モダン空間に和をプラス 非日常感が楽しめる テンションがあがる家

モダンインテリアに和をプラス非日常感が楽しめる
テンションのあがる家

都心の景色を一望

新築で購入した都心の分譲マンションを2年で売却。築20年ほどの物件のリノベーションを選択したHさんご夫妻。
「前の家も快適だったのですが、物件探しが趣味で色々調べたくなってしまうんです(笑)。ここはたまたま近くに住む義母が見つけてきてくれたのですが、こんな好条件はもう出てこないだろうと。今後の子育てのことなども考えて、住み替えを決断しました」とご主人。
閑静な文京区に建つ12階建てマンションの最上階。3方向に開口があり、スカイツリー、東京ドーム、富士山など、東京の東部から西部まで一望することができる。
「広さと眺望の良さが決め手でしたね。94㎡の居住空間に、さらに70㎡のルーフバルコニーがあるので、かなり開放感が感じられます。友達を呼んでよくバーベキューなどをやっていますが、友人に手伝ってもらってウッドデッキをDIYで敷きました。広すぎて地獄でしたね(笑)」。

キッチンからリビングを見る。ルーフバルコニーの向こうに絶景が広がる。ダウンライトはトレンドの3列配置に。

キッチンからリビングを見る。ルーフバルコニーの向こうに絶景が広がる。ダウンライトはトレンドの3列配置に。

エアコンは天井埋め込み。遮熱MAXのブラインドを自ら取り付けた。

エアコンは天井埋め込み。遮熱MAXのブラインドを自ら取り付けた。

ホームセンターで購入したウッドデッキのパーツは500枚超!「梱包を解くだけでも大変でした (笑) 」。

ホームセンターで購入したウッドデッキのパーツは500枚超! 「梱包を解くだけでも大変でした(笑)」。

ホテルライクなインテリアに

リノベーションは2社にあたり、工期が短かったこと、ユナイテッドアローズ社とのコラボレーション物件に魅力を感じたことなどから、グローバルベイスに依頼することに。
「前の家の引渡しがありスケジュール感も大事でした。迅速に進めていただいて助かりました」。
将来の家族構成の変化も考慮して、3LDKの間取りは変えずにプランニング。茶室を洋室に変更したほか、クローゼットの容量や形を変えるなどマイナーチェンジを行った。
「一新したのはインテリアデザインです。都内のホテルを泊まり歩くのが好きで、特に『アマン東京』が気に入っていたことを、設計士さんにお伝えしました」。
折り上げ天井や大理石の框など、もともとの凝ったデザインは活かしつつ、ラグジュアリーでホテルライクなインテリアに。
「いくつかパースをつくってもらったのですが、店舗設計もやっていた設計士さんだったのでどれも素敵でした。出していただいたプランでほぼ決まりでしたね」。
黒を基調としたゴージャス感のあるエントランスから、視界が明るく抜けるLDKへ。タイルや木をあしらったインテリアは、モダンな中に和の要素も感じさせている。縦格子が印象的な一角にある丸い大きなミラーは、どこか和室の丸障子のよう。
「円形のミラーをここに付けることを設計士さんにすすめられたんです。外の景色が反射して広がりが出るからと。夜は夜景が本当にきれいに映り込むんですよ」。

