3人家族の60㎡リノベーション 家具が主役になる、グレートーンの住まい

3人家族の60㎡リノベーション多ジャンルの家具が主役になる
グレートーンの広々LDK

購入の決め手は、子育てしやすい住環境


大森さん一家は、2025年に都内のマンションを購入し、フルリノベーションをした。引っ越し後に子どもが生まれ、現在は3人家族だ。以前は約40㎡の賃貸マンションに住んでいたが、都内で物件を借り続けることに不便さを感じ、住み替えを検討しはじめたという。

「前の部屋はかなり狭くて、家賃も高かったんです。だったらローンで払った方が結果的に安くなるんじゃないかと思って物件購入を考えはじめました。もともとリノベーション済みの賃貸物件もネットでよく見ていたので、買うなら自分たちで好きなようにリノベしたいと思いました」と旦那様。

エリア選びでは、子育てのしやすさを重視した。
「駅からマンションへの動線に小学校や区の施設があって安心できました。マンションの周りには公園が多く、また、マンション内では夏祭りやハロウィンなどの子供向けイベントが開かれることも。子どもが過ごしやすい住環境が決め手になりました」
リノベーションは、最初に相談したリノベーション会社『ゼロリノベ』に依頼。
「本当は何社か比較するつもりだったんですが、ゼロリノベのライフプランナーさんが『予算をもう少し抑えた方がいいかもしれません』と逆に提案をしてくれて。それがすごく信頼できると感じて、ここにお願いしようと決めました」と続けた。

ソファはハンス・J・ウェグナーの代表作「デイベッド」。

ソファはハンス・J・ウェグナーの代表作「デイベッド」。

テレビ側の壁に沿って造りつけたモルタルの飾り棚は全長5.5m。

テレビ側の壁に沿って造りつけたモルタルの飾り棚は全長5.5m。

飾り棚には「ゲルハルト・リヒター」の作品や「Tivoli Audio」のスピーカーを並べて。

飾り棚には「ゲルハルト・リヒター」の作品や「Tivoli Audio」のスピーカーを並べて。

ダイニングの奥は、ガラス戸で仕切られた寝室

ダイニングの奥は、ガラス戸で仕切られた寝室

寝室の引き戸のイメージソースは、ヨーロッパの路面店。

寝室の引き戸のイメージソースは、ヨーロッパの路面店。

寝室はちょうどキングサイズのベッドが入る広さに設計。

寝室はちょうどキングサイズのベッドが入る広さに設計。

寝室横には、旦那様のワークスペースを設けた。

寝室横には、旦那様のワークスペースを設けた。

3LDKから1LDKへ。家具が主役になる空間

もともと3LDKだった間取りを1LDKへ変更。寝室のみを個室にし、広いLDKを設けた。LDKの内装はグレーを基調にすることで、家具や小物が映える空間に。
「内装のデザインはつくり込みすぎるよりも、置くものが引き立つよう、余白を残しました。内装のグレートーンはTOKOSIEで見た、BEAMSの安武俊宏さんの住まいを参考にしました」
家具はひとつのスタイルに寄せず、いろいろなものミックス。たとえば北欧家具だけではなく、イサムノグチの和紙照明「AKARI」や、大川家具のダイニングテーブルなど、和の要素も取り入れることで、空間全体の奥行きを意識した。
なかでもお気に入りの家具は、LDKの壁から生えるジャン・プルーヴェのウォールランプ。
「このライトは絶対に入れたかったんです。かなり重いので、リノベーションの設計段階から、取り付け用の下地をつくってもらいました。これを中心に空間デザインを考えたので、まさにこの家の主役ですね」
さらに、部屋の至る所にヨーロッパの要素をプラス。たとえば、新婚旅行で訪れたイタリアの街並みから着想を得て、壁と床を繋ぐ巾木はあえて高めに設定。また、寝室を仕切るガラス戸には細いアイアンを使うことで、軽やかな抜け感を演出。ヨーロッパの路面店のもつニュアンスをさりげなく取り入れた。

