高層マンションをリノベーション デザイン性を追求して スマートな都会ライフを楽しむ

高層マンションをリノベーションデザイン性を追求して
スマートな都会ライフを楽しむ

一度の人生、好みの空間に暮らしたい

ベランダの向こうに富士山が望める、高層マンションの18階。IT系の仕事に携わるYさんは、半年ほど前にリノベーションを完了した。
「以前は近くの賃貸に住んでいて、このマンションがずっと気になっていたんです。売り出された1室を内見したところ、スペックが理想にぴったりだったので、すぐに購入しました」。
リノベーションはネットで見つけたグローバルベイスに依頼。
「サイトの完成度が高く、信頼が持てたのが決め手です。それまで色々な雑誌やサイトを見ても、好みが全部一致することはなかったんです。それならば一から自分好みにリノベーションをしたい。一度きりの人生なので、自分の好きな空間に暮らしたいと思いました」。
フルスケルトンにして、設計者と相談しながら計画をスタート。
「もともとアートを持っていたので、それを活かしたい、アートコレクションが似合う空間にしたいと、設計士さんにも作品を見せて相談しました。あとは当時住んでいた賃貸物件のメリット・デメリットを伝えて、プランを立てていきました」。

2006年竣工の大規模マンション。76.23㎡の3LDKを2LDK+WICに。完全オーダーメイドの“マイリノ”を選択。

2006年竣工の大規模マンション。76.23㎡の3LDKを2LDK+WICに。完全オーダーメイドの“マイリノ”を選択。

シンプルな空間の中に黒を効かせて。

シンプルな空間の中に黒を効かせて。

ショールームのようなワークスペース。LDKの中でひときわ目を引く。

ショールームのようなワークスペース。LDKの中でひときわ目を引く。

アートギャラリーが迎え入れる

玄関を入ると広々とした土間に、ベランダの向こうまで視界が抜ける、幅の広い廊下が。土間からリビングまでピクチャーレールが設置され、個性的なアートが室内へと招き入れてくれる。
「キックボードを置きたいので玄関を広くしたいと伝えたところ、土間を提案されました」。
土間はひと部屋分を撤去して広さを確保、納戸も撤去したことで廊下も約1.5倍に拡張した。左右で黒と白に壁紙の色が分けられ、コントラストがつけられた廊下は、静謐なギャラリーのよう。
「開放感があって、家の中に暗いところがないのが気に入っています。これだけ広かったらキャットタワーとかベンチなども置けるけれど、廊下には何も置きたくないですね。居住スペースも、モノのないシンプルな状態にしておきたい。パントリーや広めのウォークインクローゼット、収納を設けて、モノをすっきり収められるようにしています」。

キックボードや猫トイレを置いた玄関。ひと部屋を壊したことで、広々とした土間や贅沢なバスルームが可能になった。

キックボードや猫トイレを置いた玄関。ひと部屋を壊したことで、広々とした土間や贅沢なバスルームが可能になった。

仕切りのない、幅広の廊下がゆとりを感じさせる。左右の壁を黒と白に分けている。

仕切りのない、幅広の廊下がゆとりを感じさせる。左右の壁を黒と白に分けている。

ピクチャーレールは最初にオーダー。玄関からリビングまで続いていて迫力がある。フランス人アーティストによる作品を飾る。

ピクチャーレールは最初にオーダー。玄関からリビングまで続いていて迫力がある。フランス人アーティストによる作品を飾る。

シューズクロークはオープンに。好みのオレンジ色のスニーカーがたくさん。

シューズクロークはオープンに。好みのオレンジ色のスニーカーがたくさん。

ベンガル猫のリモちゃんは4年前に迎え入れた。活発な女の子。

ベンガル猫のリモちゃんは4年前に迎え入れた。活発な女の子。

ワークスペースはデスクから想起

広々としたLDKには、ガラス戸で仕切られたショールームのようなワークスペースが。
「ワークスペースを設けることありきで、間取りを考えていきました。他のスペースとは世界観を変えたくて、リビングと境界線を設けたいと伝えました」。
当初は腰壁+室内窓で仕切るつもりだったが、ガラス戸にすることでより明るく開放的になり、コスト面もダウン。
「特別な空間をつくるのだから、あまり見かけないもの、人が使っていないものを使いたかったんです。家具から探していて、見つけたこのデスクに合わせて、床材も発売されたばかりの新製品を選び、全体をイメージしていきました」。
壁の一面には印象的なタイルをあしらってアクセントに。
「本来、部屋で使うタイルではないらしいんです。LIXILのショールームで見つけて、これを使ったら面白いんじゃないかなと。リノベを始める前は、自分でショールームを回るのは想定していなかったのですが、やってみたら楽しかったですね」。
ワークスペースのバックヤードにはストレージを設置。デスクに向かった位置から目に入るリビングがすっきり見えるように、ソファもセレクトした。
「初めは電動ソファにしようと思ったのですが、後ろから見るとかっこ悪いんですよね。背もたれが高いソファも圧迫感がある。ワークスペースからの視界がよいものを探しました」。
多彩なカラーが使われたアートが、洗練されたクールな空間に彩りを添えている。

