引き算のリノベーションリノベ済み物件を
ヴィンテージ感のある空間に
家具でゆるやかにエリアを分ける
世田谷区内のリノベーション済み物件を購入し、自分好みの空間に仕上げた3人家族の住まい。
「なにより3面採光になっているのが気に入りました。駅が近く、管理のよいヴィンテージマンションです。
ただ物件の購入費用が想定より嵩んだこともあり、作り込むというより、引いていくリノベーションをすることにしました」
「なにより3面採光になっているのが気に入りました。駅が近く、管理のよいヴィンテージマンションです。
ただ物件の購入費用が想定より嵩んだこともあり、作り込むというより、引いていくリノベーションをすることにしました」
物件探しとリノベーションを担当したのは『スマサガ不動産』。
「『スマサガ不動産』はネットで見つけました。施主さんの希望を尊重する住まい作りに共感しました」
リノベーションは、3LDK+納戸から1LDK+納戸に変更し、リビングスペースを大きく広げた。
家具を使い、正方形に近いリビングをダイニングやワークスペース、くつろぎのソファコーナーなどにゾーニングしている。
天井は既存の天井材をはがし、木枠の下地はそのまま残した。
壁は珪藻土を壁紙の上から塗った。厚みのある珪藻土は下地を整える手間を省くことができる。
天井を剥がして現れた木枠はそのまま残した。「天井の表情も好みですし、照明器具を好きな場所に吊り下げられるので便利です」
窓際は塩ビタイルの床にし、土間に近い感覚のスペースに。水濡れをさほど気にすることなく植物に水やりができる。植物には植物育成用のライトを当てている。
アンティークの家具と植物の相性が見事。天井から柔らかく垂れる葉、床置きのアガペの尖った葉……、葉の形の違いが楽しい。
ひとつひとつ吟味されたアンティークの家具は、ほとんどが以前の家から使っているもの。
リモートワークが増え、ダイニングテーブルで仕事をすることが増えた。エルゴトロンのモニターアームを使い、モニターの角度を適宜変えている。天板は海軍で使われているもののリプロダクト。
既存のキッチンを活かしたリノベ
リノベ済みのマンションを購入したので、キッチンは新しいものが入っていた。予算を抑えつつ、好みのキッチンにするため、既存のキッチンを活かして、ラワン合板で囲うことに。
「料理の作業スペースやキッチン家電を置く場所が欲しかったので、壁の位置をずらし、隣の部屋の収納になっていた場所に棚と台を作りました」
「料理の作業スペースやキッチン家電を置く場所が欲しかったので、壁の位置をずらし、隣の部屋の収納になっていた場所に棚と台を作りました」
写真左側がキッチン。空間にすっと馴染んでいる。床はラーチ合板にダークな色目のオイルを塗って仕上げた。
既存のキッチンを覆うように作ったラワン合板の棚。換気扇は小さなものに交換。
作業スペースを新設。もともと個室側の収納スペースだった場所をキッチン側で使うことに。
ひとつひとつ集めたという小さな照明器具があたたかみのある光を添える。
ご主人が使っているデスクを囲うようにドライフラワーを下げ、ゆるやかにゾーニング。
アンティークのリネンで空間を分ける
リノベーションの際、既存の扉は撤去。トイレのみ新しくドアをつけた。
他の部屋の仕切りはリネンのカーテンを使い、扉の代わりにしている。
「集めていたアンティークのリネンが役立ちました。もう少し扉を作ることも考えたのですが、リノベ費用を抑えるためにカーテンにしました」
他の部屋の仕切りはリネンのカーテンを使い、扉の代わりにしている。
「集めていたアンティークのリネンが役立ちました。もう少し扉を作ることも考えたのですが、リノベ費用を抑えるためにカーテンにしました」
左側のリネンのカーテンの奥は物入れになっている。手前のソファはカリモク。
左側に洗面所と納戸。右側に寝室。それぞれアンティークのリネンで仕切っている。
廊下側から見たリビング。重厚感のある鏡とレトロな時計がお出迎え。
アンティークをさらにDIY
「一部、アメリカ製や日本製のものがありますが、アンティークはフランスのものが好きです。この家のために買ったものはほとんどなくて、以前から使っていたものが多いです」
アンティークの木箱と照明器具を組み合わせたり、100年前の服を額装し、ハンドメイドで手を加えることも。
アンティークの木箱と照明器具を組み合わせたり、100年前の服を額装し、ハンドメイドで手を加えることも。
「これから先、小学生の息子が個室が欲しいと言うかもしれません。その時は寝室を2つに分けるか、リビングを仕切るか……。また『スマサガ不動産』に相談したいと思います」