好みは別々、家族はひとつ 親子3世代で暮らすメゾネット

好みは色々、家族はひとつ親子3世代で暮らすメゾネット

住み慣れた家を大胆リノベーション

今年で結婚8年目を迎えるM家は夫婦と6歳の娘、3歳の息子、そして妻の母を加えた2世帯5人暮らし。住み慣れた家を昨年、リノベーションしたばかりだ。
「築30年を超えて、壁紙が剥がれたり雨漏りがしたりと、かなり老朽化が進んでいました。また、母はいま東京と地方を半年ごとに行き来するデュアルライフをおくっています。母が一年の半分を地方で生活するようになったのもリノベの大きなきっかけです」と話す奥様。そして昨年末、大規模な修繕をすると共に、上下階の総面積・約100㎡のメゾネットタイプのリノベーションを行った。
キッチンからリビング方面への眺め。

キッチンからリビング方面への眺め。

テレビや本は壁面収納でスッキリと。

テレビや本は壁面収納でスッキリと。

キッチンの小窓から日光をキャッチ。

キッチンの小窓から日光をキャッチ。

ターコイズブルーのタイルが映える。

ターコイズブルーのタイルが映える。

上下階を合わせた総面積は約100㎡。

上下階を合わせた総面積は約100㎡。

「flame」の吹き抜け用ペンダント照明。

「flame」の吹き抜け用ペンダント照明。

家族の思い出はそのままに

「家族みんながインテリアや建築が好きだったこともあり、内装の多くは家族で話し合って決めました。前の間取りは母みずからスケッチを描いたもので、三角形の窓があったりと、かなり個性的なつくりでした。ここは私が幼少期を過ごした思い出の家でもあるので、そういう部分は今もところどころ残してあります」と話す。リビングの大きな窓もその一つ。景色を絵画のように見せてくれる太い窓枠に、黒く塗装を施したことで雰囲気がぐっと増した。美しい眺めを一層楽しめるよう、キッチンのレイアウトにも工夫を凝らした。
今回のリノベーションにあたり、ほとんどの家具を買い換えたが、その中には木工職人である奥様のお父さんが手がけた部分も。たとえば、冷蔵庫の隣にある引き出しやカウンターだ。どちらもキッチンに使用した木材と同素材のものを使ったことで、しっくりと馴染んでいる。建物、家具、内装、それぞれが個性的でありながら統一感をもっているのは、そのどれをとってもM家のエッセンスが息づいているからだ。
2階ベッドルーム。

2階ベッドルーム。

2階奥の子供部屋。

2階奥の子供部屋。

改装後もそのまま残した、思い出の三角窓。

改装後もそのまま残した、思い出の三角窓。

吹き抜け部分に設けた窓からは日光が注ぐ。

吹き抜け部分に設けた窓からは日光が注ぐ。

階段にはOSB合板とタモの集成材を使用。

階段にはOSB合板とタモの集成材を使用。

クッションカバーは奥様の母が手作りした。

クッションカバーは奥様の母が手作りした。

大人も子供も嬉しいメゾネット

リノベーションをしてからは、以前よりも人を招くようになったという。
「大人数で集まるときにも、メゾネットはすごく便利ですよ。子供部屋が2階にあるので、自然と子供は2階、大人は1階に集まります。おかげで子供が大勢いても、大人同士でゆっくり話しができるし、子供は子供で遊びに集中できる様子。リビングに子供のおもちゃが散らばることもないので、いつ来客があっても慌てなくていいですし」と説明してくれた。
最後に、将来について聞いてみた。
「2人の子供が大きくなったら、子供部屋を2分割する予定です。娘と息子なので、小学校高学年にはプライベートな空間が必要になる頃。そのために、16㎡と広さに余裕のある子供部屋にしました。家族のライフステージに合わせて手を加えながら、長く住み続けていきたいです」と締めくくってくれた。
窓からの景色を絵画のように演出する黒縁の窓枠。

窓からの景色を絵画のように演出する黒縁の窓枠。

階段下の収納。スペースの無駄を解消。

階段下の収納。スペースの無駄を解消。

キッチンカウンター内にも収納を完備。

キッチンカウンター内にも収納を完備。

2畳程のスペースに設けた2階の書斎。

2畳程のスペースに設けた2階の書斎。

吹き抜けの開放感を楽しめる渡り廊下。

吹き抜けの開放感を楽しめる渡り廊下。

バスルームの床には、木目柄のフロアタイルを使った。

バスルームの床には、木目柄のフロアタイルを使った。

トイレは壁紙とタイルを山吹色で統一。明るい印象に。

トイレは壁紙とタイルを山吹色で統一。明るい印象に。

リノベーションは「スタイル工房」に依頼。

リノベーションは「スタイル工房」に依頼。

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