築42年、総面積は約60㎡。

築42年、総面積は約60㎡。

寝室側から、LDKを眺める。

寝室側から、LDKを眺める。

キッチンの腰壁はモルタルに樹脂を配合した下地調整材「カチオンモルタル」で仕上げた。

キッチンの腰壁はモルタルに樹脂を配合した下地調整材「カチオンモルタル」で仕上げた。

調理器具は見せる派。最新家電が所狭しと並ぶ。

調理器具は見せる派。最新家電が所狭しと並ぶ。

「クリナップ」のシステムキッチン「ラクエラ」を採用。

「クリナップ」のシステムキッチン「ラクエラ」を採用。

キッチンのバックカウンターは、無印良品の収納グッズですっきりと整理。

キッチンのバックカウンターは、無印良品の収納グッズですっきりと整理。

イサムノグチの和紙照明「AKARI」。ダイニングテーブルは福岡県の大川家具。

イサムノグチの和紙照明「AKARI」。ダイニングテーブルは福岡県の大川家具。

馬喰町の「HYST」で購入した古道具の棚。

馬喰町の「HYST」で購入した古道具の棚。

「ジャン・プルーヴェ」のウォールランプ「Petite Potence」。

「ジャン・プルーヴェ」のウォールランプ「Petite Potence」。

ビストロ風のキッチンで、おうち時間を満喫する週末

ここで暮らし始めてから、家の中で過ごす時間が増えたという大森さん。
「もともとカフェやビストロの空間が好きでよく行っていたんですが、リノベしてからはほとんど行かなくなりました。最近は家でコーヒーを淹れたり、お酒を飲んだりしています。外で過ごしていた時間が、そのまま家に置き換わった感覚で、この空間にいるのがすごく心地いいんです」
キッチン壁にはタイルを広く取り入れ、ビストロのような雰囲気を表現した。家電や調理道具もあえて見せながら収納することで、料理すること自体をより楽しめる空間を演出。
一方で、この住まいはまだ完成形ではないとも感じている。
「正直、もう一回リノベーションしたいですね。一度やってみたからこそ『もっとこうしたい』というのが見えてきて。次はタイルや素材にもっとこだわって、より作つくり込んだ空間にしてみたいと思っています」と笑顔で語ってくれた。
暮らしながら見えてくる理想を、次へとつなげていく。大森さん一家の住まいは、これからも更新され続けていくだろう。

玄関横に配置した洗面。帰宅後すぐ使える動線設計に。

玄関横に配置した洗面。帰宅後すぐ使える動線設計に。

キッチンと同じ下地調整材「カチオンモルタル」で造作した洗面台。

キッチンと同じ下地調整材「カチオンモルタル」で造作した洗面台。

洗面スペースの反対側には、タオル類や日用品を並べる棚を設けた。

洗面スペースの反対側には、タオル類や日用品を並べる棚を設けた。

玄関横の土間収納には、スーツケースやバッグも収納。

玄関横の土間収納には、スーツケースやバッグも収納。

板を渡しただけのシンプルな靴棚には、日常使いの靴を並べて。

板を渡しただけのシンプルな靴棚には、日常使いの靴を並べて。

洗面台は奥様の希望で、2人並んで朝の準備ができる広さを確保。

洗面台は奥様の希望で、2人並んで朝の準備ができる広さを確保。

洗面台の入り口を出た正面には、ウォークインクローゼットを設けた。

洗面台の入り口を出た正面には、ウォークインクローゼットを設けた。

ウォークインクローゼットの隣に洗濯機を配置。

ウォークインクローゼットの隣に洗濯機を配置。

来客時に洗濯機を目隠しできるようにロールスクリーンを設けた。

来客時に洗濯機を目隠しできるようにロールスクリーンを設けた。

リノベーションは「ゼロリノベ」が担当。

リノベーションは「ゼロリノベ」が担当。

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