スタイリッシュかつ暮らしやすい空間 家族3人でゆったり暮らす 湾岸のタワーマンション

スタイリッシュかつ暮らしやすい空間家族3人でゆったり暮らす
湾岸のタワーマンション

築23年のマンションをリノベーション

Kさん夫妻とお子さんが暮らすのは、東京湾岸のタワーマンションの1室。隅田川を望む絶好の立地で、高層階のため眺めもよい。Kさん一家がこの家に暮らすようになったのは、およそ1年前のこと。「5年ほど前からこのエリアの賃貸マンションに住んでいました。子どもの誕生を機に、マンション購入を考え始めました」(ご主人)。
購入にあたっての条件は、もともとの住まいのエリア内であること、面積が100平方メートルあること、さらに価格が折り合うことの3点だった。「リノベーション前提で考えていたので、間取りは気にしませんでした。ですが、使用する床材など、リノベーションに際して条件が設けられているマンションは避けました。1年ほど物件を探した中で、ここは条件が合ったので購入を決意しました」(奥さま)。
リノベーションは、ご主人の知人から紹介してもらったFINDに依頼した。「FINDさんのウェブサイトを見て、ここなら私たちのやりたいことができると感じました。細かな希望まで聞いていただき、納得できるリノベーションをすることができました」(奥さま)。
リビングとダイニング・キッチンの壁を取り払い、広々としたLDKを実現した。

リビングとダイニング・キッチンの壁を取り払い、広々としたLDKを実現した。

玄関とLDKの間の引戸には強化ガラスを使用しているため、玄関を入るとダイニングが見える。和紙の照明はイサム・ノグチ。

玄関とLDKの間の引戸には強化ガラスを使用しているため、玄関を入るとダイニングが見える。和紙の照明はイサム・ノグチ。

LDKの一画に置いてあるIKEAのおままごとキッチンセットは、お子さんのお気に入り。リビング・ダイニングの床はオーク。

LDKの一画に置いてあるIKEAのおままごとキッチンセットは、お子さんのお気に入り。リビング・ダイニングの床はオーク。

角部屋のため、リビングは2方向に開口部がある。

角部屋のため、リビングは2方向に開口部がある。

ソファは、引っ越しに際してIKEAで購入した。

ソファは、引っ越しに際してIKEAで購入した。

MIXスタイルの広々としたLDK

リノベーションでは、3LDKだった間取りを2LDKに変更した。「ゆったりと過ごしたかったので、ダイニング・キッチンとリビングの間にあった壁を取り払い、ひとつながりの空間にしてもらいました。また、セミクローズドの壁付けキッチンを、対面できるII型キッチンに変えました」(奥さま)。K邸のリノベーションを担当したFINDの守谷高広さんは「タワーマンション特有のスプリンクラーや既存設備配管との絡みなど制約面を考慮しつつ、壁付け+ペニンシュラタイプのII型キッチンを提案しました」と話す。
家族が最も長い時間を過ごすLDKは、オーク材のフローリングに北欧家具が調和したセンスあふれる空間だ。キッチン家電などは造り付けの収納で隠すことができるため、生活感を感じさせずスッキリとしている。
リノベーションのテイストは「モダンもフレンチテイストも好き」という奥さまの趣味を活かせるよう、白を基調としたMIXスタイルを提案。「既にお持ちの家具類もセンスの良いものだったので、ベースを白にして、インテリアでテイストを変えられるようにしました。また、壁や床などに複数の素材を使うことで奥行き感を演出しています」(守谷さん)。
リビング・ダイニングを見わたせるキッチン。オーブンレンジなどのキッチン家電は、背面のダークブラウンの造作収納にしまわれている。左手の白い引戸の奥が洗面室。「水まわりがまとまっているので使いやすいですね」(奥さま)。

リビング・ダイニングを見わたせるキッチン。オーブンレンジなどのキッチン家電は、背面のダークブラウンの造作収納にしまわれている。左手の白い引戸の奥が洗面室。「水まわりがまとまっているので使いやすいですね」(奥さま)。

BOSCHの食洗機をビルトインした。キッチンの壁は、カウンター天板の人造大理石に合わせて緑がかったフレンチグレーに塗装。

BOSCHの食洗機をビルトインした。キッチンの壁は、カウンター天板の人造大理石に合わせて緑がかったフレンチグレーに塗装。

壁付キッチンにIHコンロを設置し、天板は熱に強いステンレスを採用。壁材はシーザーストーン。

壁付キッチンにIHコンロを設置し、天板は熱に強いステンレスを採用。壁材はシーザーストーン。

ゆったりとスペースをとった洗面所。洗面とカウンターには人造大理石を用いた。円形のウォールミラーはMOEBE。

ゆったりとスペースをとった洗面所。洗面とカウンターには人造大理石を用いた。円形のウォールミラーはMOEBE。

つきあたりはバスルーム。左手のドアは玄関につながっており、キッチン側からぐるりと回遊できる動線となっている。

つきあたりはバスルーム。左手のドアは玄関につながっており、キッチン側からぐるりと回遊できる動線となっている。

デザイン性と暮らしやすさが両立

リノベーションにあたってご主人がこだわったのが、vitsœのシェルフを設置することだった。「ディーター・ラムスがデザインした606ユニバーサル・シェルビング・システムに憧れていて、いつかは自宅に設置したいと思っていたんです。今回のリノベーションではリビングと玄関にシェルフを設置したいと考え、イギリスから個人輸入しました」(ご主人)。FINDの守谷さんは「設備などの施主支給はときどきありますが、個人輸入までする方は少ないです。リビングではvitsœのシェルフに合わせて、レコードを飾る棚を造作しました」と話す。
夫妻のこだわりが詰まったリノベーションにより、洗練された空間に生まれ変わったK邸。デザイン性の高さが目を引くが、暮らしやすさにも配慮されているのが特長だ。「この家に引っ越してから、キッチンが使いやすいので料理をするようになりました」(ご主人)。「洗面室が広いので、夫と同時に準備したり、洗濯物をかけたりもできます」(奥さま)。「いずれは、リノベーションであまり手をいれなかった寝室と子ども室を使いやすくできたらいいですね。折々に手を入れながら、長く暮らしていきたいと思います」。
フリッツ・ハンセンのダイニングテーブルやYチェアは、以前の家から使っていたもの。壁面にはvitsœのシェルフを取り付けた。

フリッツ・ハンセンのダイニングテーブルやYチェアは、以前の家から使っていたもの。壁面にはvitsœのシェルフを取り付けた。

vitsœのシェルフに合わせて、レコード棚をFINDにつくってもらった。「好きなアルバムを飾って楽しんでいます」(ご主人)。

vitsœのシェルフに合わせて、レコード棚をFINDにつくってもらった。「好きなアルバムを飾って楽しんでいます」(ご主人)。

玄関の靴収納にも、ご主人の希望でvitsœのシェルフを採用した。

玄関の靴収納にも、ご主人の希望でvitsœのシェルフを採用した。

玄関まわりの床はモールテックス仕上げ。さりげなく置かれたテーブルもvitsœのもの。

玄関まわりの床はモールテックス仕上げ。さりげなく置かれたテーブルもvitsœのもの。

いずれは子ども室にする予定の部屋。現在はご主人がリモートワークの際に使っている。

いずれは子ども室にする予定の部屋。現在はご主人がリモートワークの際に使っている。

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