オランダで学んだ暮らしのルール 自分で作り上げる
ホリスティックな空間
3年間のオランダ駐在から帰国。2度目の物件購入。
都内に建つ築40年のヴィンテージマンション。6年前に赴任先のオランダから帰国した田中夫妻は、約2年前にこの部屋を購入しリノベーションをした。物件探しをはじめた当初から、リノベーションを前提にしていたという田中夫妻。その背景にあるのは、オランダ第2の都市ロッテルダムで過ごした3年間だ。
「ロッテルダムでは築100年を超えた建物に住んでいました。向こうには新築マンションというものは少なく、古い建物に手を加えながら住み続けるのがポピュラーです。夏休みなどの長い休暇を使ってDIYをしたり、週末には庭いじりをして過ごしたり。自分たちの手で住みやすい空間を作り上げていく、そんな彼らのホリスティックな空間づくりに憧れをもつようになりました」と話すのは夫の睦さん。
帰国した後はしばらく、結婚当初に購入した新築マンションに住んでいた。ほどなくして売却し、現在の住まいへ移った。
「それまで住んでいたマンションは、緑のない大通り沿いにありました。オランダから帰ってくると住み心地がよくないと感じるようになり、引越しを決めました」と続けた。
「ロッテルダムでは築100年を超えた建物に住んでいました。向こうには新築マンションというものは少なく、古い建物に手を加えながら住み続けるのがポピュラーです。夏休みなどの長い休暇を使ってDIYをしたり、週末には庭いじりをして過ごしたり。自分たちの手で住みやすい空間を作り上げていく、そんな彼らのホリスティックな空間づくりに憧れをもつようになりました」と話すのは夫の睦さん。
帰国した後はしばらく、結婚当初に購入した新築マンションに住んでいた。ほどなくして売却し、現在の住まいへ移った。
「それまで住んでいたマンションは、緑のない大通り沿いにありました。オランダから帰ってくると住み心地がよくないと感じるようになり、引越しを決めました」と続けた。
ヴィンテージマンションの個性を残しながら、部分リノベーション。
新築マンションから一転、田中さんが次の住まいに選んだのは現在築40年を超えるヴィンテージマンションだった。
「古いマンションは変わった形や間取りの面白い物件が多いので、リノベーションをしたら面白くなると思ったんです。そのほかに重視したのは、周りの環境と日当たりですね。駅から遠くてもいいので、緑が豊で静かな場所を条件に探しました(睦さん)」
そうして見つけたこの物件は、大きな都立公園に囲まれ、小高い丘の上に建つ、まさに理想の住まいだ。
リノベーションを担当したのは、古くからの友人である建築士の江口智行氏。
「今回は内装を全て解体し一から作り直すフルリノベーションではなく、必要な部分だけに手を加えました。使えるところはそのまま使っています。たとえば壁付けキッチンは、ガスコンロを含めて既存の設備をそのまま使用していますが、キッチンの扉や壁面のタイルは今回の空間に合うよう新しくしました。加えてキッチンカウンターを新たに設置し、カウンター内部には食洗機や収納棚を設けました」と江口さん。
また内装デザインについては、田中さんがオランダから持って帰ってきた家具を中心に進められていったという。
「もっている家具がわかっていたので、家具ありきで打ち合わせが進んでいきました。まずはどの家具をどこに置くのかを決めて、それに合わせて間取りや床や壁の色を調整していきました」と説明してくれた。
「古いマンションは変わった形や間取りの面白い物件が多いので、リノベーションをしたら面白くなると思ったんです。そのほかに重視したのは、周りの環境と日当たりですね。駅から遠くてもいいので、緑が豊で静かな場所を条件に探しました(睦さん)」
そうして見つけたこの物件は、大きな都立公園に囲まれ、小高い丘の上に建つ、まさに理想の住まいだ。
リノベーションを担当したのは、古くからの友人である建築士の江口智行氏。
「今回は内装を全て解体し一から作り直すフルリノベーションではなく、必要な部分だけに手を加えました。使えるところはそのまま使っています。たとえば壁付けキッチンは、ガスコンロを含めて既存の設備をそのまま使用していますが、キッチンの扉や壁面のタイルは今回の空間に合うよう新しくしました。加えてキッチンカウンターを新たに設置し、カウンター内部には食洗機や収納棚を設けました」と江口さん。
また内装デザインについては、田中さんがオランダから持って帰ってきた家具を中心に進められていったという。
「もっている家具がわかっていたので、家具ありきで打ち合わせが進んでいきました。まずはどの家具をどこに置くのかを決めて、それに合わせて間取りや床や壁の色を調整していきました」と説明してくれた。
お気に入りを見つけるたびにグリーンを買い足して。
冷たい質感のコンクリートと北欧家具の温もりが同居する空間には、大きな窓から日光が部屋いっぱいに降り注ぎ、多種多様の植物が生き生きと育つ。
「この家に越してきて初めて、植物を育てたいという願望が芽生えました。特定のお店で買っているわけではなく、ホームセンターや雑貨屋でお気に入りを見つけるたびに買い足している感じです。特にキッチンの窓際は日当たりがいいみたいで、そこに置くとどんどん成長して元の倍くらいに成長します。大きくなりすぎないように時々ローテーションしながら、置く場所を変えています」と睦さん。
時間のあるときは料理をして過ごすという田中夫妻。毎日の夕飯は在宅勤務の睦さんが作ることが多いそう。
「2人ともお酒飲みなので、お酒に合うものを作ることが多いです。和食も中華もイタリアンもジャンルを問わず色々と作るので、キッチン道具がどんどん増えていきます。収納するスペースを増やすために、キッチンカウンターの上に吊り棚をつくるか検討中です。今後も自分たちで手を加えながら、より心地のいい家にしていこうと思います」と締めくくってくれた。
「この家に越してきて初めて、植物を育てたいという願望が芽生えました。特定のお店で買っているわけではなく、ホームセンターや雑貨屋でお気に入りを見つけるたびに買い足している感じです。特にキッチンの窓際は日当たりがいいみたいで、そこに置くとどんどん成長して元の倍くらいに成長します。大きくなりすぎないように時々ローテーションしながら、置く場所を変えています」と睦さん。
時間のあるときは料理をして過ごすという田中夫妻。毎日の夕飯は在宅勤務の睦さんが作ることが多いそう。
「2人ともお酒飲みなので、お酒に合うものを作ることが多いです。和食も中華もイタリアンもジャンルを問わず色々と作るので、キッチン道具がどんどん増えていきます。収納するスペースを増やすために、キッチンカウンターの上に吊り棚をつくるか検討中です。今後も自分たちで手を加えながら、より心地のいい家にしていこうと思います」と締めくくってくれた。