黒をベースにグレーを加えたエントランス。間接照明で幻想的に。

黒をベースにグレーを加えたエントランス。間接照明で幻想的に。

シューズボックスは白から黒に塗装した。シック&ゴージャスな空間が、抜けのあるLDKとの対比を生む。

シューズボックスは白から黒に塗装した。シック&ゴージャスな空間が、抜けのあるLDKとの対比を生む。

縦格子で和をプラス。丸いミラーに外の景色が反射する。ピクチャーレールも設置されている。

縦格子で和をプラス。丸いミラーに外の景色が反射する。ピクチャーレールも設置されている。

リノベ前から購入を決めていた、3mの幅があるBoConceptのソファ。写真を撮って設計士に伝えたそう。

リノベ前から購入を決めていた、3mの幅があるBoConceptのソファ。写真を撮って設計士に伝えたそう。

造作で理想を叶える

「インテリアに関しては、ほぼお任せだったのですが、設備面にはこだわりました。特にキッチンは気になって、ショールームを回りました」というのは奥様。取り入れたかったMieleの食洗機をビルトインできる、ハイグレードなキッチン台をセレクト。
「アイランドが夢だったのですが、パイプスペースがあり諦めたんです。それなら代わりにフロントをおしゃれにしたいと、木目調のハイグレードなものを考えたのですが、予算が上がってしまって。そこで、造作ならそれらしく仕上がるとご提案いただきました。コストカットができてありがたかったですね」。
リビングはリノベ前から選んでいたソファに合わせてサイズ感などを設定。その前に置く大型テレビ台のセレクトも迷っていた。
「既製品のテレビ台は奥行きが深くて、存在感が出てしまうんです。トータルに計算してつくってもらっているのに、妥協してここだけが浮いてしまうのは嫌だなと」。
そこで、ぎりぎりまで奥行きを狭く取ったモルタルのテレビ台を造作。
「奥行きがぴったりで圧迫感を感じないし、モルタルのテイストも気に入りました。造作がこんなに便利で、かつ遊べることを知りませんでしたね」。

ペニンシュラキッチンの背面を、木の縦格子でアレンジした。

ペニンシュラキッチンの背面を、木の縦格子でアレンジした。

壁には石のようなテイストの磁器質タイルを使用。

壁には石のようなテイストの磁器質タイルを使用。

Mieleの大型食洗機をビルトイン。

Mieleの大型食洗機をビルトイン。

木の縦格子はベニヤとスギで造作。

木の縦格子はベニヤとスギで造作。

モルタルでテレビ台を造作。スペースにジャストフィット。

モルタルでテレビ台を造作。スペースにジャストフィット。

癒しの雰囲気をほどよくブレンド

もともと2ボールだったデザインを踏襲して、洗面はシンメトリーに。リビング側を広く取るため、ややサイズダウンしたというバスルームは、それでも十分足が伸ばせる広さがある。
「バルコニーに面していて、窓があるのが気持ちいいですね。旅行が好きなのですが、ここに暮らすようになってからは、家の方が心地いいなと気づくことが多くて。どの空間にいても快適に過ごせています」。
機能面はもちろん、ホテルライクな非日常感の中に、和める「和」の要素が感じられるのも、その一因かもしれない。
「最初、私たちは木を使うつもりはなく、もっとモダンな感じを想定していたんです。でも設計士さんが家っぽくなさすぎるかも、と。最初はいいかもしれないけど、落ち着けるスペースではないかもしれない、とアドバイスしていただきました。結果、モダンと和のハイブリッドな感じになったのですが、おかげで癒されていますね」。
前に住んでいた新築分譲マンションにも十分満足していたという奥様は、
「実は当初、引っ越しに乗り気ではなかったんです(笑)。リノベーションは新築時のクリーンな状態にリセットできればいいという気持ちでした。でも想像以上に素敵で。ただキレイなだけではなくて、テンションのあがる家が手に入れられたと思っています」。

間接照明が効果的に配された洗面。

間接照明が効果的に配された洗面。

1616サイズのバスタブ。窓があるため通気性がよい。

1616サイズのバスタブ。窓があるため通気性がよい。

トイレはシンプル&シックに。

トイレはシンプル&シックに。

テレワークに活用している個室。2人で在宅しても居場所が確保される。照明はARTWORKSTUDIO。

テレワークに活用している個室。2人で在宅しても居場所が確保される。照明はARTWORKSTUDIO。

お母様からもらったシルクスクリーンのアートを飾る。グリーンはサブスクで。

お母様からもらったシルクスクリーンのアートを飾る。グリーンはサブスクで。

シンンプルな空間にアートが映える。

シンンプルな空間にアートが映える。

開放感のある空間に、豊かな時間が流れる。

開放感のある空間に、豊かな時間が流れる。

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