FDB Møblerの名作チェア国民椅子として愛される
デンマークの名作
デンマーク国民に愛される家具、FDB モブラーを特集。1942年、一部の富裕層向けの装飾的な家具か、安価ではあるが粗悪な家具が主流だったデンマークで、「丈夫で、美しく、機能的、そして手軽な価格」という当時としては画期的な開発条件をもとにスタート。デンマークデザインを代表するデザイナー、ボーエ・モーエンセンをはじめ、ポール・M・ヴォルタやヨーエン・ベックマークが手掛けた名作チェアをご紹介。
J52B・J52G by Børge Mogensen
ボーエ・モーエンセンは、“デンマーク近代家具の父”と称されるコーア・クリントの元で学び、「家具は人を幸せにする」を信条に、庶民にための家具作りに尽力し、家具を通してデンマーク国民の生活の質の向上に貢献した。
J46 by Poul M.Volther
ヴォルタは、モーエンセンが初代企画デザイン担当責任者を辞める際に、モーエンセンの親友でもあるハンス・J・ウェグナーに推挙され、わずか27歳で2代目に就任 。「人々のための家具作り」を信条に、機能的でシンプルな家具を多く手掛けた。
J80 by Jørgen Bækmark
4代目企画デザイン担当責任者のヨーエン・ベックマークが1962年に発表したペーパーコードのチェア。J80は、当時の新技術により、背もたれは蒸気でひねりを加えて緩やかなカーブを形成、ペーパーコードの柔らかい座面と相まって、快適な座り心地を実現した。オーク、ブラックとペーパーコードが美しく調和したモダンなデザインで、復刻後も圧倒的な人気を博している。
ヨーエン・ベックマークが企画デザイン担当責任者を努めたFDBモブラーの後期は、アメリカなど海外からもデンマーク家具が注目され始めたため、海外への輸送を考慮して、軽量かつ組立て分解が簡単にできるスティック状の家具の開発にも尽力した。
「丈夫で、美しく、機能的、そして手軽な価格」
FDBモブラーは、1866年に神父クリスチャン・ソンネが流通の仕組みを作り前身となる共同組合を構築後、セブリン・ヨーエンセンにより、1896年に発足したFDB=デンマーク生活協同組合連合会の家具部門。デンマーク近代家具の父と呼ばれるコーア・クリントに師事をしたボーエ・モーエンセンが初代企画デザイン担当責任者を担い「丈夫で、美しく、座り心地が良い、そして手頃な価格」という条件のもとにFDBモブラーをスタート、80年代に縮小された生産が2013年に再始動した。
FDBモブラーが設立された当時のデンマークは、職人が一点一点つくる家具か、粗悪な家具が主流だった時代。モーエンセンの「家具は人々を幸せにする」という信条のもと、手軽でシンプルで美しいデザインを世に送り出し、家具によってデンマークの暮らしの質を向上した。そうして誕生した数々の名作が、今日のデンマークデザインの礎となり、デザイン界に大きな影響を与えた。
FDBモブラー総代理店 株式会社グリニッチ
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