女性のおひとり様リノベ 公園の隣にある51㎡のワンルームで快適テレワーク

アメリカでの暮らしをヒントにリノベーション公園の隣にある51㎡のワンルームで快適テレワーク

約36㎡の賃貸アパートから公園横のマンションへ

メディア系のお仕事をしているSさんは、2024年に築54年、約51㎡のマンション物件を購入し、フルリノベーションをして暮らしている。
「以前はblue studioさんがリノベーションを手がけた賃貸に住んでいました。古民家風の内装がとても気に入っていたんです。4年ほど暮らしてそろそろ引っ越しをしようかなと考え、リノベを選択しました。当時の賃貸は約36㎡だったので、それよりも少し広い家にしました」
当時はマンションを買うなんて考えてもいなかったと話すSさん。ある日、blue studioのリノベーション済み物件の内覧会にふらっと足を運んだことが、大きなきっかけとなった。
「木とタイルと絨毯など異なる素材を組み合わせた設えがとても素敵でした。そして購入する場合のローンについて聞いてみたら、賃貸で家賃を払い続けるよりもいいかもって。コロナ禍以降、ほとんど毎日在宅ワークになったので、自分が本当に居心地のいい場所を作ってみたいと思うようになったんです」
blue studioはワンストップで物件探しもサポートしてくれると知り、本格的に購入を検討するように。約4ヶ月かけて内見を重ね、ついに出会ったのが今の住まいだ。
「入った瞬間、眺望がめっちゃいい!って思ったんです。窓を開けたら、風が通って、光も気持ちよくて。決め手はそこでしたね」
隣には公園があり、日中は子どもたちの楽しそうな声が響いている。
「人の声や水の音がしている方が、私には心地よくて。家で仕事をするのにも、これぐらいのノイズがちょうどいいんです」と続けた。

築54年、総面積は約51㎡。

築54年、総面積は約51㎡。

キッチンからリビングダイニング方向を眺めて。

キッチンからリビングダイニング方向を眺めて。

リビングからの眺め。

リビングからの眺め。

造作キッチンの腰壁は、ブラックかつ正方形にこだわって探したタイル張りに。

造作キッチンの腰壁は、ブラックかつ正方形にこだわって探したタイル張りに。

壁のタイルは「名古屋モザイク」のもの。

壁のタイルは「名古屋モザイク」のもの。

キッチンの床材は、水はけの良い磁器質タイルをセレクト。

キッチンの床材は、水はけの良い磁器質タイルをセレクト。

ダイニングテーブルは、「Artek」のもの。素材はウォルナットを選んだ。

ダイニングテーブルは、「Artek」のもの。素材はウォルナットを選んだ。

アメリカの生活で見てきた可愛いタイルたち

リノベーションでは元々の間取りは大きく変えず、和室のあった1LDKをワンルームのような空間へと変更した。
「圧迫感がなく広々とした空間にしたかったので、ほとんど扉のないワンルームにしました。リビングはフローリング、寝室はウールのカーペット、洗面はタイルと、床の素材を使い分けることで、リビングと同じ空間にある寝室に視覚的な区切りをつけています。公園の見える窓からの眺めを気に入って買った家なので、キッチンは窓に向いた配置にして、料理中にも木々を眺められるようにしてもらいました」
2018年までの数年間、アメリカに暮らしていたSさん。現地での生活が今の住まいづくりに大きな影響を与えていると話す。
「アメリカではいろんな友人の家に遊びに行ったり、自分でも何度か引っ越しをしたりして、色んな物件を見る機会がありました。内装にタイルが使われていることが多く、可愛いなと思っていたので、リノベをするならやりたいことの1つでした。特にキッチンと水回りはこだわって選びましたね。向こうはタイル張りの洗面にニッチ棚があって、みんなそこにシャンプーやメイク道具を置いていたので、その点も取り入れています」
トイレ、バス、洗面から洗濯機まで、水まわりをひとまとめにしたのも、アメリカでの暮らしから得たアイデアの1つだ。
「家族がいたら、お風呂に入っている時にトイレに入れないなど、不便があるかもしれないですが、とりあえず今のところはそういうこともなく。スペースの有効活用にもなるし、掃除もしやすく気に入っています」

眼前に公園の広がる眺望が、物件購入の後押しに。

眼前に公園の広がる眺望が、物件購入の後押しに。

リビングから部屋全体を眺めて。

リビングから部屋全体を眺めて。

テレビは置かず、「listude」のスピーカーでPodcastや音楽を楽しむ

テレビは置かず、「listude」のスピーカーでPodcastや音楽を楽しむ。

フローリングには、チーク材を使用。

フローリングには、チーク材を使用。

寝室横のウォークインクローゼットは、引き戸仕様に。

寝室横のウォークインクローゼットは、引き戸仕様に。

トイレ、バス、洗面、洗濯機などの水回りは一箇所に集約させた。

トイレ、バス、洗面、洗濯機などの水回りは一箇所に集約させた。

2種のタイルをリズミカルに貼った、お気に入りの洗面スペース。

2種のタイルをリズミカルに貼った、お気に入りの洗面スペース。

思い立ったが吉日。いつでも身軽でいたいから。

こだわりの家具が映えるS邸。一方で、物が少なくスッキリとした心地よさを感じる。
「遊びに来た友人たちから、物が少ないねと驚かれます。そもそも物欲があまりないんですよね。物が必要な趣味もないし、服も同じものをずっと着てるから、全然増えなくて。引っ越す時もダンボールさえあれば、すぐ詰めて動ける感じです」
家具は前の住まいから持ってきたものがほとんどだ。必要最低限の物で暮らす日々の中で大切にしているのは、長く使えるかどうかという基準。そんなSさんの趣味は、旅に出て新しい経験をすることだと話す。
「物が欲しいという気持ちより、旅に出たいって気持ちのほうが強いんですよね。同じく旅好きの友人と、思い立ったらすぐにチケットを探しはじめます。最近は急に思いついて、ベトナム旅行に行きました。物が少ないから、パッキングも大の得意です」
そんな身軽なSさんだからこそ、今回のリノベーションによって、すっきりとした空間に良い物が映える心地よい暮らしを実現できたのだろう。
「お魚を焼いて、ごはんを炊いて、お味噌汁を作って。余ったおかずは翌日のランチにして。派手じゃないけど、こういう暮らしがいちばん落ち着きます」と笑顔で締め括った。

寝室には仕切りを設けず、床材を変えることで緩やかにゾーニング。

寝室には仕切りを設けず、床材を変えることで緩やかにゾーニング。

ベランダからの光が、リビングを通って寝室まで届く。

ベランダからの光が、リビングを通って寝室まで届く。

寝室の玄関側は、引き戸で仕切れるようにした。

寝室の玄関側は、引き戸で仕切れるようにした。

寝室部分の床にはウールのカーペットを採用。

寝室部分の床にはウールのカーペットを採用。

本棚は以前の住まいに合わせてお父様が制作したもの。

本棚は以前の住まいに合わせてお父様が制作したもの。

THE CONRAN SHOPで購入した「COLLAGERIE」には、キャンドルや香水など香りものをディスプレイ。

THE CONRAN SHOPで購入した「COLLAGERIE」には、キャンドルや香水など香りものをディスプレイ。

季節の切り花を飾り、自宅で過ごす時間をさらに心地よく。

季節の切り花を飾り、自宅で過ごす時間をさらに心地よく。

リノベーションは建築設計事務所「blue studio」が担当。

リノベーションは建築設計事務所「blue studio」が担当。

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