集合住宅でビーチスタイルプールサイドバーを
リビングの主役に
祖父母が住んでいた家をリノベーションして受け継ぐことにした後藤さん夫妻。
「西海岸スタイルの空間を、アンティークの家具で作るのが好みです。ビーチスタイルの家を作るなら、カリフォルニア工務店に頼むしかないと思っていたので、初回の打ち合わせからイメージする洋書を持参しました」
そして実際に打ち合わせをしてみると、アルミサッシは替えられないけれど、サッシの前にルーバーの折戸をつける提案や、キッチンの場所は動かさずに、プールサイドのバーのような仕上げにするなど、想像以上の提案に驚いたそうだ。
「ルーバーの折戸は、カーテンが要らないのが気に入っています。扉を閉めていても風が通るのもいいですね。他にも、玄関はなるべく広くとったほうがいいというアドバイスもあったのですが、実際に住んでみるとその通りでした」
古材でアンティークの家具が似合う空間に
「壁に古材を貼ったり、キッチンの壁をシダーシェイクで仕上げてもらったので、アンティークの家具が似合う空間になりました。結婚当初はよく目黒に家具を買いに行っていたのですが、これ以上増やさなくてもいいでしょと妻にクギをさされています(笑)」
ダイニングテーブルとチェアは新しいものをチョイスした。
「チェアのカバーは、味のあるデニム地を選びました」
設計プランを施工しながら変えていった部分もあったそうだ。
「玄関とダイニングの間の壁をガラスの扉に変更したのも、施工が始まってからでした。玄関が明るくなりましたし、開け放てば開放感が感じられます。このアイディアもとても気に入っています。施工してくれた方が現場の判断でセンスよく仕上げてくださったのにも感謝しています。洗面所のモノ入れやキッチンの扉の開く方向を、使い勝手がいいように作ってくださいました」
ここに越して、3年目の夏を迎える。
「ベランダをデッキにしたいのですが、どんなふうにしようかと考えているうちに、3回目の夏が来てしまいました(笑)。なんとかしたいと思っているのですが……」