50㎡未満の一人暮らしリノベ居酒屋のように
人が集う高台のワンルーム。
10年前、リノベという言葉も知られていなかった時代に。
東京都内に建つ築51年、総面積47㎡のマンション。渡辺真由さんは今から12年前にこの物件を購入し、最初の2年はそのまま住んでいた。
「本当は買ってすぐにリノベーションをしたかったのですが、資金繰りの問題でできませんでした。というのも当時は今と違って、リノベーション費用込みでローンを組める銀行がまだまだ少なかったんです」と渡辺さん。
物件探しから施工までを担当したのはスマサガ不動産。真由さんとスマサガ不動産の出会いは、同社が当時はまだ珍しかった中古マンション選びとリノベーションのワンストップサービス事業を始めて2年目のことだった。
「ネットサーフィンをしていて、偶然たどり着いたのがスマサガ不動産のサイトでした。リノベーションの事例がいくつか載っていて、マンションでこんなことができるんだ!と眼から鱗でした。誰かがつくった新築ではなく、自分で好きなように作り替えた部屋に住めるなんて思ってもいませんでしたから」と当時を振り返る。
渡辺さんは物件を購入した2年後にリノベーションをする事になり、住宅ローンをリノベ費用と合わせて借り換えた。
「本当は買ってすぐにリノベーションをしたかったのですが、資金繰りの問題でできませんでした。というのも当時は今と違って、リノベーション費用込みでローンを組める銀行がまだまだ少なかったんです」と渡辺さん。
物件探しから施工までを担当したのはスマサガ不動産。真由さんとスマサガ不動産の出会いは、同社が当時はまだ珍しかった中古マンション選びとリノベーションのワンストップサービス事業を始めて2年目のことだった。
「ネットサーフィンをしていて、偶然たどり着いたのがスマサガ不動産のサイトでした。リノベーションの事例がいくつか載っていて、マンションでこんなことができるんだ!と眼から鱗でした。誰かがつくった新築ではなく、自分で好きなように作り替えた部屋に住めるなんて思ってもいませんでしたから」と当時を振り返る。
渡辺さんは物件を購入した2年後にリノベーションをする事になり、住宅ローンをリノベ費用と合わせて借り換えた。
居酒屋のように、気軽に人の集えるワンルーム。
家に人を集めて、食べたり飲んだりするのが大好きという渡辺さん。内装デザインは大人数で楽しく過ごせる空間を意識した。
「デザイナーさんには、居酒屋みたいな家にしてほしいと伝えました。この家は50㎡未満と決して大きな空間ではないので、ダイニングテーブルを置いてしまうと、座れる人数が限られてしまいます。そこでリビングの中央を15㎝ほど下げ、その段差に人が座れる座敷形式にしました(渡辺さん)」
1段下がった床には、防水加工を施したコルクタイルを敷いた。水回りに使用されることの多いコルク材で、ワインをこぼしてもサッと拭くことができる。さらにスモークしたコルクを使用することで、付いてしまったシミや汚れが目立たないように工夫した。フローリング部分には桐の無垢材を使用。
「段差に座布団を敷いて詰めれば、大人数でも座れますよ。隣の人との会話が盛り上がっている人や、キッチン周りで持ち寄ったものを開いている人、コンロで調理をする人もいます。だんだん酔っぱらった人が寝始めるのですが、コルクの床なので寝転がっても気持ちいいんですよね。逆に人がいないときは、1人でリラックスしてのんびり過ごせています。部屋の機能が限定されていないからこそ、使い勝手のいいワンルームになっています(渡辺さん)」
「デザイナーさんには、居酒屋みたいな家にしてほしいと伝えました。この家は50㎡未満と決して大きな空間ではないので、ダイニングテーブルを置いてしまうと、座れる人数が限られてしまいます。そこでリビングの中央を15㎝ほど下げ、その段差に人が座れる座敷形式にしました(渡辺さん)」
