家具と器を生かす 居心地の良い家は
プライベートレストランにも
お客様を迎える楽しみが生まれた家
20年ほど前に、窓から海や富士山が見える見晴らしの良い集合住宅を購入した秋山さん。
「3方向に大きな窓があり、個性的な家のカタチや、バルコニーが4つあることも気に入りました」
「3方向に大きな窓があり、個性的な家のカタチや、バルコニーが4つあることも気に入りました」
そして、このご自宅を約7年前にリノベーションした。設計は、ハンズデザイン一級建築士事務所に依頼。
現在、秋山さんはこのご自宅で完全予約制のプライベートレストランを開いている。きっかけは小さな出来事からだった。
「金継ぎした器を見せたいのでお友達を連れて行ってもいい? 器に料理が盛り付けてあると素敵かも……、そんなふうに徐々に始まりました。お料理を習ったことはないのですが、それでもみなさんが喜んでくださるのが嬉しくて、お食事の会が口コミで徐々に広がっていきました」
家具や器を生かすリノベーション
秋山さんのお宅にある家具や器は、ひとつひとつ丁寧に選ばれ、そしてそれぞれに思い出が刻み込まれているものばかり。物語に彩られた美しいものたちが彩る丁寧な暮らしがある。
お客様を迎えるアンティークのダイニングテーブルは、40年前に代官山で購入したもの。家族の団らんの思い出も刻み込まれている。ウェルカムドリンクをいただくリビングのソファは20年愛用している『家具蔵』。
「折りたたみできる山葉(ヤマハ)の文化椅子はオリジナルです。使わないときはしまっています」
リノベーションの設計は、それらのものたちの置き方や使い方が最初に決まり、それからデザインの作業に進んだ。
設計士との出会いはポストのチラシ
この家に暮らして15年ほど経ったころ、リノベーションに踏み切った。
「工事期間の仮住まいが億劫に感じる前に、住まいを綺麗に整えておきたいと思っていました。
ある時、『ハンズデザイン一級建築士事務所』の見学会のチラシがポストに投函されていました。写真や文章の雰囲気がとても良かったので、足を運んでみました。照明のスイッチも吟味されていてとても素敵でした。そして次男の独立を待って(笑)、連絡したんです」
「工事期間の仮住まいが億劫に感じる前に、住まいを綺麗に整えておきたいと思っていました。
ある時、『ハンズデザイン一級建築士事務所』の見学会のチラシがポストに投函されていました。写真や文章の雰囲気がとても良かったので、足を運んでみました。照明のスイッチも吟味されていてとても素敵でした。そして次男の独立を待って(笑)、連絡したんです」
リノベーションはダイニングスペースを拡張し、ダイニングテーブルを斜めに置けるようにした。
「間取りの大胆な変更はなかったのですが、素材や色にこだわってくださり、機能的なキッチンの設計など、とても丁寧な仕事をしてくださいました」
自分を居心地良くしてくれる家
「これからの人生を楽しむため、自分を居心地良くしてくれる家を作りたいと思いました」
そのため、素材にはこだわって選んだのだそう。
壁はホタテ貝殻が原材料の塗装材使い、薄いグレーで統一しながら、スポンジや粗目の箒など、場所によって仕上げの違いを楽しんでいる。
床材は幅広のオーク。
琉球畳の和室には、畳と壁の間に名栗加工のナラ材と天然石を配している。
そのため、素材にはこだわって選んだのだそう。
壁はホタテ貝殻が原材料の塗装材使い、薄いグレーで統一しながら、スポンジや粗目の箒など、場所によって仕上げの違いを楽しんでいる。
床材は幅広のオーク。
琉球畳の和室には、畳と壁の間に名栗加工のナラ材と天然石を配している。
「窓からの眺めが美しく、特に黄昏時の空の色の変化はとても綺麗です。
思いもよらずプライベートレストランを始めることになりましたが、この家で過ごす時間をお客様に喜んでいただいて、それが私のプレゼントになっています」