50㎡未満の一人暮らしリノベ テーマは居酒屋。人の集う高台のワンルーム。

50㎡未満の一人暮らしリノベ居酒屋のように
人が集う高台のワンルーム。

築51年、室内の総面積は約47㎡。1

築51年、室内の総面積は約47㎡。

2DKだった間取りを広々ワンルームに。

2DKだった間取りを広々ワンルームに。

リビングの一角に壁付けキッチンを設けた。

リビングの一角に壁付けキッチンを設けた。

リビングの隣には、小上がりになったベッドエリア。

リビングの隣には、小上がりになったベッドエリア。

キッチン側から見たリビング。

キッチン側から見たリビング。

キッチン側から見たベッドエリア。

キッチン側から見たベッドエリア。

リビングの中央は床を15㎝下げて、人が集うスペースに。

リビングの中央は床を15㎝下げて、人が集うスペースに。

「MAXRAY」のペンダントライト。

「MAXRAY」のペンダントライト。

10年前、リノベという言葉も知られていなかった時代に。

東京都内に建つ築51年、総面積47㎡のマンション。渡辺真由さんは今から12年前にこの物件を購入し、最初の2年はそのまま住んでいた。
「本当は買ってすぐにリノベーションをしたかったのですが、資金繰りの問題でできませんでした。というのも当時は今と違って、リノベーション費用込みでローンを組める銀行がまだまだ少なかったんです」と渡辺さん。
物件探しから施工までを担当したのはスマサガ不動産。真由さんとスマサガ不動産の出会いは、同社が当時はまだ珍しかった中古マンション選びとリノベーションのワンストップサービス事業を始めて2年目のことだった。
「ネットサーフィンをしていて、偶然たどり着いたのがスマサガ不動産のサイトでした。リノベーションの事例がいくつか載っていて、マンションでこんなことができるんだ!と眼から鱗でした。誰かがつくった新築ではなく、自分で好きなように作り替えた部屋に住めるなんて思ってもいませんでしたから」と当時を振り返る。
渡辺さんは物件を購入した2年後にリノベーションをする事になり、住宅ローンをリノベ費用と合わせて借り換えた。
長さ4mのカウンターをもつ木製キッチンを造作。

長さ4mのカウンターをもつ木製キッチンを造作。

「無印良品」の収納棚を置いて。

「無印良品」の収納棚を置いて。

収納棚が緩やかにリビングとキッチンの空間を仕切る。

収納棚が緩やかにリビングとキッチンの空間を仕切る。

流しの下には「IKEA」のキャスター付きワゴン。ワゴンごと取り出せるので掃除も楽。

流しの下には「IKEA」のキャスター付きワゴン。ワゴンごと取り出せるので掃除も楽。

アイアンバーに吊り下げたり、引っ掛けたりしてラフに収納。

アイアンバーに吊り下げたり、引っ掛けたりしてラフに収納。

「HARMAN」のビルトインオーブンレンジ。

「HARMAN」のビルトインオーブンレンジ。

水回りは「IKEA」のキッチン水栓。

水回りは「IKEA」のキッチン水栓。

居酒屋のように、気軽に人の集えるワンルーム。

家に人を集めて、食べたり飲んだりするのが大好きという渡辺さん。内装デザインは大人数で楽しく過ごせる空間を意識した。
「デザイナーさんには、居酒屋みたいな家にしてほしいと伝えました。この家は50㎡未満と決して大きな空間ではないので、ダイニングテーブルを置いてしまうと、座れる人数が限られてしまいます。そこでリビングの中央を15㎝ほど下げ、その段差に人が座れる座敷形式にしました(渡辺さん)」
1段下がった床には、防水加工を施したコルクタイルを敷いた。水回りに使用されることの多いコルク材で、ワインをこぼしてもサッと拭くことができる。さらにスモークしたコルクを使用することで、付いてしまったシミや汚れが目立たないように工夫した。フローリング部分には桐の無垢材を使用。
「段差に座布団を敷いて詰めれば、大人数でも座れますよ。隣の人との会話が盛り上がっている人や、キッチン周りで持ち寄ったものを開いている人、コンロで調理をする人もいます。だんだん酔っぱらった人が寝始めるのですが、コルクの床なので寝転がっても気持ちいいんですよね。逆に人がいないときは、1人でリラックスしてのんびり過ごせています。部屋の機能が限定されていないからこそ、使い勝手のいいワンルームになっています(渡辺さん)」
天井はコンクリート現し。リノベ前より20cm以上、天井高があがった。