1段下がった床には、防水加工を施したコルクタイルを敷いた。水回りに使用されることの多いコルク材で、ワインをこぼしてもサッと拭くことができる。さらにスモークしたコルクを使用することで、付いてしまったシミや汚れが目立たないように工夫した。フローリング部分には桐の無垢材を使用。
「段差に座布団を敷いて詰めれば、大人数でも座れますよ。隣の人との会話が盛り上がっている人や、キッチン周りで持ち寄ったものを開いている人、コンロで調理をする人もいます。だんだん酔っぱらった人が寝始めるのですが、コルクの床なので寝転がっても気持ちいいんですよね。逆に人がいないときは、1人でリラックスしてのんびり過ごせています。部屋の機能が限定されていないからこそ、使い勝手のいいワンルームになっています(渡辺さん)」
目線の抜けが気持ちいい、小上がりのベッド。
リビングの一角に設けたベッドエリアは、高さ40㎝程の小上がりになっている。
「2段ベッドだったら、絶対に上で寝たい派です。高いところにいるときの目線が抜ける感じが好きなんです。そんな私の好みをデザイナーさんがうまく反映してくれたのが、このベッドエリアです。来客時にはカーテンで目隠しができるので、寝室はプライベートな空間ですが、あえて個室にはしませんでした」と渡辺さん。
さらに、モルタルで造作した小上がりには小さな扉がついていて、中に物を収納をすることができる。渡辺さんはここにスーツケースやリュックサックなどの大きめのカバンなどをしまっている。
「もっと大きなスーツケースやサーフボード、スキー板などはトランクルームに預けています。365日必要なもの以外はトランクルームに預けると最初から決めて、できる限り居住スペースを広くとりました。50㎡未満の物件でもここまで広いリビングを実現できたのは、ウォークインクローゼットや大きな収納棚を作らなかったことと、余計な壁を作らずワンルームの間取りにしたことが大きいと思います」
最後に、今後の計画について聞いてみた。
「そろそろリノベして10年経つので、お風呂場の床がだいぶくたびれてきました。今は塗装の剥げかけたモルタルの床に、どんな風に手を加えようか考え中です。別の色で塗り直すのもいいし、違う素材で張り替えるのもいいし。これからも時間の経過と共に劣化する部分は当然あるだろうから、都度メンテナンスしながら素材や雰囲気を変えていけたら面白いなと思っています」と、笑顔で締め括ってくれた。
「2段ベッドだったら、絶対に上で寝たい派です。高いところにいるときの目線が抜ける感じが好きなんです。そんな私の好みをデザイナーさんがうまく反映してくれたのが、このベッドエリアです。来客時にはカーテンで目隠しができるので、寝室はプライベートな空間ですが、あえて個室にはしませんでした」と渡辺さん。
さらに、モルタルで造作した小上がりには小さな扉がついていて、中に物を収納をすることができる。渡辺さんはここにスーツケースやリュックサックなどの大きめのカバンなどをしまっている。
「もっと大きなスーツケースやサーフボード、スキー板などはトランクルームに預けています。365日必要なもの以外はトランクルームに預けると最初から決めて、できる限り居住スペースを広くとりました。50㎡未満の物件でもここまで広いリビングを実現できたのは、ウォークインクローゼットや大きな収納棚を作らなかったことと、余計な壁を作らずワンルームの間取りにしたことが大きいと思います」
最後に、今後の計画について聞いてみた。
「そろそろリノベして10年経つので、お風呂場の床がだいぶくたびれてきました。今は塗装の剥げかけたモルタルの床に、どんな風に手を加えようか考え中です。別の色で塗り直すのもいいし、違う素材で張り替えるのもいいし。これからも時間の経過と共に劣化する部分は当然あるだろうから、都度メンテナンスしながら素材や雰囲気を変えていけたら面白いなと思っています」と、笑顔で締め括ってくれた。