LIXILの立体的なタイルを一面にあしらったワークスペース。右奥にストレージがある。

LIXILの立体的なタイルを一面にあしらったワークスペース。右奥にストレージがある。

サンワカンパニーのガラス戸を採用。リビングからもアートを眺められる。

サンワカンパニーのガラス戸を採用。リビングからもアートを眺められる。

デスクはsongdreamのもの。イスはハーマンミラー。

デスクはsongdreamのもの。イスはハーマンミラー。

壁のアートは、北欧を中心にしたヨーロッパの作品を取り扱うブランドで購入。飾り方に技がある。

壁のアートは、北欧を中心にしたヨーロッパの作品を取り扱うブランドで購入。飾り方に技がある。

背面からの見た目にもこだわったソファは、MeubleのリバティⅡ。配置を自由に組み替えられる。テレビ下のサウンドバーは、自分で壁に穴を開けて設置。

背面からの見た目にもこだわったソファは、MeubleのリバティⅡ。配置を自由に組み替えられる。テレビ下のサウンドバーは、自分で壁に穴を開けて設置。

空間を引きしめる黒のキッチン

「空間の中で、ワークスペースとキッチンを、1カ所ずつ特徴づけしたいという思いがありました」。
明るく開放的なワークスペースに対して、黒を基調としたキッチンはシックでゴージャス。LDKの中でそれぞれが存在感を放っている。
「オープンなのだけど、天井にアクセントで無垢のフローリングを貼ることでゾーニングしています。ダークな空間だからこそ、木の天井が映えてきます。あとは暗さをカバーする分、腰壁には白タイルを使うことを薦められました。最初設計図を見たときはイメージが沸かなかったけれど、結果、正解でしたね」。
ワークスペースにタイルを使ったことから、キッチンの壁面にもキラキラと美しいタイルを。キッチンカウンターは、ワークスペースのデスクに合わせて、ネットで探した業者にオーダー。ひとつずつデザインバランスを考えて依頼した。
「無駄な装飾にコストがかかりました(笑)。トイレも好きなオレンジのカラーで遊んでみたりして。でもその分、寝室は特にこわだりなく、寝るだけと割り切っています」。
電気のオンオフなど、スマートホーム化して生活の利便性も向上。愛猫とのスマートな暮らしを満喫中だ。

ワークスペースのデスクの脚に合わせて、カウンターテーブルをオーダー。料理を作ってさっと出せるのが便利。腰壁はあえて白い磁器質タイルで仕上げ、壁面の黒い磁器質タイルとコントラストをつけている。

ワークスペースのデスクの脚に合わせて、カウンターテーブルをオーダー。料理を作ってさっと出せるのが便利。腰壁はあえて白い磁器質タイルで仕上げ、壁面の黒い磁器質タイルとコントラストをつけている。

キッチン側の磁器質タイルは名古屋モザイクで。キッチン台はクリナップのもの。共にショールームに足を運んで選んだ。

キッチン側の磁器質タイルは名古屋モザイクで。キッチン台はクリナップのもの。共にショールームに足を運んで選んだ。

キッチン台の天板は、傷がつきにくいセラミック陶器。

キッチン台の天板は、傷がつきにくいセラミック陶器。

冷蔵庫などの家電はパントリーに収めてすっきりと。

冷蔵庫などの家電はパントリーに収めてすっきりと。

閉じられたトイレは、大胆にオレンジ色の空間に。初めて購入したアートがぴったり似合った。

閉じられたトイレは、大胆にオレンジ色の空間に。初めて購入したアートがぴったり似合った。

ファミリーでも使用できそうな広さのWIC。

ファミリーでも使用できそうな広さのWIC。

洗面台はサンワカンパニー。バスタブも最大サイズを採用している。

洗面台はサンワカンパニー。バスタブも最大サイズを採用している。

運動量の多いリモちゃんも、開放的な空間を満喫。

運動量の多いリモちゃんも、開放的な空間を満喫。

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