部屋に自分で絵を描く梁に描いたサインアートで
自分らしい空間に
黒く塗った梁が空間を引き締める
神奈川県内の築25年以上のマンションでの暮らしを、DIYで楽しんでいる木佐貫 剛さんは、吉祥寺のインテリアショップに勤務中。
目を引くのが、梁の一部を黒板塗料で塗り、そこに描いたチョークアート。これはすべて剛さんが描いたものだそう。
「自分の家が持てたら、壁を黒板塗装するのが夢でした。実はインテリアの道を選ぶか、漫画家になるか、迷った時期もあったんです(笑)」と剛さん。
部屋の雰囲気を引き立たせるチョークアートを、自分の手で描く。ふたつの才能がなくては真似できない、木佐貫宅のチャームポイントになっている。
遊びゴコロ満載のDIY
ロール状になっている海外のバスの表示板は、そのままだと長いと感じた剛さん、半分にカットして額装し、サインアートとして飾った。また、クジラのソフビを博物館の展示物のように作り変えたりと、剛さんのDIYは遊びゴコロに溢れている。
リビングスペースをゆるやかに分けている本棚は、端材で大工さんに作ってもらったもの。
「本が前後両側から取り出せるようになっています。小さい子どもが下段に入っているものをいたずらするので、自分で扉をつけました。1枚の板に蝶番を1つづつしかつけていないので、扉がグラグラして遊びも多いですが、それも味かな、と(笑)」
床材の質感にこだわる
「改装の際は、床材に一番お金をかけました」と剛さん。艶感のあるヴィンテージのフローリングが、部屋の表情を豊かにしている。
本当は天井はコンクリート剥き出しにしたかったそうだが、天井を剥がしてみると仕上げに手がかかることがわかり、コンクリート打ち放しに近いイメージのクロスを貼った。壁も塗りにしたかったが、予算の都合で壁紙を使用。やりたいことに優先順位をつけ、うまく予算配分している。
使い込まれた味のある木の床と、黒の梁とドア、黒い鉄のキャビネット、ミリタリーアイテムを加え、インダストリアルな雰囲気に。それに、柔らかなグリーンを加え、愉快なサインアート描くことで、どこにもない、木佐貫さんらしい家になっている。