天井はコンクリート現し。リノベ前より20cm以上、天井高があがった。

小上がりの縁には腰掛けることも可能。

小上がりの縁には腰掛けることも可能。

モルタルで固めた小上がりは階段付き。

モルタルで固めた小上がりは階段付き。

ベッドフレームは「無印良品」のもの。

ベッドフレームは「無印良品」のもの。

玄関からリビングへの導線。

玄関からリビングへの導線。

小上がりの下は扉付きの収納棚になっている。

小上がりの下は扉付きの収納棚になっている。

中には大きめのカバンなどをしまっている。

中には大きめのカバンなどをしまっている。

ベッドエリアからお風呂場へ繋がるガラス扉。

ベッドエリアからお風呂場へ繋がるガラス扉。

お風呂場から見たガラス扉。

お風呂場から見たガラス扉。

モルタルで塗装した空間にトイレ、シャワールーム、手洗い場、洗濯機が集まっている。

モルタルで塗装した空間にトイレ、シャワールーム、手洗い場、洗濯機が集まっている。

手洗い場には「IKEA」のキッチンシンクを使用。

手洗い場には「IKEA」のキッチンシンクを使用。

目線の抜けが気持ちいい、小上がりのベッド。

リビングの一角に設けたベッドエリアは、高さ40㎝程の小上がりになっている。
「2段ベッドだったら、絶対に上で寝たい派です。高いところにいるときの目線が抜ける感じが好きなんです。そんな私の好みをデザイナーさんがうまく反映してくれたのが、このベッドエリアです。来客時にはカーテンで目隠しができるので、寝室はプライベートな空間ですが、あえて個室にはしませんでした」と渡辺さん。
さらに、モルタルで造作した小上がりには小さな扉がついていて、中に物を収納をすることができる。渡辺さんはここにスーツケースやリュックサックなどの大きめのカバンなどをしまっている。
「もっと大きなスーツケースやサーフボード、スキー板などはトランクルームに預けています。365日必要なもの以外はトランクルームに預けると最初から決めて、できる限り居住スペースを広くとりました。50㎡未満の物件でもここまで広いリビングを実現できたのは、ウォークインクローゼットや大きな収納棚を作らなかったことと、余計な壁を作らずワンルームの間取りにしたことが大きいと思います」
最後に、今後の計画について聞いてみた。
「そろそろリノベして10年経つので、お風呂場の床がだいぶくたびれてきました。今は塗装の剥げかけたモルタルの床に、どんな風に手を加えようか考え中です。別の色で塗り直すのもいいし、違う素材で張り替えるのもいいし。これからも時間の経過と共に劣化する部分は当然あるだろうから、都度メンテナンスしながら素材や雰囲気を変えていけたら面白いなと思っています」と、笑顔で締め括ってくれた。
マンション選びとリノベーションは「スマサガ不動産」に依頼。

マンション選びとリノベーションは「スマサガ不動産」に依頼。

リノベーション後のリビング。

リノベーション後のリビング。

リノベーション前のリビング。

リノベーション前のリビング。

リノベーション後。日光がリビング全体に届く。

リノベーション後。日光がリビング全体に届く。

リノベーション前。壁のせいで暗いリビングだった。

リノベーション前。壁のせいで暗いリビングだった。

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