ToKoSie ー トコシエ

万能キッチンがあるきちんと使いきれる
ちょうどいい間取りの部屋

妥協せず探し続ける

料理家のまきあやこさんが暮らしている部屋は、都心にもアクセスが良い静かな住宅街。以前は近くのアパートに住んでいたが、途中で現在営むケータリング会社「Perch.」の活動を始めた。
「暮らしやすい街なので、このあたりで料理の撮影もできるような家を探していたんです。1年半ぐらい妥協せず探してやっと出てきたこの物件は間取りやテイストなどのバランスがちょうどよくて、内見してすぐに決めました」。そう話す部屋は、築50年を越すレトロな外観とは裏腹なモダンさで全面改装されている賃貸物件だ。

玄関土間から室内を見る。壁ではなくガラスの格子窓で仕切られているので、広さを感じられる。
玄関土間から室内を見る。壁ではなくガラスの格子窓で仕切られているので、広さを感じられる。
黒い引き戸は押入れ一間分の奥行きのある収納スペース。
黒い引き戸は押入れ一間分の奥行きのある収納スペース。
ヘッドボードの飾りが気に入って購入したベッドがちょうどよく収まる。白い扉はバスルームへの入り口。
ヘッドボードの飾りが気に入って購入したベッドがちょうどよく収まる。白い扉はバスルームへの入り口。

使いきれるちょうど良さ

玄関を入ると土間風の通路が延びていて、ガラスの格子窓の向こうにLDK空間が見える。室内は明るいワンルームで、リビング、キッチン、ベッドとゆるやかにスペースが分かれている。家具も吟味して選んだものだけが置かれすっきりとしている。でも部屋のポイントはやはり大きめのキッチンカウンター。
「一日中料理のことを考えているので、ここには生活に必要な最低限のものしか置いていません。大きな道具や本などは事務所に。ここでがっつり料理をすることは少ないのですが、キッチンはすごく使いやすくて気に入っています。この間取りで4口コンロは珍しいです。このカウンターがテーブル代わりになるので、ごはんを食べるのも仕事もここでできます。友達が来てもこの広さがあれば充分。部屋数が少ないので掃除も楽だし、ものも増えすぎないので散らかりようがない。本当にちょうどいい間取りなんですよね」。
広々としたキッチンまわり。棚類もすでに備えつけられており、自分で用意しなければいけない家具が少ないのは助かる。
広々としたキッチンまわり。棚類もすでに備えつけられており、自分で用意しなければいけない家具が少ないのは助かる。
天然オイルで綺麗にリペアされたアーコールの家具で設えられた空間。キッチンテーブルとハーフムーンというテーブルは、線が細く綺麗で気に入っているという。
天然オイルで綺麗にリペアされたアーコールの家具で設えられた空間。キッチンテーブルとハーフムーンというテーブルは、線が細く綺麗で気に入っているという。
デスクには大好きな彫刻家、高野夕輝さんの作品を。
デスクには大好きな彫刻家、高野夕輝さんの作品を。

自由な住まいに挑戦してみる

以前に1年ほどイギリスに住んでいた経験があるというまきさん。そこでの暮らしで家に対する考え方も変わったという。「みんな個性的で自由なんですよね。日本みたいに決まりきった家がないというか。DIYしてもいい物件が多いですし。そういう文化を体験して、住まうことや仕事に関してももっと自由でいいんだなと思いました」。そういえばこの部屋も所謂日本の住宅とは違うつくりで、玄関は土間の廊下で部屋との段差はない。人によっては土足のまま暮らすこともできる。そして全体の面積の中でもゆったりめにつくられているバスルームも、洗濯機やクローゼットなども含むひとつの部屋という感じの大胆なつくり。「これが実際使ってみると、床が水浸しになることもないしバスタブでゆっくり本や雑誌を読んだりしてくつろげるのでとてもいいんです」。
仕事は忙しく家にいる時間は少ないが、それでもこの部屋に帰ってくると自分だけの時間を始められる、という気分に切り替えられリラックスできるというまきさん。この時間が仕事への大切な活力にもなっている。
広めのバスルームはホテルライクなつくり。くつろぐのに充分な大きさのバスタブが置いてある
広めのバスルームはホテルライクなつくり。くつろぐのに充分な大きさのバスタブが置いてある
入り口からバスルームを見る。引き戸の内側にはクローゼットや洗濯機収納など、生活に必要な機能が。
入り口からバスルームを見る。引き戸の内側にはクローゼットや洗濯機収納など、生活に必要な機能が。
玄関土間の棚も備え付けられていたもの。扉がない収納はものを増やしすぎず、きれいな状態を保つ効果もある。
玄関土間の棚も備え付けられていたもの。扉がない収納はものを増やしすぎず、きれいな状態を保つ効果もある。