ホームパーティーのアイデア  ゲストに喜んでもらえる Partyのおもてなし

ホームパーティーのアイデアPart1ゲストを満足させる
Partyテーブルのつくり方

クリスマスや忘年会、新年…etc。ホームパーティーの機会が増える、これからのシーズン。大切なゲストを招いて開くパーティーを盛り上げ、楽しく過ごしてもらうには…。

「お客様を緊張させないようなプランニングが大切です」と語るホームパーティープランナーの村上あゆ美さん。料理やテーブルコーディネート、おもてなしの仕方に、場を和ませるちょっとしたひと工夫があれば、参加者みんなが打ち解けて、楽しい時間を演出することができると言う。この回は、パーティーのメインともいえる料理とテーブルコーディネートについて、知っておきたいちょっとしたアイデアを村上さんに伺った。

ホームパーティープランナー村上あゆ美さん。アメリカでレストランマネージメントを学ぶ。IN THE Spotlight代表。

ホームパーティープランナー村上あゆ美さん。アメリカでレストランマネージメントを学ぶ。IN THE Spotlight代表。

高低差を考えてコーディネート

素人にとって意外と難しいのは、テーブルコーディネート。料理のお皿をただ並べただけでは、味気ないものになってしまう。華やかに彩るにはどうしたらよいのだろうか。
「テーブルに並べるお料理は、平面ではなく高低差を出すことを意識するとよいと思います。私は平らなお皿だけでなく、足の長いグラスにもお料理を盛りつけるようにしています」。やりがちなのは、ゴージャスに花を花瓶に活けて、高さを出してしまうこと。
「そうすると、座った時にゲストとの目線を遮ってしまいます。会話がしやすいように、視界を遮るものは置かない方がよいですね」。
さらに、食器は陶器だけでなく、ガラスのものやカッティングボードなど木の素材なども取り入れるのがおすすめ。
「クリスマスにはキラキラしたガラスのお皿や、アットホームな感じを出せる木の切り株を、私はよく使います。違った素材をミックスさせるとテーブルが華やぎますよ」。

テーブルクロスは季節感を意識して。今なら白でホワイトクリスマス風に。
「お皿やグラスなどの全体のコーディネートを考えたら、最後に足りない色をお花やフルーツで足します。お花はあまり香りの強すぎないものを選びたいですね」。

平皿だけでなく高さのあるグラスなども料理の盛りつけに活用。全体の色を考えてコーディネートする。

平皿だけでなく高さのあるグラスなども料理の盛りつけに活用。全体の色を考えてコーディネートする。

切り株のお皿をおつまみ用に使用。造葉なども添えれば温かなムードに。

切り株のお皿をおつまみ用に使用。造葉なども添えれば温かなムードに。

ガラスのお皿がテーブルを華やかに。

ガラスのお皿がテーブルを華やかに。

器も色々な素材をミックスすると楽しい。

器も色々な素材をミックスすると楽しい。

事前に準備できる料理を

いちばん頭を悩ませてしまうのが、料理。当日は部屋の掃除やセッティングに時間がかかり、ゆっくりキッチンに立つ暇もない。
「お料理は2日前から準備を始めるといいです。マリネなら、材料を切ってオイルやビネガーに浸けておけば、当日手間がかからないし、時間を置くほど美味しくなるのでおすすめです」。前日はワイングラスやカトラリーを磨き上げ、煮込み料理などに取りかかりたい。
「特にこの季節はストウブなどのお鍋が大活躍です。煮込んでおけば当日は温めるだけ。お鍋ごとテーブルに出せば、温かで和やかなムードも演出できます」。

食事中は、次の料理を運ぶためにホストが何度も中座すると場を白けさせることも。
「なるべくお料理は一度に出したいと思います。最近は写真を撮りたい人も多いので、バラバラに出すよりも喜ばれますよ」。

煮込み料理は前日に。ストウブのお鍋は人数や料理に合わせていくつか揃えておくと便利。

煮込み料理は前日に。ストウブのお鍋は人数や料理に合わせていくつか揃えておくと便利。

時間を置くほど味が浸み込むマリネ。彩りも華やかなので、パーティーの定番料理に。

時間を置くほど味が浸み込むマリネ。彩りも華やかなので、パーティーの定番料理に。

鮭とあさりのアクアパッツァ。カラフルトマトをプラスしてさらに華やかに。

鮭とあさりのアクアパッツァ。カラフルトマトをプラスしてさらに華やかに。

こちらも帆立とアスパラを使ったマリネ。直前に紫キャベツのカイワレなどを添えて完成。

こちらも帆立とアスパラを使ったマリネ。直前に紫キャベツのカイワレなどを添えて完成。

茄子とベーコンのグリル。簡単にできる当日メニュー。

茄子とベーコンのグリル。簡単にできる当日メニュー。

ゲストをつなぐ心配りを

ゲストによい印象を与え、満足してもらうには、ほんの少し気の効いた心配りが欲しい。村上さんが実践しているのは、お土産付きのネームプレート。
「キャンディーなど小さなプレゼントを小袋に入れ、名前シールを貼って、テーブルにセッティングしておきます。席札の変わりになるし、喜んでもらえますよ」。
自由に飲んでもらうお水は、前日にりんごやレモン、ハーブなどを入れてデトックスウォーターに。
「会話につながるようなネタを提供できるといいなと思っているんです。ワインを出すのにしても、旅先で飲んだものだとか、産地を旅したものだとか、ストーリーが話せるものをセレクトできるといいですね」。
パーティーでは知り合いばかりではなく、初めて出会う人もいる。そんなゲストを会話でつなぐネタを随所に用意することが、ホストの心がけのようだ。

キャンディーを入れた小袋に、席札変わりのネームシールを貼って、テーブルにセッティング。

キャンディーを入れた小袋に、席札変わりのネームシールを貼って、テーブルにセッティング。

提供するワインは、産地や品種などを調べておき、会話のネタにするのもよい。

提供するワインは、産地や品種などを調べておき、会話のネタにするのもよい。

テーブルの片隅に、自由に楽しんでもらうデトックスウォーターをスタンバイ。後味も爽やかに。

テーブルの片隅に、自由に楽しんでもらうデトックスウォーターをスタンバイ。後味も爽やかに。

冬にふさわしいファーを使ったリース。クリスマスだけでなくひと冬、活躍。

冬にふさわしいファーを使ったリース。クリスマスだけでなくひと冬、活躍。

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