。
建築関係の仕事に携わる孝祐さん。妻・寛子さんとは留学先のパリで出会ったのだそうだ。
「その時住んでいたパリのアパルトマンの記憶が鮮明に残っていました。ここはその部屋のイメージをもとに、本当に普通のアパルトマンの雰囲気にしたいと思いました」。
「もともとこの近くに住んでいて、かっこいいなと思っていたんです。内見して、リノベーションをするならここがいいと直感しました」。
ネットで設計・施工者を探し、このマンションのリノベを既に数軒手掛けていたHandiHouse project共同主宰の加藤渓一さんに依頼することに。
「妻と子供に家づくりの思い出を残したい、という思いもありました。施主と一緒になってつくるHandiHouseさんのコンセプトも良かったんです」。
建築関係の仕事に携わる孝祐さん。妻・寛子さんとは留学先のパリで出会ったのだそうだ。
「その時住んでいたパリのアパルトマンの記憶が鮮明に残っていました。ここはその部屋のイメージをもとに、本当に普通のアパルトマンの雰囲気にしたいと思いました」。
ひとつながりの空間に広がりを
全室が角部屋だというこのマンションは、正方形の4つの開口部が特徴的だ。HandiHouse projectの加藤さんは、
「心地よく風が抜け、外の緑が部屋の中に入ってくる。その開口の連続性を遮断しないよう、室内にも同じ幅の内部開口を設けました」。
60㎡の空間を仕切ることなく、緩やかに分けるためダイニングとベッドルームの間に高めの腰壁を、リビングと子供部屋の間に垂れ壁をフレームの一部のように設置。開口部から入った光がここを通り抜ける。
「ベッドルームの仕切りは、ガラスにアイアンの枠をつけることも考えたのですが、結果的にブラインドを採用しました。こうしておけば後から変えることもできます」。
昼間はブラインドを開放しておくので、ホテルを意識したというラワン壁も露わに。ラワンはリビングとの間の壁、現在は子供の遊び場にしている部屋にも用いられ、仕切りのない空間をさり気なく3分割している。
「キッチン側から奥を見ると白い空間なのですが、リビング側からキッチン方面を見るとラワンが目に飛び込んでくるんです。違う雰囲気が感じられて面白いです」。
「心地よく風が抜け、外の緑が部屋の中に入ってくる。その開口の連続性を遮断しないよう、室内にも同じ幅の内部開口を設けました」。
60㎡の空間を仕切ることなく、緩やかに分けるためダイニングとベッドルームの間に高めの腰壁を、リビングと子供部屋の間に垂れ壁をフレームの一部のように設置。開口部から入った光がここを通り抜ける。
「ベッドルームの仕切りは、ガラスにアイアンの枠をつけることも考えたのですが、結果的にブラインドを採用しました。こうしておけば後から変えることもできます」。
昼間はブラインドを開放しておくので、ホテルを意識したというラワン壁も露わに。ラワンはリビングとの間の壁、現在は子供の遊び場にしている部屋にも用いられ、仕切りのない空間をさり気なく3分割している。
「キッチン側から奥を見ると白い空間なのですが、リビング側からキッチン方面を見るとラワンが目に飛び込んでくるんです。違う雰囲気が感じられて面白いです」。
アイデアを集めて理想の空間に
ラワンのほかに、ドアや壁の一部にあしらわれた微妙なトーンのグレーがポイントに。
「私がこだわって、色を何度も混ぜてもらったんです」と寛子さん。
インスタグラムや雑誌などから気に入ったインテリアを見つけては、ふたりで加藤さんにリクエストしていたという。
「海外の雑誌で幅広の床材を横に張っているのを見つけて、それも面白いなと」。
玄関から長手に張るフローリングを、あえて横方向に。これにより視覚的に方向性が出すぎるのを防ぐことができるそう。
「天井にはなるべく照明をつけないことにもこだわりました。ヨーロッパの家は煌々と明るく照らすことはありません。うちも夜は間接照明のみで過ごすので、遊びにきた弟に暗くない?と言われました(笑)」。
ダイニングのダクトレールは天井に埋め込むこともリクエスト。細かなこだわりが創り上げた空間をネットなどで探し集めたライトが照らす。
「私がこだわって、色を何度も混ぜてもらったんです」と寛子さん。
インスタグラムや雑誌などから気に入ったインテリアを見つけては、ふたりで加藤さんにリクエストしていたという。
「海外の雑誌で幅広の床材を横に張っているのを見つけて、それも面白いなと」。
玄関から長手に張るフローリングを、あえて横方向に。これにより視覚的に方向性が出すぎるのを防ぐことができるそう。
「天井にはなるべく照明をつけないことにもこだわりました。ヨーロッパの家は煌々と明るく照らすことはありません。うちも夜は間接照明のみで過ごすので、遊びにきた弟に暗くない?と言われました(笑)」。
ダイニングのダクトレールは天井に埋め込むこともリクエスト。細かなこだわりが創り上げた空間をネットなどで探し集めたライトが照らす。
DIYが愛着を深める
フローリング張りや壁の塗装など、週末毎に現場を訪れてはDIYを行ったというおふたり。施工の途中で3歳を迎えた長男・結斗君も進んでお手伝い。現在も加藤さんにもとてもよくなついている。
「フィーリングが合うので、お互いにやりやすかったですね。最初に自分で考えてプランを出したのですが、配管の問題などでできないこともあり、代わりに提案してもらったアイデアが納得でした」
と孝祐さん。パリの記憶と家族で手をかけて完成した空間は、より愛着も深まるよう。
「とても居心地がいいんです。週末に家でゆっくり過ごす時間が楽しみです」。
「フィーリングが合うので、お互いにやりやすかったですね。最初に自分で考えてプランを出したのですが、配管の問題などでできないこともあり、代わりに提案してもらったアイデアが納得でした」
と孝祐さん。パリの記憶と家族で手をかけて完成した空間は、より愛着も深まるよう。
「とても居心地がいいんです。週末に家でゆっくり過ごす時間が楽しみです」。