素材にこだわってシンプルに懐かしさと温かさが宿る
日常に寄り添うリノベ
大好きだったカフェをお手本に
「自分で手をかけて自分の住まいをつくりたいから、最初から中古限定で探しました」。
インテリアコーディネーターの志水陽子さんは、生まれ育った実家に近いエリアで、2年程前に築20年の物件を購入。仕事のキャリアも活かしながら、初めて自分の住まいをコーディネートすることに。
「古い感じの家に憧れていたんです。でも古民家風にするのは、ここでやってもわざとらしい(笑)。建物にあったインテリアにしないと、とってつけたみたいになってしまうと思うんです」。
シンプルをベースに、好きな古材で温かみをプラスした空間は居心地のいいカフェのよう。
「以前、吉祥寺にあったカフェの雰囲気が大好きで。シンプルだけど素材で違いを出す、そんなデザインを目指しました」。
インテリアコーディネーターの志水陽子さんは、生まれ育った実家に近いエリアで、2年程前に築20年の物件を購入。仕事のキャリアも活かしながら、初めて自分の住まいをコーディネートすることに。
「古い感じの家に憧れていたんです。でも古民家風にするのは、ここでやってもわざとらしい(笑)。建物にあったインテリアにしないと、とってつけたみたいになってしまうと思うんです」。
シンプルをベースに、好きな古材で温かみをプラスした空間は居心地のいいカフェのよう。
「以前、吉祥寺にあったカフェの雰囲気が大好きで。シンプルだけど素材で違いを出す、そんなデザインを目指しました」。
床はいちばん大切に考えた
志水さんが最も大事だと思うのは、空間の中で広い面積を占める床と壁だそう。
「特に床は足で直接触れるものですし、大事だと思っています。自分の家についても、無垢の床と塗装の白い壁は譲れませんでした。その時流行っているものは時代が変わると古ぼけてくるけれど、本物の素材はいつまでも色あせないと思うんです」。
間取りなどはなるべく元の状態を活かし、コストを抑えた一方で、いちばんお金をかけたのは床だという。
「接ぎの美しいメーカーさんのものを使っています。あとはどこかに寄せ木を取り入れたくて、玄関〜廊下のみヘリンボーン張りにしました。リビングまでつなげると主張しすぎてしまうので、玄関だけにして良かったと思っています」。
玄関に入って最初に目にする空間は、特に印象に残るもの。志水邸ではヘリンボーンの床がおもてなしをしてくれる。
「特に床は足で直接触れるものですし、大事だと思っています。自分の家についても、無垢の床と塗装の白い壁は譲れませんでした。その時流行っているものは時代が変わると古ぼけてくるけれど、本物の素材はいつまでも色あせないと思うんです」。
間取りなどはなるべく元の状態を活かし、コストを抑えた一方で、いちばんお金をかけたのは床だという。
「接ぎの美しいメーカーさんのものを使っています。あとはどこかに寄せ木を取り入れたくて、玄関〜廊下のみヘリンボーン張りにしました。リビングまでつなげると主張しすぎてしまうので、玄関だけにして良かったと思っています」。
玄関に入って最初に目にする空間は、特に印象に残るもの。志水邸ではヘリンボーンの床がおもてなしをしてくれる。
キッチンを空間のアクセントに
シンプルさにこだわったLDKの中で、アクセントとなっているのがキッチンだ。
「壁に六角形のタイルを使いました。動きを出しすぎると家具を入れたときに映えなくなってしまうので、欲張らないようにしましたね」。
ダイニングの一部分からキッチンまで、床にはモルタルが敷かれている。
「昔の日本の家の土間をイメージしているんです。夫がキャンプ道具を広げたり、真冬はアラジンのストーブを置いたり、気兼ねなく使えて役立っています」。
キッチンには壁を立てるかどうかで、ご夫婦の間で意見が分かれたそうだ。
「私はオープンにしたかったのですが、夫の意見で半オープンの仕切りを設けることになりました。お料理はほとんど夫の担当なので(笑)、使い勝手の面で意見を取り入れました」。
一方で古材を使ったオープン棚は、志水さんの希望だとか。
「美術館っぽく、白い壁に大好きな作家さんの器を陳列したかったんです。器には力があると思うので。でも、自分のやりたいことだけではうまくいかないし、家族のやりたいこともバランスよく取り入れるのが、成功するコツだと思いますね」。
「壁に六角形のタイルを使いました。動きを出しすぎると家具を入れたときに映えなくなってしまうので、欲張らないようにしましたね」。
ダイニングの一部分からキッチンまで、床にはモルタルが敷かれている。
「昔の日本の家の土間をイメージしているんです。夫がキャンプ道具を広げたり、真冬はアラジンのストーブを置いたり、気兼ねなく使えて役立っています」。
キッチンには壁を立てるかどうかで、ご夫婦の間で意見が分かれたそうだ。
「私はオープンにしたかったのですが、夫の意見で半オープンの仕切りを設けることになりました。お料理はほとんど夫の担当なので(笑)、使い勝手の面で意見を取り入れました」。
一方で古材を使ったオープン棚は、志水さんの希望だとか。
「美術館っぽく、白い壁に大好きな作家さんの器を陳列したかったんです。器には力があると思うので。でも、自分のやりたいことだけではうまくいかないし、家族のやりたいこともバランスよく取り入れるのが、成功するコツだと思いますね」。
窓まわりに“古さ”を演出
古材を天板に使った仕事用の机や、大切なものを飾った棚。リビングにはノスタルジックな雰囲気が漂う。
「ソファーまわりをリビングのポイントにしたくて、ベランダに面していて家の中でいちばん緑が感じられる場所にもってきました」。
ベランダ側の壁にあえて1枚壁を設け、古い建具を設置。その前には小上がりのような造作のベンチを設けた。
「ソファーって、それまで意外と座らなかったので、本当に居心地のいいソファーが欲しいと思ったんです。ここで過ごす時間がいちばん落ち着くし、好きですね」。
仕事をするときは白色のスポットライトで明るく、夜は蚤の市や古道具屋で見つけてきた白熱灯のライトで優しく灯す。
「生活の利便性も考えながらやりたいことを取り入れました。バランスの取れた空間なので、心地よく過ごせていますね」。
「ソファーまわりをリビングのポイントにしたくて、ベランダに面していて家の中でいちばん緑が感じられる場所にもってきました」。
ベランダ側の壁にあえて1枚壁を設け、古い建具を設置。その前には小上がりのような造作のベンチを設けた。
「ソファーって、それまで意外と座らなかったので、本当に居心地のいいソファーが欲しいと思ったんです。ここで過ごす時間がいちばん落ち着くし、好きですね」。
仕事をするときは白色のスポットライトで明るく、夜は蚤の市や古道具屋で見つけてきた白熱灯のライトで優しく灯す。
「生活の利便性も考えながらやりたいことを取り入れました。バランスの取れた空間なので、心地よく過ごせていますね」。