Jean Prouvéの名作「Standard Chair」世界中のコレクターが注目する
ジャン・プルーヴェの名作家具
20世紀を代表するフランスのデザイナー、ジャン・プルーヴェが手がけた名作を特集。建築家としても活躍したプルーヴェがデザインしたスタンダードチェアは、シンプルな構造力学のもと設計された、合理的で無駄がなく、美しい椅子として知られ、誕生から80年以上経った今なお、世界中のコレクターから注目を集めている。
《Standard Chair》
1934年に誕生したジャン・プルーヴェの代表作スタンダードチェア。もともとはフランスのナンシー大学都市のコンペティションをきっかけにデザインされたもので、プライウッドとスチールという当時としては先進的な素材の組み合わせだった。前脚は細いスチールパイプ、後脚は幅広の三角形で、構造上負荷のかかる部分に耐久性と安全性を考慮した設計で、この構造美学を示すスチールレッグがプルーヴェを象徴するデザインともいえる。
クラシックバージョンは、プライウッドの背もたれと座面にスチールフレームの組み合わせ。シートとバックレストはナチュラルオーク、ダークオーク、ブラックピグメンテッドウォールナット。スチールフレームはパウダーコート仕上げで、エクリュ、ディープブラック、ジャパニーズレッドなど5色から選べる。2014年、プライウッドを強化プラスチック仕様に変更したバージョン、Standard SPをリリース。
《EM Table》
スタンダードチェアと同じく、スチールフレームで設計された EM Table。EMとは、Entretoise Metallique(鉄の横木)の意。スチールベースに長い横木を配することで力を分散し強度を備えた合理的な構造。シンプルなフォルムながらも、綿密な構造力学のもと設計された EM Tableは、建築家であるジャン・プルーヴェならではのデザイン。
1950年に熱帯地方用の組立・解体が可能なプレハブ住宅メゾン・トロピカルのためにデザインされたプロダクトのひとつで、解体、組み立てができる。天板はすべてのサイズでナチュラルオーク、スモークドオーク、アメリカンウォールナットの無垢材から選べ、W2000とW2400のみナチュラルオーク、ダークオークのベニヤも展開。スチールフレームはスタンダードチェアのベースカラーと同色。
《Potence》
プルーヴェを象徴する名作のひとつとして、世界中のコレクターたちから愛され続けているPotence(ポテンス)は、EM Tableと同じくメゾン・トロピカルのプロジェクトためにデザインされたウォールランプ。ブラック塗装のスチールチューブ、ウォールブラケットと電球という、合理的で無駄のないデザインが特徴で、2m以上の長いアームはスライド可能。無骨でインダストリアルな雰囲気にも惹かれる。
《Jean Prouvé》
Vitra
03-5775-7710
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