異国情緒あふれる住まい リビングでゆったり バスタイムを楽しむ

ホテルライクな非日常空間リビングで楽しむ
ゆったりバスタイム

愛らしいバスタブをリビングに

リビングに置かれたころんとした愛らしい卵型のバスタブがひときわ目を引く広瀬竜也さん・夕子さん夫妻の住まい。
「家の構造上、小型のユニットバスを設けるか、現在のようにリビングにバスタブを置くか、2つの選択肢に絞られました」。
迷いながらも夫妻が選んだのは、リビングとバスタブが共存するライフスタイル。
「結果的に、リビングを広く使える今のかたちになって本当に良かったと思っています」。

この大胆な選択を後押ししたのが、リノベーションを手がけた『スマサガ不動産』
「海外のホテルでバスタブが部屋の中にある空間を体験されていたことがあり、このお二人なら思い切ったホテルライクな生活スタイルを楽しんでいただけるはずだと考えました」。

実際、バスタブに身を預けながら、ゆったりとお酒を飲んだりテレビを観たりと、リラックスタイムを堪能しているそう。
「正直、最初は葛藤もありました。でも、『スマサガ不動産』が過去に手掛けたリビングにバスタブがある事例を見せていただくうちに、自然と抵抗感がなくなっていきました(笑)。
デザイン重視の家に見えると思ますが、住んでみると機能性に驚きました。湿気が籠もらないですし、掃除も楽なんです」

「浜田山の『ieno textile』で一目惚れしたカーテンを、シャワーカーテンとして使いました」。コロンとした形のバスタブはミラタップの製品。

「浜田山の『ieno textile』で一目惚れしたカーテンを、シャワーカーテンとして使いました」。コロンとした形のバスタブは『ミラタップ』の製品。壁はモルタルに防水のクリア塗装を施した。

コックピットのような機能的なレインシャワーブース。シャワーを浴びている隣で洗面を使えるように、カーテンで仕切れるようにした。

機能的なレインシャワーブース。シャワーを浴びている隣で洗面を使えるよう、シャワーカーテンで仕切れるように工夫。天井近くに古い壁の一部を残した。

円形のミラーにウォールライト、大理石調の洗面ボウル、そして壁付けの水栓と、雰囲気たっぷりの洗面台に仕上がった。

円形のミラーにウォールライト、大理石調の洗面ボウル、そして壁付けの水栓と、雰囲気たっぷりの洗面台に仕上がった。

「カーテンは展示品だったこともあり違う色のものを3枚つなげたのですが、かえって良かったと思います」

「カーテンは展示品だったこともあり違う色のものを3枚つなげたのですが、それがかえって良かったと思います」

寝室とトイレのドアは框仕上げ。

寝室とトイレの框仕上げの『ジェイマックス』の建具。ガラスのドアは、浴室用のものを室内用の建具として使用。

3つのアーチで空間を分ける

寝室、夫妻それぞれの書斎、そしてウォークインクローゼット。
4つの空間は、連続するアーチ型の開口によって、ゆるやかにひとつながりになっている。
「実はこの場所、どのように部屋を区切るか、最後の最後まで本当に悩んだんです。
予算との兼ね合いもあり、最終的にはアーチを3つに絞って、今のかたちに落ち着きました」

コーラルピンクとグリーンに壁を塗り分け、中央にはブルー系の絵画を配置。優美なアーチが引き立つ、印象的な空間が生まれた。
「地中海に面した家のような雰囲気にしたいとお願いしていたので、思い描いていた通りに仕上がってとても嬉しいです」

寝室は3つのアーチで空間をゆるやかに分けている。右手が夕子さん、左手が竜也さんの書斎。

寝室は3つのアーチで空間をゆるやかに分けている。右手が夕子さん、左手が竜也さんの書斎。イーゼルに飾った絵は夕子さんの作品。

寝室のヘッドボード側の壁をコーラルピンクに。

寝室のヘッドボード側の壁をコーラルピンクに。寝室は足触りのいいカーペット敷きにした。

夕子さんの書斎の壁にアクセントカラーのグリーンを。

夕子さんの書斎の壁にアクセントカラーのグリーンを。

書斎とベッドルームの間にウォークインクローゼット。

書斎とベッドルームの間にウォークインクローゼットを設けた。

ヴィンテージを楽しむリノベーション

1969年築、69.33㎡のヴィンテージマンション。
「外廊下に面した部屋がない物件を探していたら、メゾネットの住戸に出会いました」。

リノベーションの際、解体して現れた壁の存在感に惹きつけられた。キッチンの一部には、当初塗装する予定だった駆体壁をあえてそのまま残すことにした。
バスルームの天井近くにも、当時の壁が顔を覗かせる。
何が出てくるかわからないからこそ面白い──。ヴィンテージマンションならではのドキドキを味わいながら、リノベーションのプロセスを楽しんだ。

旭川家具の『カンディハウス』のソファと、アンティークのチェア。

旭川家具の『カンディハウス』のソファと、アンティークのチェア。ペンダントライトは『NEW LIGHT POTTERY』。

グレートーンが美しいキッチン。収納には扉をつけずオープンに。「夫婦ともに身長が高いので、天板の高さを900mmにしてもらいました」

グレートーンが美しいキッチン。収納には扉をつけずオープンに。「夫婦ともに身長が高いので、天板の高さを900mmにしてもらいました」

解体して現れた魅力的な壁をそのまま残すことに。「キッチン家電は古い壁に合うよう、引っ越しを機に新しく揃えました」

解体して現れた魅力的な壁をそのまま残すことに。「キッチン家電は古い壁に合うよう、引っ越しを機に新しく揃えました」

約150年前のイギリスのアンティークのイスとテーブル。

約150年前のイギリスのアンティークのイスとテーブル。

浴室からリビングまで同じタイルでつなげ、ダイニングキッチンはフローリングにした。

浴室からリビングまで同じタイルでつなげ、ダイニングキッチンはフローリングにした。

広瀬さんのお宅はメゾネット。「外廊下に面した部屋がない物件を探していたら、メゾネットの住戸に出会いました」。階段はカーペット敷に。

広瀬さんのお宅はメゾネット。玄関が階下にある。階段はカーペット敷きに。

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