和柄&ボタニカルを楽しむ壁紙で作る
オリエンタルな空間
和柄を楽しむ
ヨーロッパから見て東方の国々、……モロッコやトルコ、中国や日本などの異国趣味をモチーフにしたオリエンタルなインテリア。日本では、オリエンタルというと西アジア諸国を指すことが一般的だけれど、本来の意味でのヨーロッパから見たオリエンタルを目指してみたい。オリエンタルな味わいをミックスさせて、どこの国とは言えない無国籍な空間を作るのが上手なインテリア上級者のセンスを盗んでみよう。
まずはヨーロッパの人たちが和柄を使うセンスを逆輸入。
空間デザイン会社「夏水組」が、和紙に大胆な鶴を描いた襖紙『月に鶴」を製作している。鶴の他にも、『霞に獅子』、『毘沙門亀甲』など9型を揃える。『Decor Interior Tokyo』で扱っている。
ヨーロッパのクラシカルな家具が並ぶリビングの壁に獅子を飛ばしたり、コンクリート打ち放しの空間に鶴を遊ばせたり、新しいセンスで和柄を楽しみたい。和な壁紙に、シノワズリなインテリアや李朝家具を合わせて、東アジアでくくってしまうのもいいかも。
夏水組がデザインした霞に獅子が踊る襖紙。繊維の見える和紙を使っている。
霞だけの柄もある。群青色、小豆色、渋茶、濃鼠の計4色。
日本の伝統柄モチーフのひとつ、菊七宝をリデザインした柄。
『楓鹿紋』は、楓に鹿が型押しされている。鹿がいない背面柄もある。
襖紙は、襖に貼りやすいサイズになっている。もちろん壁に貼ることもできる。和紙の質感もいい。
鶴と月の大胆な柄は赤と写真の計4色揃う。
壁一面につなげて貼ることができるように、柄は上下左右にリピートされている。
ボタニカルなインポートの壁紙を使う
ボタニカルな壁紙も、オリエンタルなインテリアと相性は抜群だ。ヨーロッパの国々から輸入したボタニカルをモチーフにした壁紙を使うと、不思議とエキゾチックな空間になる。
トイレや洗面所などの小さな空間に、大胆なボタニカル柄の壁紙を貼るのものもおもしろい。
“異国情緒“をテーマにボタニカル柄を選ぶのが成功のポイントだ。
トイレや洗面所などの小さな空間に、大胆なボタニカル柄の壁紙を貼るのものもおもしろい。
“異国情緒“をテーマにボタニカル柄を選ぶのが成功のポイントだ。
ダマスク柄の壁紙を貼ると無国籍感が加わる。
フランスのTEXDECOR社のダマスク柄の壁紙。光を吸い込む不織布素材。
小さなバラがたくさん描かれたフィンランドのマリメッコ社の壁紙。
人気の高いウィリアム・モリスの壁紙。モリスの夏の別荘「ケルムスコット・マナー」の庭でイチゴをついばむ鳥を描いた代表作。
ヴァンゴッホミュージアムとのコラボレーションコレクション。ヴァン・ゴッホの描いた梅の花の絵は日本美術の世界観に影響を受けている。
DIYのアイディアを広げる
今まで紹介してきた大胆な鶴の襖紙や和柄の壁紙、ボタニカルな壁紙を扱っている『Decor Interior Tokyo』では、ワークショップを開催している。壁紙を貼った経験がなければ、まずはインテリアパネルやスツールなどの小さなものに壁紙を貼って、基本の貼り方を学びたい。